おふくかげん

お立ち寄りありがとうございます〜〜〜。

演劇いろいろ

[ リスト | 詳細 ]

観劇の感想を中心に。出演した舞台(能楽他)の報告などもあります。
記事検索
検索

全9ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9]

[ 次のページ ]

最近、欠席が増えてます。
ほんとは全部を欠かさず観たいのだけど、家族の入退院が続いて、思うに任せません。
時期的なものだから仕方ないよね。日本は高齢化、我が家も高齢化。

というわけで、久々の観劇です。
「テンペスト」は、確か、劇場公演かスタジオ公演をやってるんでなかったかな?
それを観そびれてます。凱旋公演(冬物語の再演だっけ?)も観そびれた。

「リア王」の再演は観に行きました。
(感想を記事にしてないなあ。)
中華な衣装が可愛かった。ギターが要らなかった。「きよしこの夜」は、もっと要らなかった。台本がこなれてなかった。再々演に期待。


さて。
ようやく「テンペスト」の感想です。

前日が、今期のコーラスレッスンの初日でした。
「テンペスト」を歌うのですよ。
とてもいい曲です。楽しい!
ファンタジックな映像イメージを豊かに喚起させる素敵な曲。
コーラスだけでもこんなに素敵なんだから、ソリストさんやオーケストラが加わったら、どんなにスゴイか!
レッスンを終えて、「テンペスト」の世界を引き摺ったまま帰宅。
そして翌日の観劇。
期待は高まろうというものです。

このシリーズは、「能楽堂で上演する、歌舞伎の形式に則った和風解釈のシェイクスピア」だと私は思うのだけど、今回はじめて、「能」を取り入れての上演。
これ、良かったです。
日舞、歌舞伎、浄瑠璃と、これまでに色々なものを持ち込んできたわけだけど、能がいちばん相性がいいように感じました。
比較的一本調子で語られる、感情を極力抑えた長台詞にも合ってる。
ゆったりとした上品な所作にも合ってる。
間狂言にも通ずる世俗的な笑いのシーンとも合ってる。

謡いも新作だそうだけど、馴染んでた。
能のお囃子以外の音は嵐の効果音のみで、ストーリーの大部分が静寂の中で進んでいくのも良かった。

そういえば、囃子を全部揃えなかったのは、何か意味があるのかな?(能管と大鼓のみでした。)
いかにも能楽臭いのはイヤだったのかな。予算の関係かな?
賑々しい能のお囃子を新作で作って欲しかった。・・・・贅沢???

台詞の洪水はシェイクスピアを楽しむための重要な要素です。
どこを採り、どこを落とすか。演出方法により様々考えられますが、今回の匙加減はナイスでした。満足。やっぱり、このくらいは聞かせてもらわないと。
私が観たのは二日目。
東京公演では、もっとこなれてくるでしょうか。再演を待たねばならないでしょうか。
役者ひとりひとりが、もっともっと台詞の深みを表現できるはず。
もちろん、ちゃんと満足の出来でしたが、もっともっとイケルはず、とは思いました。シェイクスピア、深いよ!

衣装は今回も綺麗!
白、黒、赤、青の美しい衣装に身を包んだ白塗りの精霊達。泡のようなフリルとレースに包まれた津村禮次郎翁のエアリエル。
「劇音楽テンペスト」を歌うあいだ、ずっと、そのイメージは鮮やかに脳裡に浮かぶことでしょう。

そういえば、「葬送の鐘」のシーンは、王子の耳には悲しく響いたけれど、実は精霊達の祝福だったのではないかと感じました。
大嵐の中で一度死に、新しい生に甦ったことを祝する鐘。魔法の島への上陸を歓迎する鐘。やがて来るべき大団円のラストへの予兆。
曲想の解釈の基をもらった気分です。ラッキー!



画像などはコチラから。
http://www.ryutopia.or.jp/skp/

衣装デザイナー、時広真吾さんの作品集、「世界」が届きました!

A5版、DVD付き全100ページ、オールカラー。
とても美しい作品集です。
先行特価予約で注文して、今日、手元に届きました。サイン付きだよん。

役者さん、ダンサーの方。
舞台写真はもちろんですが、ポートレイトも、とてもドラマティック。表現者って、やっぱり違うなあ。
衣装も、一枚絵として見ても充分に美しいのだけど、自然の風景の中に置かれた時、舞台上で纏われている時、また違った表情を見せます。すごいなあ。
私も着てみたい。(笑)

今からDVDを見ます。楽しみ〜〜!




時広さんのサイト
http://www.shingotokihiro.com/

バレエの発表会見学

イメージ 1

イメージ 1

招待チケットをいただいたので、地元のバレエ団の発表会に出掛けました。
着物で行ったら目立ちそうなので、洋服で。
新潟県民会館に入るのは久し振りです。ロビーの装飾が変わっていて、綺麗だったので写真を撮ってみました。
ちょうど夕日が差し込んで、ステンドグラス風に見えます。
創立50周年記念公演だったので、華やかな舞台でした。
モーツァルト・イヤーにちなんでモーツァルトの曲が多く用いられていて素敵でした。
地元のアマチュア・オケ「新潟交響楽団」の生演奏でバレエを見るのは贅沢な気分です。やっぱり生はいいですね。
地元の演劇人の朗読、地元のソプラノ歌手とピアニストの出演による作品作りなど、企画も盛りだくさん。
見ごたえのある舞台でした。

オセローを読んだのは中学生の頃。あまりに遠い記憶。
舞台は、ビビアン・リーの旦那さんが主演・監督で映画化した舞台劇を(ん?舞台劇を映画にしたもの、か。)観た。ドーランで黒く塗った顔が非常に違和感。舞台上をごろごろと転げまわって苦悶するオセロー将軍にシラケた記憶が鮮明。
翻訳劇としては玉三郎がデズデモーナを演じていたのが印象深い。一点の曇りもない清らかさ、気高さ、美しさ。




プレ・シアタートークで、翻訳の松岡さん、演出の栗田さんと一緒に急遽出演された笑也さんは、当たり前だが素顔はフツーのオジサンだった。
前回のマクベス夫人では圧倒的な美しさに息を飲んだのだけど。
容姿だけのことではなく、セリフの美しさ、的確さが素晴らしかった。

マクベス夫人は白塗りだったけど、今回は白塗りじゃないと聞いていた。
実年齢は40代で、演じるのは15歳なのだという情報もまたプレ・シアタートークにて。
何も知らずに白紙のまま観るのもよいけど、前情報があるのもまた楽しい。

今回は舞台上に鳴り物(主に打楽器)があるというので、それが一番楽しみだった。
4人の少女たちによる打楽器演奏。




開演前のロビーで小道具担当の後藤さんに遭遇。
「笑也さん、すごいよー。」
稽古が進むに連れて若返って、いまやちゃんと15歳に見えるそうだ。
「ちょっと今日のアナタみたい。」
私?どういうこと??
その疑問は開演後すぐに明らかになる。

1ベルらしきもののあと、2ベルは鳴らないままに切り戸口から少女楽師たちが登場。やわやわと客電が落ちる。
橋掛かりをピンクの衣装の女の子が歩いてきた。
誰だろう。見たことのない子だなあ、と眼を凝らす。分からない。知らない顔だ。
と思ったら、それが笑也さんだった。

マクベス夫人は白塗りの面長の顔立ちで、すらりと背は高いけど伏し目がちで、歌舞伎の女形特有の膝をたわめた立ち姿だった。
ピンクの衣装の少女はすっきりと立っているけどあどけなく小柄で華奢な感じで、背中に流したベールはピンクのかすみのようにフワフワと愛らしく、目の上で真っ直ぐ切りそろえた前髪はつややかに黒くて、両サイドにひと房、お姫様のように髪を垂らしている。

絶対同一人物には見えない!
これでもかというほどの前情報があってさえ。

そーかー。後藤さんの言ってたのは髪型かー。
本日の私の髪はオカッパ風なのである。




笑也さんに度肝を抜かれて、でも、まだ、びっくりは続くのだった。

タイトルロールのオセローは威風堂々。15歳の世間知らずの少女が一途に恋する立派な軍人ぶり。
父親も、公爵も、揺るぎのない威厳が頼もしい。
そしてイアーゴー。
名うての悪役はどんな風に演じられるものか?
小柄な植本潤さんは、これ見よがしのむくつけき悪役では勿論なかった。

イアーゴーが喋り出すと、そのセリフの達者さに息を飲む。圧倒される。
まあ、まあ、あんな長台詞を少しも噛まないで。
一語一語がはっきりと聞こえ、その意味が過不足なく伝わり且つ説得力がある。セリフが少しも浮かないのだ。
そんな彼の計略が次々思い通りになされていくのを見るのはいっそ気持ちがいいくらいだった。

彼の悪意をそっと支え導くのは、舞台上に常に存在している「悪霊」。
普段は冷静沈着で思慮深い将軍を、嫉妬というがんじがらめの魔法にかけるのも「悪霊」。
かなわぬ恋に命を落とした少女の悪霊は、呪いの魔法の網を人々の頭上に放つのだ。

イアーゴーに陥れられるキャシオーの純真さは、デズデモーナに通じるものがある。
純真であるということはずる賢くないということ。
賢いイアーゴーがオセローやキャシオーやデズデモーナを憎み、破滅を願うのは当然なのだ。

ロダリーゴーの愚かしさは純真さのパロディのようなもので、彼がイアーゴーにカンタンに手玉に取られるのを客席は楽しんでいた。
その悪意の延長にオセロー夫妻の悲劇があることには思いを馳せることなく。
そんな構成を仕組むシェイクスピアは、なかなかに意地の悪い人だと思う。
そして、この悲劇を歌って踊って楽しく見せて、観客を随所で笑わせるように仕組んだ演出の栗田さんもまたしかり。

エミリアのキャラクターは随分とふくらみを持たされていた。
道徳観念に関するシニカルで批判的なものの見方。理想と現実の間で傷つく少女のような魂。夫への愛情の屈折さ加減。社会規範には苛立ちをおぼえながら、身分制度に関しては頑な。
娼婦ビアンカへのさげすみは容赦がなく、ビアンカがエミリアと同じように苛立ちを抱え、嫉妬心と愛情に揺れているというのに、目を向けようともしないのだ。
いい役だね。晴ちゃん。

少女楽師たちの鳴り物は見事でしたよ。プロはだし。

衣装も勿論素敵でした。

イメージ 1

ステージ上は、そのまま開演前の楽屋状態。
セットが組まれているのにね。

そのセットも、移動指示のアナウンスで本番仕様に直されて行きます。
完成した立て込みは舞台上をいっそう狭くしていました。
普通は出来るだけ広く使おうと工夫するものなのになあと思いながら見ていましたが、閉塞感を感じる街中や室内のシーンと広々と開放感のある屋外のシーンとはちゃんと使い分けられるのでした。

時間は迫り、「開演5分前です。」のアナウンス。
キャストはスタンバイのために舞台を降り、客席内の通路をハケて行きます。
一瞬の暗転、そしてカット・イン。
舞台上に残った二人の役者さんはライトが切り替わった途端にしゃべり始めます。テンション高く。
開演したのです。
面白〜〜い!

ニナガワなら”ハズレ”は無いと信じていたのに手酷く裏切られた万斎の「オイディプス」により、私のニナガワ信仰は崩れ去ってしまったのだけれど、今日はどうやら”アタリ”のようです。ラッキー。
その確信は最後まで裏切られることはなく、3時間半という長丁場にもかかわらず、役者さんたちの集中力に引っ張られるようにしてこちらも集中することが出来ました。


セット、綺麗。照明、綺麗。衣装、綺麗。
でもでも。あの衣装、夏場はキツくないですかねえ。
思いっきり冬バージョンでしたけど。(セーターとか着てました。)
夏バージョンもあっていいのでは??
別に冬の話でもないし。う〜〜ん。

初演の劇評は岡本の色悪ぶりを褒めていたけど、今回の小栗の場合はさほど色っぽくはなかったようでした。
女王を誑(たら)しこむ手管を弄した印象は無くて、性奴という身分に甘んじない矜持がむしろ女王を面白がらせたように感じられました。
色悪だったという岡本の演技を見てみたかったな。

芝居って、ほんとに一期一会。
再演があっても、前と同じ舞台は二度とは観ることができない。
だって、同じ公演の中でも今日と明日では違っていたりするものなのだから。



だから、心から願います。またステキな出逢いがありますように、と。

全9ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9]

[ 次のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
お米、お肉などの好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!
ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!
コンタクトレンズで遠近両用?
「2WEEKメニコンプレミオ遠近両用」
無料モニター募集中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事