|
「我もそのかみは」(シテ謡い)
扇閉じてカマエ
上界の諸仙たるが、
立つ
往昔の因みありて、
ねじりながら左足を右足にカケて右足出して揃える(スミ柱見てウケ)
仮に人界(にんがい)に生まれ
左足を正面にねじって直し左足引いて揃える
来て
「き」で左拍子ひとつ
楊家(ようか)の、深窓に養はれ、
六足で正中へ出て
未だ知る人なかりしに
サシ込開き
君聞(きこ)し召されつつ、急ぎ召し出し
右足からスミへ行き右へ小さく回って
後宮に定め置き給ひ
スミトリ
偕老同穴の語らひも
左へ回って大小前へ戻り
縁つきぬれば徒らに、
正へ四足出て
又この島にただ一人
サシ込開き
帰り来たりてすむ水の、
右へ回って常座に戻り
あはれはかなき身の露の
サシ込み開き
邂逅に逢ひ見たり、
左右
静かに語れ憂き昔
打ち込み扇広げる
「さるにても、思ひ出づれば怨みある」(シテ謡い)
上げ扇ヒラキ
その文月の七日
大左右
の夜、
「の」で左拍子ひとつ
君と交はせし睦言の比翼連理の言の葉も
正先へ打ち込み
かれかれになる私語の
ヒラキ
笹の一夜の契りだに
左、右と下がって(身を替え)右左右と三足出てからヒラキ
名残は思ふ習ひなるに、ましてや年月
右へ回って常座へ
馴れて程経る世の中に
正先へ出てサシ込み開き
「トン」さーら(ツー)「ぬ(トン)」わーか(ツー)「れ(トン)」の(ツー)「ー(トン)」な「か(ト)」「り(トン)」せば
右ノリ六拍子
千代も人には添ひてましよしそれとても免れ得ぬ、会者定離ぞと聞く時は、逢ふこそ別れなりけれ
さしてスミへ行き扇かざして左へ回り大小前へ戻って左右打ち込み下にゐる
|
稽古手帖(能楽)
[ リスト | 詳細 ]
|
「げにや色に染み」(シテ謡い)構えて居る
「香に愛でし昔を」(シテ謡い)立つ
「よしなや今更に」左から4足で正へ出
「思ひいづれば」サシ込み開き
「我ながら懐かしく」ねじりながら右足から、右へ回って常座へ
「恋しき涙を遠近人に」右を深くウケ出(右足深くカケて脇正へ3足)、ねじってワキ座へ向く
「洩らさんも恥ずかし」ワキ座方向へ正中まで行き、正中過ぎたあたりでサシ込み開き
「暇申さん」(開きを開かずに跪く)下に居る
「これまでぞ花は根に」(シテ謡い)面を伏せながら正へトリ(体の向きを直して)、立つ
「今はこれまでぞ花は根に」踏み切り7ツ拍子(トンツートンツートンツートントントトンと、一つ多い) 右へノリ
「鳥は古巣に帰るぞとて」左へ回り大小前へ
「方丈の燈火を」4足で正へ出て
「火宅とやなほ人は見ん」差込み開き
「此処こそ花のうてなに」胸指仕て(半開き)、出、角へ行き(左足で止まって)
「和泉式部が臥所よとて」ねじって左へ回り脇座へ
「方丈の室に入ると見えし」右足カケ、正面へサシて右へ大きく回り
「夢はさめにけり」大きく回りながら大小前へ、左右
「見し夢はさめて失せにけり」左右、打ち込み下に居る
|
|
「四季折々の花盛り」(シテ謡い) |
|
「東遊びの数々に」(シテ謡い)
「東遊びの数々に」
立つ。(左足引いて揃える。)
「その名も月の。色人は。」
左足から六足前へ出てサシ込みヒラキ
「三五夜中の。」
左足かけて右足より角へ
「空に又。」
角トリ(左足引く)
乍ラ上(空)見る
「満願真如乃影となり。」
左回りで半円描きながら大小前へ戻る
「御願円満国土成就。」
左足から四足出てサシ込みヒラキ
扇の持ち方変えて
「七宝充満乃宝を降らし。」
右扇ニテ二ツ煽ギ乍ラ左足から四足で正先へ出、
ヒラキ
「国土にこれを。」
右足カケ左へ、左、右と二足出ながら両手を挙げ、右手の扇を一つ折って左手で地紙を持ち、
身体ごと捻じって正面を向く
「施し給ふ」
左手の扇を平らに前へ出しながらヒラキ
(右手はカマエのまま)
「さる程に。時移って。」
扇を下げながら(着物の脇線あたりに扇の先を付けて)
左回りで常座へ
「天の羽衣。」
左足カケ、脇正へ向かって右、左、右と三足出る。
「浦風にたなびきたなびく。」
羽根扇を二つしながら、左足から正先へ出る。
「三保の松原」
扇を折り返して(地紙を持ったまま裏に返して上腕に添わせる)
角に向かってヒラキ(右手はカマエのまま)
「浮島が雲の。」
折り畳んだ扇を戻しながら右手に持ち替えて、角へ行き左足で止まり、
捻じって左足から脇座へ左足で止まる。
「愛鷹山や富士の高嶺。」
右足カケて常座へサシ詰め、右足で止まり、かざし扇。
「かすかになりて。」
捻じって、左足から半円描きながら地謡前へ
「天つ御空の。」
右足カケて扇を下げながら左、右、左、右と四足で大小前へ
「霞に紛れて。」
ねじって左右
「失せにけり」
打ち込み下居
|






