錯乱気流

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音楽徒然草

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クラシック音楽の録音、コンサートに関するレビュー、その他雑感です。たぶん、果てしなく続きます。著者の気まぐれで英文になる場合があります。
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30年前ならこんなことがありえただろうか。あのウィーンフィルハーモニー管弦楽団が、スターウォーズを演奏している!ウィーン国立歌劇場の専属オケで、男性しか雇わないという、大相撲みたいな伝統を持っていたが故に、国連から文句を言われ続け、ついに女性の雇用に踏み切ったあの保守的なオケが。それも場所は、シェーンブルン宮殿の庭園。つまり、野外コンサートである。すでにCDもDVDも発売されているようだが、ちょっと食指をそそられる。ウィンナホルンが唸りを上げて、あのスターウォーズのテーマを吹く。いやあ、壮観だ。ちなみに、スターウォーズ三部作のサウンドトラックは、最近のエピソード1−3も含めて、すべてイギリスの交響楽団の盟主ロンドン交響楽団が担当している(たぶんそのほうが、アメリカのオケを使うより安いからだろう)。スターウォーズを作曲したジョン・ウィリアムスは、イタリアのカステル・ヌーヴォ=テデスコに師事したが、その作風は、プロコフィエフ、リヒャルト・シュトラウスあたりからの影響が感じられる。このスターウォーズは、後にも先にも、ジョン・ウィリアムズの最高傑作であり、ライトモチーフを全編にちりばめた作品構成である。つまり、ワーグナーの「指輪」と同じ手法を用いているというわけだ。あの壮麗なファンファーレの後に、金管が第一主題を吹き、そして、ヴァイオリンが副主題を弾くあのメインテーマはいつ聴いてもワクワクするではないか。なお、指揮は、2011年度から、小澤征爾の後を継いで、ウィーン国立歌劇場総監督に就任するフランツ・ウェルザー=メスト。
 
ついでに、こちらもどうぞ。ウィーンフィルによる「帝国のマーチ」と「レイア姫のテーマ」
 

 エーリッヒ・ウォルフガング・コルンゴルド(1897−1957)は、モラヴィア生まれのユダヤ系の作曲家で、代表作はオペラ「死の都」。なんと23歳の時の作品で、ウィーンの人々は、彼をモーツアルトの再来と呼び大きな期待を寄せました。しかし、ナチスの台頭で、彼はアメリカにのがれ、ハリウッドに定着、ワーナーブラザーズと契約を結び、多くの映画音楽を作曲し、オスカーまで受賞。戦後、オーストリアに一時帰りますが、当時の欧州楽壇は、新ウィーン学派以降のアヴァンギャルドに席捲されており、彼の存在は故国ではほとんど評価されませんでした。二度の大戦によって人生を翻弄された作曲家であったと言えます。この曲は、オペラ「死の都」の中で最も有名な「マリエッタのアリア」で、多くの歌手によって単独で歌われることもあるほどです。この作品を、まだ二十歳やそこらの青年が書いたわけですから、当時の楽壇が色めき立ったことがよくわかります。あとに続いた、ハリウッドの作曲家は、多かれ少なかれ、コルンゴルドの影響下にあり、それは「スターウォーズ」で有名なジョン・ウィリアムスなどでさえ例外ではありません。

 フランツ・ヨーゼフ・ハイドンは、生涯100を超える交響曲を残しましたが、私が最も愛しているのは、
   実演でほとんど演奏されることもなく、録音も実に少ない、この第21番です。それも、専らこの
   第1楽章だけです。第3楽章は、モーツアルトのアイネ・クライネ・ナートムジークにそっくりで、
   いかにモーツアルトがハイドンの伝統を引き継いでいるかがわかります。ですが、美しいのは、
   やっぱりこの第1楽章です。これはアダージョですから、遅い楽章で始まる交響曲ということで、
   ハイドンはこのタイプの交響曲を幾つか書いています。この演奏は、モダン楽器を使ったもので、
   チェンバロの伴奏が入っていますが、ちょっと聴きとりにくくそれが残念です。中間部にチェンバロ
   の実に美しいレシタティーヴが入るのですが、それも聴けません。この作品が実演で演奏される
   ことはまずありませんから、聴こうとすれば、やはりCDということです。NAXOSというレーベルから
   出ている良い盤があって、1000円程度で入手可能ですので、是非聴いてみてください。
 
 

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 スターリニズムに翻弄され、第二次世界大戦の激動を生き抜いた旧ソ連の作曲家、
   ディミトリ・ショスタコーヴィチが息子マキシムのために書いた、ピアノ協奏曲第二番
   から第二楽章アンダンテをどうぞ。映画音楽のようになりそうでならない「深み」は
   彼ならのものです。「私の書いた交響曲は全て墓標である」というほどに、悲劇を
   見てきたショスタコーヴィチですが、美しさのなかに、深淵を覗き込むような「怖さ」の
   ようなものも感じます。かなりクロマチックな響きで、単純な調性音楽と思って聞かな
   ほうが良いようです。ピアノは、作曲者自身によるもの。彼は、ピアニストとしても、
   かなりの腕前を持っていたことがわかります。オケは、アンドレ・クリュイタンス指揮の
   フランス国立放送管弦楽団です。ショスタコーヴィチ自身が弾くと、悲しみが際立つ
   ように思います。

 当代随一のモーツアルト弾き内田光子による、モーツアルトピアノソナタK. 545第二楽章の演奏。
   聴衆も陶酔しているが、本人もトランス状態。これぞプロ。
 
 
 ついでと言ってはなんですが、以下もどうぞ。たぶん9歳くらいの女の子です。かなりしっかり弾けてます。    でも、途中で、テンポがちょっと速くなります。本人も調子に乗ってきて、ついスピードが上がったのか、そ     ういう風に、指導者に教わったのかはわかりません。たぶん前者です。
 
 モーツアルトの恐ろしいところは、一音たりとも外せないということです。5歳の子供でも弾けてしまうくらいに   技術的には簡潔で、無駄な音がほとんどないので、外すと目も当てられません。ショパンの「英雄ポロネー    ズ」あたりだと、少々外れても、どうということはありませんが。

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