サントリー天然水工場(白州)との井戸水問題・他:白州の森

白州の森が綴る、「サントリー白州工場との井戸水問題」等の「森からの便り」

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カムチャッカ半島の旅9:P・カムチャッキー市内見物

2015/7/28 フイッシング・サイトで昼食を摂った後、一路パラトゥンカ温泉のホテルに向かった。

当初は、あまり期待してなかったフイッシングであったが、皆の印象は大違い。あれだけの強い魚のファイティングを経験し、それなりの釣果もあって、気分よくサイトを去ることができた。



約2時間のドライブで、再度、Hotel Bel-Kam Tourに入る。

前回は、投宿の時間が遅かったこともあって、温泉プールに入り損ねたが、今はたっぷり時間がある。早速、水着に着替えて下の屋外プールに行った。水温は38°くらいかな。

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画像提供:Kさん


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画像提供:Kさん


2015/7/29 カムチャッカ半島の旅、最終日。
ヤクーツク航空R3−9969便は、19:10発。
昼間、丸1日、時間があるので、イゴールに市内見物の案内をお願いしてあった。

アヴァチャ湾の港に出て、レーニン像を見物。
お土産屋を覗いたが、それほど欲しいものはなく、只一つ、出発前には手に入らなかった地図(1/120万)を買い求めた。
又、州政府・観光局発行の案内書(Free)「Kamchatka Explorer・英語版」を手に入れることが出来た。

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画像提供:Nさん


昼ご飯の時間になったので、イゴールに「どこか適当なレストランはない?」と尋ねたら、彼が連れて行ってくれたのは日本料理の店、「京都」だった。

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画像提供:Nさん

店の前に立って「はぁ〜、"京都"ねぇ〜」
なんか可笑しくない?
「あの看板、"京"の字、裏表逆さまじゃん!」
ってなことで、味が保証されないことが予測できた・・・?


帰路、大きなマーケットに案内をしてもらった。どのショーケースにも、たくさんのサーモンの燻製がずらりとならんでいた。




湾を見下ろす三角山の展望台まで上がって、カムチャッカ州人口32万人の1/2以上の18万人が住むペトロハバロフスク・カムチャッキー市の全貌と、市を取り囲む山々、そしてアヴァチャ湾を見回すことができた。

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画像提供:Nさん


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画像提供:Nさん


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画像提供:Nさん

アヴァチャ湾越しに見るヴィリューチンスキー山。


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約100人が定員の飛行機に、約1/3の客。3人席の肘掛を上げて、ゆったり一人掛け。採算合わないねぇ〜・・・。

コーリアク山(3456m:左)とアヴァチャ山(右)

さらば、カムチャッカ!

(終わり)



カムチャッカ半島の旅 8:ビストラヤ川のラフティング・フィッシング

2015/7/27午後 ヴァチカゼツ山麓の滝までトレッキングした後、キャンプサイトに戻り、テントをたたみ、荷物をまとめて、湖畔をはなれる。
キバナノアツモリソウに出会えなかったのは心残りだが・・・。

舗装道路に戻り、半島南部の中央高地を南北に結んでいる唯一の幹線道路に向かい、途中Sokoch集落(道の両側にずらりとドライブインが並んでいるだけの家並み)の中の一軒のドライブインで休憩。コーラとピロシキを買って食べる。結構美味しかった。

南北に走る中央高地の幹線道路に出て、北に向かう。

前方(北)には残雪を付けた山の連なりが見える。
人家は全く見えない。原野がうねっているだけ。
途中、未舗装の工事中の箇所もあったが、ほどなくして、車窓の左にビストラヤ川が目に入る。結構大きな川だ。

何やら標識らしき看板があるところで左折、道路を離れ、白樺の疎林と野生の薔薇が咲いている原野の中のデコボコ道をしばらく進むと、車が数台駐車されたラフティング・サイトに出た。

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当初の予定では、ここもテント泊の予定であったが、ガイドのイゴールの提案で、二人分の寝袋も無いと言うこともあって、バンガローに泊り、寝袋をレンタルすることになった。400+100=500ルーブルであった。

水も豊富、トイレも綺麗で、白樺の林の中の簡易バンガローの間に、すでに何張りかのテントがあって、よちよち歩きの幼子を伴う先客の家族連れ(ロシア人?)等がくつろんでいた。

テント村から一段降りて、川辺に降りると雪解けの水を集めた、ビストラヤ川が滔々と流れていた。
川幅は30〜40m程度。

シャワー・サービスもすると言うことだが、汗を落としたい。サイトのすぐ下は小さな河原になっているので、取り敢えず水に浸かろうと、水着に着替え、川に入った。先日の渡渉の時ほど冷たくはなかったが、腰まで浸かって、身体に水を掛けるだけで精一杯。泳いだら心臓麻痺になるような冷たさであった。

そのうち、午前中に出かけたグループのボートが上流から下って来て、岸辺から釣り人達が上がって来た。バケツの中には大きな魚が一杯。
おおっ、こんなにでかい奴が釣れるんだ!

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画像:Nさん提供

トラウトのフライが皿一杯になって出された。

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画像:Nさん提供

後になって気付いたのだが、釣り人が釣り上げた魚が後から来る客に給されるようになっているらしい。(我々の釣った魚も、次に来る客の腹に収まるようだ)

夕食を終えて、午後の8時ころになってもまだ日が沈まない。


夕まずめ、河原に出ると、丁度イゴールが岸辺から上がって来た。彼の竿先には魚が跳ねていた。岸辺に立てかけてあるルアー竿を借りて、釣り上げたばかりらしい。釣られた魚は、岸辺の草原の上に置かれた。
草の上で跳ねているのは体長30cmばかりの鱒?


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画像:Nさん提供

ちんけなバンガローだがテントよりまし。
しかも今晩は寝袋がある。
蚊取り線香は有効だ。


2015/7/28 朝食後、車で数10分、幹線道路を北、ビストラヤ川の上流に向けて走ってから幹線道路を離れて左折。
ボートを下ろせる場所に出た。

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画像:Nさん提供

ここが出発ポイント。
相変わらず蚊は多い。



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ちょっとした段差はあったが、ガイド達は難なくボートを川に降ろした。


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画像:Nさん提供

釣りのガイド。
一番最初にNさんがヒット、そして立て続けに二匹目を。

負けじと、ルアーを魚の出そうな川岸に向けて投げ入れる。
底に藻が生えているのか、針に短い藻がからんで上がって来る。
掛かったと思ってリールを巻くと、小さな軽石みたいな石が針に掛かっていることもあった。

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2匹目だったか、3匹目だったかに掛かった奴は、こんなに(上の画像)大きかった。
ぐいぐい走ったが、手元まで引き寄せると、ガイドが「アミキージャ!」と言う種類で、希少種でリリースが義務付けられている、と言う。
釣り上げ、ガイドに写真を撮ってもらうが、落っことして逃がしてはならじと、むんずと掴む。こんな格好で抑えちゃ魚の顔が判らないよと、写真を見たKさんに言われてしまった。
ロシア・レッド・ブックに記載されたSteelheadと言う、レインボウー・トラウトの一種のようだった。



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画像:Nさん提供


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画像:Nさん提供

枝沢が流れ込んで、中州状になっているところにボートを乗り上げ、石のごろごろした浅瀬に降りてしばらく釣る。
Kさんにもやっと掛かった。立て続けにヒットした。


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画像:Nさん提供

You Tube動画:https://youtu.be/3ELCt2sA_Jg


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画像:Nさん提供

背景が、上流。
この後、私の竿に大型の赤い色をした魚がかかる。サーモンだと、ガイドが・・・。
竿が弓なりになり、魚は左右に走る。大きな魚体が足元の浅瀬に来た時、魚はボートの下の方に逃げる。
その時、プッツンと糸が切れてしまった。
逃げた魚はでかい!!!


全員が釣れて、この釣果に我々は十分満足して、サイトの岸に帰って来た。



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最終的な釣果。
ゴム草履の大きさが33cm、大きな奴は50cmクラス。

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画像:Kさん提供


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(スマホのカメラで)

我々が釣りを終わったころ、クラブツーリズムのツアー団体が、このサイトにやって来た。7/24の便で来る予定が、その便が飛ばず、翌日25日の便で来て、アバチャ山のベースキャンプ散策を終えて、その後ヴァチカゼツ山麓でキバナノアツモリソウの群落を見て、このラフティング・サイトに回って来た、とのこと。デジカメで撮ったアツモリソウの画像を見せてくれた。
成田への帰路の航空便は一緒のようだ。

「じゃ、また空港で! 楽しんで釣って下さい」
彼らはこのサイトから、下流に下って行くようだ。

(続く:その9へ)

カムチャッカ半島の旅 7:ヴァチカゼツ山麓その3

2015/7/27 ヴァチカゼツ山麓キャンプ地二日目です。

最初の予定では、ヴァチカゼツ山(1556m)の登頂を目指す予定でした。
この山は、あまり登られてない山なので、登ってみたい気持ちもあったが、連日の暑さと、蚊の猛攻、寝袋なしの睡眠不足等など、理由はいくらでもあって、もう戦意消失の方が先に立ち、ガイド氏に皆で
「のっぼりませ〜ん!」
こいつら山歩きのために金出してカムチャッカ半島くんだりまで来て、しょうがない日本人だと、ガイド氏には思われたかもしれないが・・・。


昨日の冷たい渡渉には懲りましたから、今朝は車で河を渡りました。ほんの100mほど乗って、川を渡ったらそこがスタートポイントです。

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深さは約30cmほどですから、ごついタイヤを履いたデリカはすいすいわたって行きます。

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渡った先の広場に車を置いて歩き出します。

湖にそそき込んでいる支流、我々が水場にしている沢、昨日、その縁を下って来た沢の更に一本南側の支流・沢に向かって行くようです。

途中、この雪渓に出る手前、這松帯の中の道に熊の新しい糞を見付けました。這松帯の隅、土手との際に熊のネグラがありました。
もちろん熊は見当たりません。

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画像:Kさん提供


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画像:Nさん提供


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画像:Nさん提供


(続く:その8へ)





カムチャッカ半島の旅 6 : ヴァチカゼツ山麓:その2

2015/7/26 ヴァチカゼツ山麓トレッキング続き。

カールの台地から別のルートで下った。

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滝の脇を降りる道だった。

この流れが、下で我々の水場になっているのは、湖畔に着いて、サイト近くに戻ってからだった。


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湖畔まで下って来た。
キャンプサイトはこの先である。

ガイド氏、「ぐるっと湖を一周して約1時間。それともここを渡渉する?」
目と鼻の先にキャンプ地はあると。
じゃ、渡渉だな。

冷たいのなんのって!
たかだか10mにも満たない、深いところで30cm程度の流れ込みだったが、最後は足の感覚がなくなっていた。
パンツ一枚で渡ってる姿を映像に残さなかったのは迂闊だった。渡り切ったら冷えた足を拭いて、蚊の襲来から逃れることに精一杯で、後から渡って来る仲間の格好をカメラに写そうなんて気が回らなかった。

ズボン、靴下、靴を履いて、紐を締めて、ほっとした。

そんなところへ、どこを歩いて来たのか、20人ばかりの軽装の団体。外国人ばかり(ロシア人?)。歩きなれた感じのガイドの中年女性が先導してたが、この流れを見て、この団体には渡渉は無理と判断したのか、流れ込みの沢の上流に向かって歩き出した。我々が下って来た枝沢の上流へ向けて。
そっちへ行ったって渡渉ポイントらしき所はないよ、とアドバイスしたいところだが、何て声を掛けたらいいのか・・・。

こちらのガイド氏も何にも言わないから、まぁ〜いいか・・・。

案の定、10数分後に、またぞろぞろと元来た道を戻って来て、ぐるっと湖を迂回して行った。



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夕食は、お粥に近いご飯に、燻製サーモンと燻製豚肉、野菜サラダ、黒パン。
持参の振りかけをまぶして食べたが、蚊の襲来が物凄く、蚊が飛び込むのを避けながらも蚊の混じったお粥を急いでかっこむ!
燻製サーモンは美味しかった。

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ロシア流情報伝達の希薄さが原因なのかは定かではないが、シュラフ・レンタルの情報がガイド氏まで届いていず、私とNさんの分のシュラフが用意されていないと判ったのがキャンプサイトに着いて荷下ろしをしている最中。
万事休す。
その言葉を聞いたとき、一瞬、皆は固まった。
ガイド氏は、現地エイジェントのマネジャーからは、追加レンタルの話は聞いていない、と言うから、それ以上追及しても仕方なしと腹を括り、シュラフ無しの一夜を覚悟した。

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こんな場所に、クロユリが咲いていました。


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画像:Nさん提供。キャンプサイトで焚火。薪は車に積んできた。


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出かける前から「ロシアですから、どんなハプニングが生じるか判りませんよ!」と言ってたのが、本当になっちゃいましたね、とお互いに重ね着をして横になったが、やはり明け方4時近くなると寒さが堪えた。
小用に起きた時、ありたけの衣類をザックから引っ張り出し、更に着膨れするように重ね着をした。
Nさんも起きだして寒いね、と。
羽毛の下ばきを羽織ってもらう。私は夏用ズボンの上に厚手の冬山用ズボンを履いた。そして、二つ折りにした予備用テントを二人の身体の上に巻き付けた。幸いなことに二人ともエアーマットは持参して来ていた。
寒くはあったが、ザックに足を突っ込まなければ堪えられないような寒さではなかったが、寒いと感じるには十分な冷え込みだった。気温5〜8°位だったのだろうか。
アヴァチャ山ベースキャンプで咳をしていたNさんの体調が気になったが、
「もう一枚、羽毛のインナーがありますから、着ますか?」。
すでに彼は羽毛ジャケットを一枚着ていた。

うとうとまどろんで、気が付くと、外は白んでいた。五時半をすぎていた。
いつも早起きのNさんがテントの外へ出て行ったが、いつもそうだが私はしばらくうだうだ寝起きが悪い。6時前にテントから出て、湖畔に向かって歩いた。

湖畔の道に出ると、朝靄のかかった道の先にNさんが佇んでいた。

(続く:その7へ)

カムチャッカ半島の旅 5:ヴァチカゼツ山麓その1

7/26 朝食後、そんなに急がないからゆっくり荷造りしていいよ、とは言ってはくれたが、旅行カバンに荷物をぶちこむだけの作業にそんなに時間のかかるはずもなく、残飯置き場のドラム缶からパン屑を漁る地リスと遊んでいる間に、そこそこの出発時間になり、3日間滞在したアヴァチャのベースキャンプにおさらばして、あの広大な凸凹河原道をペトロハバロフスク・カムチャッキーの町目指して下って行った。これから向かうヴァチカゼ山麓への導入路の壮絶なる凸凹悪路が待ち構えていることなどつゆしらず・・・。

舗装された幹線道路に出た時には、平らな舗装面でのその走りの心地よさが身に染みた。
ペトロハバロフスク・カムチャッキーの郊外に来た時、ガイドのイゴールがちょっと寄り道するからと、幹線道路から離れ、林の中の無舗装道路に分け入った。
転々と民家の続く村の中のダート道をくねくねと車を走らせた。いわゆるダーチャ(週末菜園コテージ)村のなかにある彼の親戚の家に寄る、とのことであった。そこで新鮮な野菜を仕入れる様子。周辺の簡素な手造り小屋の庭には青々とした野菜やハーブ、色とりどりの花々が咲き乱れていた。

新鮮な野菜を確保したあと、元来た道を戻り、幹線道路沿いにあるそれほど大きくないスーパーに入り、イゴールがヴァチカゼ山麓のテント泊で使う青菜以外の食料を調達しているあいだに、我々は赤ワインを求める。いつもなら携帯している五徳ナイフを、今回は誰も持って来てないことが判明。ワイン・オープナーをやっと探し当て買い求めたはいいが、これが粗悪品だったことが、後で利用する段になって判明。憤懣遣るかたなしだが、後の祭り。

ヴァチカゼ山(1556m)はペトロハバロフスク・カムチャッキーの市街から西南に15km程度の距離である。
ところが舗装された幹線道路から一歩離れた林の中の道(?)に入り込むと、もうそこはドライバーにとって地獄(日本人の感覚では)。樺の林の中をくねくね縫うように轍は右に行ったり左に行ったり。さもありなん、大勢の団体ツアー客を乗せる大型トラックを改造した六輪駆動車がその重さをものともせず、あのトラクラーの様なでっかいタイヤでつっこむから、轍はいたるところで深さ30cm〜40cmに達し、我々の乗る小さな三菱デリカのような車高のない小型車が突っ込んだら腹がつかえて、にっちもさっちも行かなくなる。轍の深いところへ来たら、右か、左の樺の林の中に突っ込んで迂回するのである。
後ろにひっくり返るのではと危惧する坂を越え、左に横転するのではないかと冷や冷や、今度は右にひっくり返るのでは、と車内の我々は頭を車の屋根にぶつけないよう、ドアの外の放り出されないないように、まるでサーカスの曲芸師のように上下左右に巧みにバランスを取りながら、ひたすら車の取っ手にしがみ付く1時間?

平らな湖畔の駐車場らしき所に出た時には、船酔いしたように地面が揺れているようだった。それほど、経験したことのないような悪路だった訳である。
毎年、夏の2か月間、大勢の観光ツアー客をこんな所に連れ込むロシアのワイルドさ? 道の補修など毛頭考えていないその神経の太さ!

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湖畔からちょっと離れた、綺麗な小川がある場所をテントサイトに決め、車からキャンプ道具を下ろしていると、イゴールが「シュラフは1個でけで、残りの二人は持参してるな?」と。
あっちゃー、出発の10日ほど前にシュラフのレンタルを2個追加して「間に合うな」と念を押してあったのに、現地ガイドを請け負ったイゴール兄ちゃんには伝わっていなかったことが、ここで判明。
荷物の嵩を抑えようと、急きょレンタルに変更したのが裏目に出た。

インターネットを利用した瞬時にメールが飛び交う今日、日本側の旅行エイジェントからロシアの旅行エイジェントへ、更に請け負ったガイド氏へ、どこかで連絡が途絶えていた・・・?
空港であった時に念を押して確認しておくべきだったと、今更、後悔したって後の祭りじゃ。
明け方、そんなに冷え込まないことを願うのみ、ここの標高は1000m近い。
テントは2張り。1張りは2〜3人用の形。1張りはシングル。「自分たちで張って下さい、私は他のキャンプ道具のセットとお茶を沸かす用意をしますから」とイゴール。
「おいおい、この形のテントは張った経験ないよ。ポールは3本あるけどどこを通すのかい?第一、どっちが本体で、どっちがフライ?」
ペグだってたったの5本しかないよ、4隅を固定したら、あと1本しか残ってないよ。まぁ〜、いいか。その辺の枝をペグがわりにすりゃ、ってな調子。
これがロシヤ風だと思えばいいじゃないか。
あぁ〜あ、「 ここ〜は、地の果てカムチャッカ・・・(カスバの女の替え歌:ここは地の果てアルジェリア、どうせカスバの夜に咲く、酒場の女のうす情け)。

蚊の襲来の中を何とかテントを張り終えて、昼食後、ちょっと散策。
歩きたくないなぁ、と皆そう思いつつイゴールの後に付いて歩き出す。今日は日曜日、日帰りで結構ツアー客が降りて来るのに出会う。

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途中、「おいおいこんな急な雪渓登るななんて聞いてないぞ!」

一段雪渓を登り上がった先には、素晴らしいカールが広がっていた。


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涸沢カールや千畳敷カールを彷彿させる爽快な空間が広がっていた。


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これがヴァチカゼ山(1556m)で、明日の目的地だよ、と聞かされる。
「のっぼりませ〜ん。ノー・サンクス!」


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入山者の踏跡は少なく、いたるところ花が咲き乱れていた。

お目当ての「キバナノアツモリソウはどこ?」と聞いたら、「保証はできないが、運がよけりゃ、巡り会えるかも・・・」と素気ないガイド氏。

(続く:その6へ)


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