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先日より読んでいるのが「森茉莉 貧乏サヴァラン」だ。
エッセイというよりも、随筆の方が感じが出る文章だ。
なんでも、トマトは「薔薇色がかった朱色の玲瓏玉の如きトマト」でなければならないらしい。
こんなにも美しく表現されたトマトって見たことない。
私は生のトマトはあまり好きではないのだが、
これだったら丸かじりも出来そうだ。
私の目にはトマトは赤いものとしか映らないのだが、
森茉莉の目から見ると世界は様々の微妙な色合いに満ちているのかもしれない。
読み進むまでは冒頭の「貧乏なブリア・サヴァラン」のことを、ずっとチーズのことだと思っていた。
正しくは、ブリアサヴァランはチーズの名前でもあるのだが、
その名の由来は、美食家のブリア・サヴァランからとられたとのこと。
なんだー納得!!調べてみて良かった。
ひどく懐かしく感じた言葉が、「拵える」だ。
最近、耳にしなくなったように思う。
随分前に他界した祖母が料理を作ってくれる時に口にしていたな〜
あと、美しい漢字が多用されているのが嬉しい。
(何十年か前では当たり前なのかもしれないが・・)
今の日本では、漢字が片仮名に取って代られているが、
ワインだって葡萄酒と書いた方が詩的ではないか。
恋人達が揺らめく蝋燭の炎の前で乾杯している情景が思い浮かぶような気がするがどうだろうか。
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