錯乱気流

無茶苦茶忙しいやんけ・・・

私の好きな曲

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私がブラームスを「崇拝」しているのは、前にも書きました。中でも、この「ドイツレクイエム」は、もう心中しても良いくらい好きです。とりわけ、この最終楽章が、もう素晴らしい。たった一曲しか聴いてはならないという法律でも出来れば、迷わずこれです。どうしてこんなものが書けるのだろうか。もちろん、確固たる作曲技術の上に成り立った作品であることは言をまたず、その上に、母親の死に接した、ブラームスのインスピレーションも加わり、もう天から降り注ぐ、眩い光のようでいて、それで慈愛に満ちた、空前絶美の楽曲。ここまで美しければ、もう「乱調」もへったくれもないです。
 
ブラームスを尊敬してやまなかった、ドヴォルザークは、師のブラームスの事を「なんという偉大な精神。偉大なる魂。ああ、しかし、彼は神を信じない」と言って嘆きました。ブラームスはルター派のプロテスタントですが、不可知論者でした。ブラームスの師であったシューマンの妻クララは、「今日、また神の手によって送られてきたような人に出会いました」と、ブラームスのことを書いている。このレクイエムは、ルターによる聖書のドイツ語訳にもとづいたもので、レクイエムとしては例外的にラテン語が使用されていません。

小椋佳のNHKホールでの唯一のライヴコンサートをテレビでみたのは、確か中1の時だった。添付した音源はその時のものだと思う。星勝とのデュエットである。初めて聞いた時から、惚れ込んでしまった。荒井由美の『ベルベットイースター』と同じくらい好き。この曲は、数ある小椋佳の曲の中でも、あまり有名でなく、聞かれる頻度の少ないものだと思うが、私は、これがあれば、他の曲はいらない。曲は、調性が曖昧で、彼の曲としても異色だが、確かに小椋佳の曲とわかる独特の癖がある。編曲は星勝だと思うが、この編曲が絶妙で、アコースティックギターの分散和音が、ちょっとクリストファー・クロスのようである。
 
原発の話ばかりも興がないので、ちょっとくつろぎましょうか。
 

チャイコフスキーの交響曲といいますと、やはり後期の3曲が1番よく聞かれます。私も、6番、4番、5番の順に聴いてきて、それから1番に接したと思います。1番は「冬の日の幻想」という、ちょっと洒落た副題が付いていて、それに惹かれたのです。1番は、わりと派手だし、実際演奏会で取り上げられることも多いと思います。

以上4曲に較べますと、2番と3番は、演奏頻度がやや下がると思います。「小ロシア」の副題が付いた2番は特にそうです。それで、この欄では、「ポーランド」の副題が付いた3番を取り上げます。実は、ここ数年、この3番がかなり気に入ってます。この曲は、チャイコフスキーの交響曲では唯一の5楽章構成で、完成は1875年です。同時期の作品に、バレエ音楽「白鳥の湖」があります。従って、両者には性格上の共通点が見られるという見解もあります。

推薦盤として取り上げるのは、EXTONの新譜で、アレクサンダー・ラザレフと読売日本交響楽団によるライブ盤です。普段よく聞くのは、小林研一郎・チェコフィルハーモニー管弦楽団盤(EXTON)や、マリス・ヤンソンス・オスロフィルハーモニー管弦楽団(Chandos)ですが、ここでラザレフ盤にわざわざ言及するのは、実はこの演奏の実演に接しているからです。場所は東京赤坂のサントリーホールで、今年の5月25日です。私は、サントリーホールの場合、よほどのことがないと大抵P席です。音響効果は今ひとつですが、安いですし(定期なら2000円!)、演奏者を間近に見れるので、気に入っています。

ラザレフは、なかなかのショーマンで、3番の演奏が終わると同時に、客席のほうを振り返るという、これまであまり見たことのないアクションを披露しました。両手が非常にせわしなく動いており、木管や金管に対する指示も非常に細かく、器用に振り分ける人だなと思いました。当日は、前半に1番の演奏があって、3番はふたつめの演目だったのですが、全体に早めのテンポで爽快に鳴らした、という印象がありました。

さて、録音を聴いてみて思うのは、第一楽章の序奏部から、まず雰囲気が明るめ。序奏部の終結部からテンポが上がり、決然とした第一主題が登場しますが、ラザレフはこれをややレガート気味に処理しています。もう少し、スタッカート気味にやってくれたほうが私の好みですが、これはこれで悪くないと思います。それから、オーボエがいかにもロシア風の第二主題を吹き、それが弦に受け継がれるのですが、ここも非常に速い。ただ、木管は表情豊かで良いです。弦に今ひとつの厚みと流動性が求められると思いますが、大きなマイナスではありません。この楽章の主部は、チャイコフスキー特有のアレグロ・ブリランテで、バレエ音楽的なものを感じさせます。

第二楽章はアラ・テデスカの小規模なスケルツォです。ここは、非常にそつなく纏めたと思います。
第三楽章のアンダンテは、弦楽セレナーデの遅い楽章を想起させる、瞑想的な歌です。全般に、読響の弦が良い仕事をしています。もう少し、身を焦がすような歌が欲しい、とは思いますが。多くは言いますまい。第四楽章のスケルツォでは、読響の木管のうまさが光ります。金管も遺漏なしです。

さて、締めくくりは、第五楽章アレグロ・コン・フォコです。この楽章に、ポロネーズ主題が出てくることから「ポーランド」という副題が付いたと説明されていますが、これはチャイコフスキー自身の命名によるものではありません。私の考えでは、この楽章のテンポはあまり遅くないほうがよいと思います。このラザレフの演奏では、通常より早めのテンポ設定で、メリハリが効いています。ティンパニも決然とした響きを聞かせており、金管も安定し、最後のコラールも見事に決まります。極めて直線的に運んだ、前進性に溢れた解釈です。

余白に、別の日に演奏された、イタリア奇想曲が入っています。EXTONにしてはサーヴィスが良いです。このイタリア奇想曲も早めのテンポで一気に運んだ快演と想います。

チャイコフスキー 
交響曲第3番 ニ長調 作品29「ポーランド」
イタリア奇想曲

アレクサンダー・ラザレフ
読売日本交響楽団

演奏:9
録音:10

ドヴォルザークの交響曲で、後期の三曲を除いて私が好きなのは、6番と3番、それからこの5番である。陽光が降り注ぐような、明るい雰囲気が全体を支配している。7番のように深刻なところはほとんどない。ドヴォルザーク特有の民族的な香り高い、聴き応えのある作品と思う。第三楽章は、スケルツォということになっているが、ドヴォルザーク的なフリアントの華やかなリズムが魅力的。

クーベリック盤は、廉価の国内盤があって、これが一番入手しやすいし、演奏も良い。ノイマンも良いのだが、これは今単独では出てないのではないか。ケルテス盤は、全集か選集の一部としてしか入手できないと思う。最近の録音では、マリス・ヤンソンスがオスロフィルを振ったものがEMIの輸入盤で安価に手に入る。だが、私が個人的に気に入っているのは、カレル・シェイナがチェコフィルを振ったスプラフォン盤である。カレル・シェイナはターリッヒ、クーベリック、アンチェルなどに較べると、やや地味な存在だが、その実力には端倪すべからざるものがあって、国内盤で出ている6番、7番はなかなかの演奏である。シェイナの5番は今のところ、スプラフォンの輸入盤でしか出ていないが、1952年の録音はモノラルながら十分よく、何より演奏が非常によい。聴き進むうちに、録音のハンディを忘れる。特に、第二楽章の朴訥とした雰囲気の中に、時折顔をのぞかせる憂いの表情など、なかなか雄弁だ。このCDには、スラヴ狂詩曲という3楽章形式の珍しい曲が入っており、これもなかなか魅力的。

注目ディスク

ドヴォルザーク
交響曲第5番
スラヴ狂詩曲

カレル・シェイナ指揮
チェコフィルハーモニー管弦楽団

Supraphon

Performance:10
Sonics:5

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前回、後期3曲と並ぶ魅力を持つドヴォルザークの交響曲として6番をあげたが、3番もなかなかだ。この第一楽章を聞いて、その魅力の虜にならない人はいないだろう。豊饒で息の長いメロディーのタペストリーが素晴らしい。ドヴォルザークの交響曲は4番まではワーグナーの影響を強く受けている。5番から7番まではブラームスの影響が強い。ワーグナーとブラームスが音楽史上水と油だったことを考えると、これは非常に面白いと思う。特にこの3番は第二楽章に露骨なワーグナーの引用があり、それでいてブラームスとヨアヒムに認められているのである。

最終楽章の生気に溢れる民族的なリズムの弾みはまさにドヴォルザークを聞く醍醐味だ。この曲がプロオケのプログラムに上がらないのはこれまた不思議である。3番と7番を組み合わせたプロなんかだったら、すごく魅力的なのに。ケルテス、クーベリック、ヤルヴィあたりはなかなか良い演奏なのだが、この曲の飛び切りの名盤というのがある。チェコの名匠ヴァーツラフ・スメターチェクがプラハ響を指揮した録音である。これはスプラフォンが音源の国内盤なのだが、海外盤では今のところ入手できないものだと思うので、実に貴重だ。CDの帯には「カルロス・クライバーもかくやという興奮のるつぼ、実に凄い演奏です」とある。カルロス・クライバーがこの曲をレパートリーにしていたとは思えないのだが、それでも看板に偽りなしの見事さである。各フレーズが躍動しており、アクセントも強い。まばゆい光を放つような素晴らしい演奏である。聴かないと一生の損と思う。

注目ディスク

ドヴォルザーク
交響曲第3番
ブラームス
大学祝典序曲

ヴァーツラフ・スメターチェク、指揮
プラハ交響楽団

Supraphon(国内盤)

Performance:10
Sonics:8

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