カーネル・サンダース(KFC)氏(似)・カムチャッカ半島釣行・2016年ーその2ソコチ村のピロシキで腹を満たした我々は、エフゲニーさんの運転するランドクルーザーで、ソコチから約150km先のフイッシング・ベースに向かう。
今までは西に向かって走ったが、半島を南北に走る中央山岳帯手前で舗装道路は終わり、南に折れて、ダート道を砂塵を捲き上げながらひた走る。車の窓の開け閉めが忙しいが、対向車が、特に大型のトレーラーなどが続く場合は悲劇だ。クーラーの効かない車内の暑さに10数分耐えなくてはならない。
昨秋の銀鮭釣行のベースとなったアパチャ温泉を過ぎると道は更に悪くなった。
ビストラヤ川とプロトニコフ川が合流してボルシャヤ川と名を変えるカバレルスコイ(Kavalerskoye)の集落を通り過ぎるのに、我々は気づかなかったほど辺鄙な集落だったようだ。
それから10数分、ダートの幹線道路を左に降りて、林の中のくねくね道を上下・左右に揺さぶられながら10数分走ると、川岸手前にちょっとした広場があり、鉄パイプのゲートが掛かって、奥にプレハブの管理人事務所が控えていた。人は誰も居なかった。
しばらくすると、モーターボートのエンジン音がして、川の縁から背の高い男が現れた。それがTravel Company SEVERの親父・セルゲイさんだった。
3人分の旅行ケースやザックを船に積み終わると、車でここまで我々を運んでくれたエフゲニーさんとはお別れ。
我々はモーターボートでボルシャヤ川の支流の入江をゆっくり進み、幅広い本流と思しき流れに出ると、セルゲイさんがヤマハ・エンジンのスロットルを上げた。
ボートは船首を上げて、波を蹴立て、風を切って10数分。
エンジン音が緩んで、大きく右に旋回すると、そこがボルシャヤ川川岸のフイッシング・ベース、SEVER Fishing Lodgeの船着き場であった。
正面に黄色の屋根を付けた大型テントが見えた。
食堂・キッチン・談話室のビニール張りのテント
食堂の入り口から入江(右)船着き場の先に、ボルシャヤ川本流が見えている。
左が、焚き火場とバーベキュー。人の歩くとこは板が敷いてある。中央のブルー屋根の建物は、スタッフの寝場所。右奥の赤い屋根の建物2棟がゲスト・ハウス。テントからゲストハウスまでは結構な距離である。
陸路がない荒野の中の一軒家であるから、水は一杯流れていても水道は無い、電気は無い、ネット環境はない、発電機を回している間だけ明かりが灯るし、スマホの充電もできる。彼らの携帯電話は繋がっているようだ。
(「その3」に続く)
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2016年07月19日
全1ページ
[1]
カーネル・サンダース(KFC)氏(似)・カムチャッカ半島釣行・2016年ーその1昨秋のシルバー・サーモン釣行に味をしめたオヤジ(後期高齢者?)二人が、メーター超えのキング・サーモンを狙って、三度、カムチャッカ半島に向かうことになったのは、長い旅の途上・老い先短い旅の最後に、花を手向けようとのあがきだったのだろうか・・・、なんて、しおらしい?
先ずは、釣果を;
カムチャッカ半島の河には、6種類のサーモンが遡上すると言う;
1)COHO SALMON、2)CHUM SALMON、3)CHINOOK SALMON、4)HUMPBACK SALMON、5)SOCKEYE SALMON、6)MASU SALMON
このうち、最も大きいのが3)のCHINOOK SALMONで、最も大きな太平洋鮭・別名キング・サーモンで、2.5kg〜25kg、7〜10kgがアベレージで、15kg以上がジャンボ・サイズになる。
釣り期は5月後半から7月中旬と言われているが、その年の気候に左右されるようだ。
我々は、もちろん超弩級の1m超えに挑戦した!
◎スケジュール(2016年)
7/7(木) 成田発15:40 シベリア航空S7-566便
ウラジオストック着19:15(時差1時間)
7/8(金) ウラジオストック発07:10 オーロラ航空SU5614便
ペトロパバロフスク・カムチャッキー(略:P・カムチャッキー)着
(時差3時間)
12:25 四輪駆動車で約200km離れたオホーツク海に注ぐ
ボルシャヤ川のフイッシング・ベースに移動。約3〜4時間。
(ゲストハウス泊:_/_/夕)
7/9(土) ボルシャヤ川:釣り (ゲストハウス泊:朝/昼/夕)
7/10(日) ボルシャヤ川:釣り (ゲストハウス泊:朝/昼/夕)
7/11(月) ボルシャヤ川:釣り (ゲストハウス泊:朝/昼/夕)
7/12(火) ボルシャヤ川:釣り (ゲストハウス泊:朝/昼/夕)
7/13(水) ボルシャヤ川:釣り、昼食後、車で155km離れた上流の
ビストラヤ川のフイッシング・サイトへ移動
(ミニ・キャビン泊:朝/昼/夕)
7/14(木) ビストラヤ川:釣り、夕刻、車でナチキ温泉に移動。
(ナチキ温泉:朝/昼/_)
7/15(金) ヴァチカゼツ山麓、アツモリソウ探索
(ナチキ温泉:朝/昼/_)
7/16(土) ナチキ温泉から車でP・カムチャッキー空港に移動
P・カムチャッキー発19:30 ヤクーツク航空R3-9969便
成田着20:20
昨秋9月の釣行は、半島の中央部を北から南に流れるヴィストラヤ川下流域(更に下流でプロトニコフ川と合流して、ボルシャヤ川と名を変えてオホーツク海に注ぐ)で、一年の鮭シーズンの幕となるシルバー・サーモンを狙ったが、その理由は、湿地や草原、荒野特有の猛烈な蚊の襲来を避けるためであった。その時のガイド氏の「秋なら蚊は居なくなるよ」のアドバイスだったが、あにはからんや、9月の中旬でもアパチャ温泉をベースとした周辺の気温は、零度以下になる日は無く、釣行の間、いつも蚊に悩まされた。
今回は、キング・サーモン(初夏が漁期)をターゲットとするため、蚊の対策は万全を期すことはもちろんだが、出来るなら直行便を使いたかった。往復2日間の短縮が可能だからである。ウラジオストック経由では、乗り継ぎのため往復二日が必要になり、費用が二日分余計にかかる。ぎりぎり妥協して、帰路だけ成田への直行便を使える7月上旬〜中旬となった。最近、カムチャッカに向かう花のツアーは、人気が薄くなったのか、成田からの便は無く、関西空港からしか飛んでいなかった。
ここカムチャッカでも、今年の春は早かったため、キング・サーモンの期間も10日ほど早まって、”ぎりぎりセーフ”の感が否めない、結果論だが。
国際空港を出ると、通訳の青年が待っていた。名は、アレクサンドロ。流暢な日本語である。カムチャッカ国立教育大学の学生の頃、1年間、札幌の大学に留学していた、と。その後、福井にも数か月ボランティアの仕事で滞在していた、と。26歳の好青年。定職はないが、日本の企業が風力発電機を設置する際、通訳をしている、と。今は、その端境期で、これから厄介になるフイッシング・ロッジの支配人、SEVER社のセルゲイさんの要請で現地エージェント・Vision of Kamchatka社が我々の通訳としてアテンドさせたようである。只、車の運転はしない?出来ない、と。幼いころのトラウマ、自動車事故で父親を亡くした、と言う。ドライバーは、Vision of Kamchatka社のボス、エフゲニーさん。
空港のあるエーリゾフ(EYLIZOVO)の町の釣具屋に寄って、キングサーモン用の大型ルアーを、釣り人でもあるエフゲニーさんが選んでくれて、多数仕入れる。1個400〜500ルーブルで(日本で手に入れたものはバース・フイッシング用のもので、小いさ過ぎるようで、銀鮭クラス迄?)。スーパーに寄って、赤ワインと清涼飲料を購入。
途中、ソコチのピロシキ村で休憩をとって、好きなピロシキを食べて、オホーツク海側(南西)に向かって約250kmひた走ることになる。
(「その2」に続く)
|
全1ページ
[1]



