研ぎを研ぎ澄ます!?天然砥石★包丁★鉋

刃物、ピンセット、針、果ては自分の爪まで?何でも研ぐそうです、が、決して上手ではないようです。

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地艶

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久々の更新です。

前々回の内曇・刃引き、前回の内曇・地引きでしっかり疵(キズ)無く研ぎ終え、内曇の目を効かせたら、今度は地艶です。
ここまでに疵が残ってでもいたら一気に士気が下がるので、包丁を研ぐ場合でもなるべく疵を残さないように研ぐことをお勧めします。


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/26/b1/odontolabis_alces/folder/433059/img_433059_3163704_30?1244063102


地艶に使う石は、京都より産出する本山の合砥石を砕いた物です。
上の写真の大突巣板の上に乗っている、黄色っぽい砥石の破片が地艶で、更にそれを小さく整形して紙一枚位の薄さに磨り揚げ使います。


地艶に向く石ですが、基本的には研ぐ刃物の地金の硬さに合わせて選ぶので一概には言えませんが、大抵は普通の砥石として使って硬口とされる石が向くことが多いと思います。
実際に私が使っている上の写真の石は中山産の巣板層の物です。
中山といえば古来より採掘される、京都産天然砥石の顔とも言える「マルカ・○カ」でおなじみの砥石ですね。
東物・硬口としても馴染み深いでしょう。
地金さえ引かない物なら中山や大突の浅黄なども地艶として丁度良い硬さだと思います。

またそれほど硬すぎない石では、近年採掘中の丸尾山産合砥石、そのアイサ層が地金次第では非常に面白いと感じます。
一度お試しになってみてはいかがでしょうか。^^




上の中山巣板、ゆうけんさんやなにわ男さんにお分けしようと思って少し取って置いていますが、なかなかお会いする機会がないなぁ・・・・・。ボソッ


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/26/b1/odontolabis_alces/folder/433059/img_433059_3163704_31?1244063102


さて磨いでみましょう。


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/26/b1/odontolabis_alces/folder/433059/img_433059_3163704_32?1244063102


親指で「抑える」というくらいに、軽く力をこめて大き過ぎないストロークで磨いで行きます。


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真っ黒い研ぎ汁が出ました。
これ位に黒い研ぎ汁が沢山出るのが理想的で、研ぎ汁が出ないと引け傷が入るばかりで磨ぎになりませんので、地艶に使う石は研磨力の強さも重要になります。


https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/26/b1/odontolabis_alces/folder/433059/img_433059_3163704_34?1244063102


平を満遍なく磨ぎます。
反りの付く切っ先の方は面では磨げなくなるので、少し小さめの砕き艶を使うと簡単でしょう。

これで地艶は終わりです。


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この地の働きを表現する方法は、バフ磨ぎや研磨剤では鏡みたいにピカピカになるだけですが、地艶がシッカリ効くと、上の写真のように鍛えのある刃物は地模様が鮮明に現れます。
内曇が曇らせ刃・地の働きをよび起すなら、地艶はその際の曇りを晴らす物という感じです。

ご挨拶

最近ご無沙汰していてすみません。><

一応続きの工程を・・・・・、と思い写真なんかを溜め込んだりとかはしていますが、新しいブログの方が更新は多いです。

新ブログ。↓



元々このブログはホームページを作るまでの間のツナギとして用意しているので、扱いもブログではなくホームページと同様になります。
そのようなわけで更新は大いに滞ることが予想されますが、ご勘弁願います。<(_ _)>

地引き

前回の刃引きに続き、今回は地引きとオススメの砥石屋さんをご紹介してみようと思います。ヽ(^∇^*)ノ

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大突白巣板 研いだもの
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/26/b1/odontolabis_alces/folder/433059/img_433059_3163704_28?1227442676 https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/26/b1/odontolabis_alces/folder/433059/img_433059_3163704_26?1227442676

この石はこちら↓で入手しました♪
株式会社 森平
大突巣板は最近数が少なくなる一方の珍しい石ですが、社長一押しの石で地引きに使うと素晴らしいのです!
先日うかがった時は大突の巣板を五十丁ほどお見せ下さり、良・非の選別を手伝わせて頂き大変勉強になりました。
中山に良く似た皮の石や、腰を抜かすほど良質の石もあり、大突の巣板なら森平さん以外にありえません。
ほかにも大突カラス、青蓮華の五十嵐砥などの天然中砥石などなど、一見の価値がある希少砥石が多く、腰を抜かします。


大平産内曇 研いだもの
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/26/b1/odontolabis_alces/folder/433059/img_433059_3163704_27?1227442676 https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/26/b1/odontolabis_alces/folder/433059/img_433059_3163704_25?1227442676

この石はこちら↓で入手しました♪
有限会社並川平兵衛商店
刀剣研磨用品店、老舗中の老舗、大平の内曇のコッパはまずここ以外では手に入らないでしょう。
他にも各種研磨用品はついつい欲しくなってしまいます!

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今回の地引きは前回の刃引きと同じく内曇(もしくはその系統)を使いますが、刃引きと違って硬口の石を主に使います。
というのも天然砥石は軟口ほど地が霞み、硬口ほど地が鏡面的な艶を帯びますが、ある程度鏡面的な艶が出なくては地の複雑な模様は出ないからです。
理想を言えば内曇効果の霞を失わず、それでいて鏡面的な艶が出る石が最高ですね。

軟口・硬口の傾向は上で述べた通りですが中には例外もあり、柔らかくてドロばかり出るような石でも研磨力の少なさが良く働いてどういう訳かピカピカになるような石や、逆に指で弾くとキンキン音がするのに、良く下り砥泥もモリモリ出て何故か霞気味の研ぎ上がりになる石もあります。
硬く締まった石ほど大体地金を引きやすい傾向があるので、前者は貴重品です。
内曇の系統や白い巣板にはたまにそういう石があるので、砥汁の上で刃を滑らせて研ぐような石で研ぎ感滑らかな物は要チェックです。

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研いで見ました。
大平の内曇で研ぎ始め、大突の巣板で仕上てあります。

||https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/26/b1/odontolabis_alces/folder/433059/img_433059_3163704_29?1235140429

大突のは巣板は、大平内曇の極硬口・地引き用の石を上回る硬度の石があり、大平の石ではヒケ傷が入りそうなほどの硬口でしか地が起きなくても、大突の硬口なら簡単に傷無く仕上げられるので助かります。

地艶の仕上がりは、大平の内曇より地の模様のかなり細かい所まで鮮明に現れるので、
複雑な模様を余すところ無く表現できるようです。
地の眠い刃物に対しても素晴らしい仕事をしてくれるので、どうしても地が起きない刃物に試せば良い結果を得られる可能性が高いですね。

大平内曇との違いなども面白いので、機会があれば是非お試し下さい!^^

刃引き

スッミマセ〜ン!
四ヶ月近く放置状態になっていましたっ!><

久しぶりにBlog再開します。<(_ _)>


今回の工程は刀剣研磨で言うところの「刃引き」。
内曇砥石を使う工程です。

・・・・・と言っても、太平の内曇(元々は内曇といえば大平の事を指す)は資源量がもう少ないので、必然的に手元にある石は他の山の類似品の割合が多くなっているのが現状です。

しかし類似品とはいっても、中には本家本元・大平の石に優るとも劣らない良質な物も少なくありませんから、変なステレオタイプにこだわると良い石にめぐり合う機会を自ら失い、「食わず嫌い」になりかねませんので、兎にも角にもまずは試し研ぎからでしょうネ!


内曇砥石を使って見ようかな〜?と思われた方に、三件の砥石屋さんを私はオススメしますが、まずは研ぎの工程の順番どおりに紹介してみます♪

砥取家(ととりや)
数少ない現在でも採掘を行っている砥石屋さんです!
丸尾山白巣板は刃引きに良好で、近年は天井巣板(内曇)も産出し始めているとのこと!
砥取屋in東京にてお分け頂いた白巣板は大突巣板と並んでお気に入りです!


今回は丸尾山白巣板を引きに使います♪

丸尾山白巣板 研いだもの
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/26/b1/odontolabis_alces/folder/433059/img_433059_3163704_22?1227432723 https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/26/b1/odontolabis_alces/folder/433059/img_433059_3163704_24?1227432723

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本題の刃引きですが、前々回紹介した名倉の研ぎ方と変わらず、刃先のラインに沿って研ぐつもりで研ぎます。
↓コレですね。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/26/b1/odontolabis_alces/folder/433059/img_433059_3163704_4?1226247985

唯一違うのは、名倉の研ぎの時よりなるべく刃全体に効かせるように、長めのストロークで力を込めて研ぎます。

短いストロークで力を抜いて研ぐ鉋などと違い、こうしないといつまで経っても地が起きない、内曇が効かないようなのです。
結構な力が要るので、正直夏場は辛いですね〜。

こういう作業で、おまけにたった一本のヒケ傷が入ろうものなら、たちまち中研ぎよりやり直すしかなくなる、すこぶるデリケートな工程です(デリケートなのはこの工程のみに限ったことではないですが)。
それがゆえに内曇しか使えないわけですね。
もし少しでも力を入れた途端ガリガリッっと地を引く、―たとえば大突や中山の浅黄でも使おうものなら、一発で備水砥石まで逆戻り!
よく水が少なくなった状態で研いだら地を引いたとか、名倉でたっぷり研ぎ汁を出さないと使いにくいといた話を耳にしますが、そういうのはまったく別の世界の話です。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/26/b1/odontolabis_alces/folder/433059/img_433059_3163704_23?1227442676

砥面で研ぐか、研ぎ汁で研ぐか。
水加減1つでも研ぎ上がりに出る影響は大きい。
その辺のコントロールは難しいです。

しかし、そういう話もそもそも引け傷が入らない、良質の砥石を使っているという前提での話しです。
そういう微妙なバランスを限りなく高い次元で備えている天井巣板(内曇)は正に天からの恵みです。

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/26/b1/odontolabis_alces/folder/433059/img_433059_3163704_20?1227442676

コマですッ♪

コマまで来ました。(o^ー゚)βイェィ!

研ぎ方などは前の工程と殆ど変わらないのですが、コマで研いだ刃物の表情はかなり独特で面白いです。
中研ぎなので研ぎ目ははっきり残っている、しかし仕上がり自体は明らかに鏡面的で、京都産本山砥石で研いだのとは違うカスミも現れます。


私がこの工程で使う石は、コマ名倉以外に艶砥なる石も使います。


コマ(細)名倉 艶砥石
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/26/b1/odontolabis_alces/folder/433059/img_433059_3163704_6?1226574565 https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/26/b1/odontolabis_alces/folder/433059/img_433059_3163704_7?1226574565


研いだもの
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/26/b1/odontolabis_alces/folder/433059/img_433059_3163704_11?1226574565 https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/26/b1/odontolabis_alces/folder/433059/img_433059_3163704_10?1226574565


拡大してみないと判りにくいかも知れませんが、コマは真っ黒い研ぎ汁が、艶砥はややグレー気味の研ぎ汁ですね。
研ぎ汁の色で分かるように、研磨力はコマが断然上で、艶砥の方はやや物足りない研磨力です。
しかし、艶砥はキメが細かく研ぎ汁に粘りがあり、刃物の地によってはこちらの方が向くこともあるので使い分けています。

艶砥は相性が良くないと、砂っぽい研ぎ上がりになってパサついた感じになってしまうので、その辺コマはオールラウンドな石としての強みがありますね。


それとコマ・艶砥共通の注意点ですが、

意外と水を吸います!

硬い石であるので以外ながら、本当によく吸うんです。

ですので研ぎ汁がちょっと重くなったかと思ったらすぐに水を足さないとアット言う間にドライです!


一度乾燥されてからでは水を足しても砥面にこべり付いたままで、もう元の研ぎ汁には戻しにくいのでそれにだけは気をつけています。

何せどちらの石も結構硬くて、共名倉で目を立てたり研ぎ汁を出しながら使うので、研ぎ汁が貴重です。



まぁ、変にマニアックにならなくても大平巣板や丸尾山の天井戸前など、研磨力のある石を使えばコマなんて使わなくてもあっさり済ましてしまえるかもしれませんがね。



・・・・・なんかちょっと自虐っぽいですが、そういう訳でワタシ的にはコマと同等の細かさで、引け傷の入らない石ならどのような石を使おうとそれなりの結果は出せると思っています。(あくまで包丁を研ぐ場合の話です。プロフェッショナルな刀の研師様は笑ってお読み流し下さい。)



最後にコマでの仕上がりの図だけ載せて今回は終わりますね。^^;


本山合砥とは違うカスミ
||https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/26/b1/odontolabis_alces/folder/433059/img_433059_3163704_14?1226578839

ちょっと鏡面
||https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/26/b1/odontolabis_alces/folder/433059/img_433059_3163704_8?1226578810

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