小田マリコの遠吠え

高校演劇のこと真面目に記録していきます。

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反省会

例年、本校演劇部では、地区大会時期になると必ずトラブルが勃発していた。
それは、生徒間のいざこざだったり、生徒と顧問の衝突だったり、直前に部員が退部したり…
引退する頃に、「ある顧問の回顧」と称した台本が何本でも書ける勢いである。
 
ところが、今年はそれがなかったのだ。(危うい時はあったが、大事には至らなかった。)
そして、顧問は、そのトラブルがないことに満足してしまっていたところがあった。
しかし、本番の数週間前から卒業生達が交互に来てくれて、私の“指導の甘さ”にモノを申したのだ。
発声、滑舌、間・・・彼らが在学中に私に厳しく言われていたことを要求するんだなぁ…
 
それ以来、少し対応を変えた。
本番が間近に迫って、皆が気が立っている時期に、練習に遅れてくるだらしなさを戒めることも、
練習に対する取り組み方も、表現に関するそのものも、急に厳しくなったと思う。
家に帰ったら、きっとヘトヘトになっているだろうけれど、台本に目を通すことも、改めてその重要性を説いた。
プレッシャーをかけているのは承知の上で、繰り返し生徒に言い聞かせたのはこんなこと。
「私たちは、へたくそだからね、上手にやろうとしたら、恰好悪いよ。
へたくそでも、表現したい登場人物の気持ちの流れを意識してお客様に伝えようとしたら、
きっと感じ取ってくれるはずだよ。
それが、私たちのお客様に対する誠意であり、伝わったとコメントをいただいた時は、きっとうれしいよ。
仲間を信じよう、相手を感じよう。
今回は、第一歩だからね、やり残したことは、第2回目の公演でリベンジしよう。」
 
さて本番、彼らは本当に一生懸命にがんばった。
細かいことを言い出したら、キリがないが、第一関門である、途中で顔を見合わせて絶句することはなかった。
明らかな失敗は、台本の内容と舞台袖でノイズを発して、お客様を白けさせてしまったことだ。
これはすべて顧問の責任だ。
 
審査結果について
以前に、「優秀賞」をいただいた時、その過度の評価に納得がいかず、審査員に食ってかかったことがあった。
機会を作って各地のブロック大会を鑑賞し、審査結果を見ているうちに、
「該当なし」はないらしいということがわかった。
つまり、審査員の先生方は、目の前で発表された作品の中から、順位をつけなければならないのだ。
それはどんなに大変なことだろう。
それに気がついて以来、ほんのここ数年のことだけれども、
いかなる場合も、審査結果真摯に受け止めることができるようになった。
 
審査員の先生方の講評は生徒にとって本当に励みになったようだ。
壮行会を終えて、解散する時に、
顧問「よくがんばったね。明日はオフにするかい?
    休みなしでずっと頑張ってきたし、少しは、顧問から解放された方がいいでしょ。」
生徒「先生、1日でもやらないと、遅れてしまいます。少しでも練習やりませんか?」
というやり取りがあったのだ。
 
この先もさまざまな試練はあるだろうが、この時の気持ちを思い出せば、きっと乗り越えられるかもしれない。
そんな部員が構成する演劇部の顧問として、
まずは、生徒に約束した第2回目の公演開催に向けて、
台本を練り直し、諸先生方や関係者の方の点検を受けて、精度を高めようと思う。
また、効果的な大道具や音響、照明の勉強もしていかなければなるまい。

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