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飛騨の名産でもある一位一刀彫を創始したのが
有名な根付師でもあった松田亮長(1800-1871)という彫刻家で
相当な奇人であったらしく地元には幾つかの逸話が残っているみたい。
そんな亮長の彫った根付が
高山の骨董屋さんからヤフーオークションに売りに出されていました。
それが虎の意匠でした。
今まで亮長作品では見たことないものなので目を引いたわけなんです。
亮長ってのは
小動物に異様なほど興味を持っていたよう
得意とした図柄は蛙と蛇が特に多いかな・・・・あとは強いてあげれば猿とか子犬とか
僕は以前、亮長銘の金魚根付をもっていたし。
とにかく圧倒的に小動物に題を得たものが多い。
だから獰猛な虎なんぞは、海外の図録やオークションカタログでもついぞみたことがなくて・・・
そのヤフオクに出ていたものは
筍を食う虎なんですが
あれは京都派の岡友とか岡佳が得意として意匠で
それを模倣とした作品だとおもう。
ぼけた感じのオークションの画像を見ると、銘の書体も悪くなく造形物としても美的センスにあふれ
まったくのニセモノではないように思えた。
先日そのことを、
根付コレクターの友人に話したら
彼は高山まで行って見てきたらしい。
友人いわく、
珍しい意匠ではあるけれど
亮長らしい細かい仕事がみられないのと、クラックが数箇所あることもネックだし
仕事のわりに価格が高額すぎる。
価格に関しては業者もかなり強気らしくオークションの価格でしか取引しないとのこと。
よって彼は購入は見合わせたらしい。
既述したけれども
亮長といえば蛙か蛇なんだろう。
そのなかでも蛇に染色が施されているものがある。
特に有名なものは東京の業者が以前、図録に出していたもので
黄楊の素材に、細かく黒と赤茶色に色分けしてなされているものがあって。
あれは、コレクター同士で亮長の話になると必ずといっていいほど話題に上る名品なんですね。
たくさん存在した根付師のなかにあって木彫の蛇を染色するのは彼だけだろうね。
ところで
今朝、庭でヒヨドリを遊ばせていたら、ものすごく小さな蛇が
よく見ると亮長の彫る蛇によく似ている。
太陽光にかざしながら凝視していると微妙なんだけど
黒と赤茶色に色分けなされていたんです。
この蛇は青大将だと思うんですが・・・・
これは都会に庭に現れるのはだいたい青大将だという一般認識からですが・・・
もし間違っていたらご教示ください。
で
大きな大人な青大将は、
もっと黒々とぬめっとしてて黒と赤茶色にはなってないようにも記憶しています。
とすれば
亮長が好んで彫った蛇の見本は
その染色からも子供の蛇だったのかもしれないな・・・・・
なんて思ったんです。
でも亮長の住んだ飛騨高山は相当な山の中なわけだから。
ヤマカガシとかシマヘビとか
もっと別種のものかもしれない。
長々と
どうでもよいような話を書きあぐねてしまい
まことに申し訳ありません。
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この写真お疲れ様です。蛇は本物の蛇ですか?
2010/6/7(月) 午前 10:19
いやはや凄い蛇の彫り物だなと思っていたら現物でしたか(笑)。
でも、手の上での程良い大きさといい、丸くなってるところといい根付のような置物に見えますよね。こんな色に染められたら素晴らしいですよね・・・。
2010/6/7(月) 午後 0:17
xiumeiさん
本物ですよ。ヒヨドリの餌を探しててね、みつけた。
最初はミミズかと思ってつまんだの・・そうしたら・・・びっくり!!!
2010/6/7(月) 午後 0:53
楽虫さん
ごめんなさい(笑)
うろこの感じといい、亮長のヘビってもしかしたら青大将の子供を手本にしたのかななんて思ったものだからね。
2010/6/7(月) 午後 0:57
すごい・・・
これ、本物ですか・・・
手のひらの上で、あまりにも美しい形に整っているから、これは何かokeyaさんの秘蔵の品かと思いました。
自然の造形美に感動です。
美しいです。
2010/6/7(月) 午後 2:30
ヘビの体形って基本的に美しいですよね。しなやかでどことなくエロティック・・・・・手のひらに乗せ見とれていました。
そういえばxiumeiさんのブロで紹介されていた「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」観ました。骨太の内容の推理物ですね。面白かったなぁ・・・・・
2010/6/8(火) 午前 8:46
え〜ほんと小さい蛇ですね〜!ビックリ!
私も根付けかと思っちゃいました(^^)
アオダイショウといえば幼い頃、よく家の窓の柵に絡まってて
目が合うのでめっちゃ怖かったです。
2010/6/8(火) 午後 4:28
画像のヘビはヒバカリの幼蛇ですね。
「噛まれるとその日ばかりしか命がもたない」というのが語源だそうですが、実際には無毒のおとなしいヘビです。ミミズや小さな魚などを食べ、成長するともっと明るい色になります。
ところで「細かく黒と赤茶色に色分けしてなされているものがあって。」──アカマタとかイワサキワモンベニヘビが思い浮かびました。本州には生息していない種類ですが……。
[ 星谷 仁 ]
2010/6/9(水) 午前 3:25
ゆみさま
このぐらいの大きさだと、ぜんぜん怖くないから不思議。
でかいと怖いもんね。
僕はアオタイショウといえば田中邦衛です。
2010/6/9(水) 午前 6:26
星谷さん
ありがとうございます。たしかに調べたらこやつはヒバカリの子供です。
ところで「細かく黒と赤茶色に色分けしてなされているものがあって。」の亮長の彫った蛇ですが、黄楊に染色がなされているものですから実物とは色合いが違っているのかもしれません。今検索して調べていたらジモグリって種類の蛇の子供と模様の雰囲気が似ている感じかな・・・・
2010/6/9(水) 午前 6:33
okeyaさん、こんばんは。
根付一つでも、こんなに奥が深いのですね?
恥ずかしい話ですが、本文中に出てきた作者の名前さえ判りませんでした。でも、とても美しい作品です。
Ps okeyaさんはお幸せですね、優しいご家族や友人に囲まれて、
此処までにはご苦労も遭ったとは思いますが、兎に角お好きな 世界で生活しているという事は素晴らしい事だと思います。
この様な人生がこれか先も続きますよう願っております。
[ ネオ ]
2010/6/9(水) 午後 10:45
ネオさん
ありがとうございます。
気に入った根付をいじっている時間が一番楽しいかな。
分相応に生きていくことって簡単なようで
実はものすごーく難しい。うわべだけの言葉でなく、これを実体験で会得するまでの道程は人それぞれなんでしょうね。僕の場合は恒久的に人間万事塞翁が馬って感じです。
今でも手探り状態ですわ。
2010/6/10(木) 午後 9:34
先日、蛇を見つけて話をしたばかり。
これで細かな細工がされていないって?
まったく深い世界ですね。
2010/6/14(月) 午後 8:32
この蛇は庭の石の下に棲んでいたんですが、昨日そこを見てみたら、まだいました。いくぶんか大きく成長していたように思えた。
2010/6/15(火) 午前 8:23