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(2012/6/25〜7/8 シャモニーにて、7/3〜4 プラン針峰縦走) 7/4 午前8:30前にプラン針峰の尖峰に立つ。 素晴らしきかなシャモニーモンブランの峰々。 グランドジョラスとダンディジュアン。 H井さんが、先行パーティの二人に声掛けた、「Where are you come from ?」 って訳で、イギリスから来た人達だと知った。 今、私達が立っている針峰群の北東端、エギュー・ド・ブラティエール、グレポン、シャルモと続いて、メールドグラス氷河を挟んで向こう側に聳えるのは、モンタンーベルの真正面に聳え立つドリュとベルト。そして、分岐した氷河を取り囲むようにドロアットなどの峰々が屏風のように連なる。 シャモニーの街が真下だ! とピエールが指差す。 8:50頃、イギリス人パーティの娘さんがクライム・ダウンを開始した。 Col sup du plan から氷河を下降して、ルカン小屋に向かう縦走方式から、エギュ・ド・ミディに戻るピストン方式に計画を変更したから、攀って来たルートを忠実に辿って、ロープウェイの駅まで引き返さねばならない。 往路と同じくらいの時間をみておかねばならない、と言う。 ちなみに、ガストン・レビュファ著・近藤等訳「モンブラン山群 特選100コース」に記述されたこのコースの解説文には、『頂上からはコルに戻って、アンベール・デュ・プラン氷河からルカン小屋にくだるわけだが、この氷河は非常に荒れていて、クレバスやセラックの障壁の通過は、場所によってはデリケートで、ひやひやさせられ、アクロバチックな場合もあるが、つねに非常に興味深いものだ』とある。 そんな訳だから、我々オジン二人を含むパーティでは、ピストンが相応しい。 頂での至福の時間は約30分ばかり、名残り惜しいが去らねばならぬ。 もう二度とは立つ事は出来ぬであろう頂。 一段降りたところから、今度は懸垂下降。 ピエール・H井組がドッペルしている間に、振り向くと、グランドジョラスの上には嫌らしい雲が纏わり付き始めた。午前もまだ早い時間だと言うのに、薄雲は一杯広がっていた。 でも、切れ間から、注ぐ太陽の光は強い。 うぅ〜ん、嬉しくない兆候だ。 あの岩塔の攀り返しは、結構やっかいなはず・・・。 往路では、上のバンドの一番右手から、今私が立っている辺りへ、懸垂下降したのだが、帰路はこのクラック沿いに攀り上がるようだ。 後続パーティが丁度クライムダウンしている。 後ろを向いてのクライム・ダウンだから、ちょっと手間取っている。 後続パーティが下り、イギリス人パーティが攀り上がって、やっとピエールが取り付いた。 下で待機している私を上から中島さんが。 H井さんに追いつくように中島さんが攀って行く。 (続く)
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欧州アルプス登山
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モンブランを背景にH井さん。 イギリス人ペアとH井さん、確保してるピエールの姿は岩の陰に。 前を攀っているH井さんにカメラを向ける筆者を中島さんがパチリ。 下のコルに後続のパーティの姿が一緒に収まっている。 見上げている筆者。 後続のクライマーが攀り始めてる。 ジュードル(凹角壁)を攀り始めた筆者。 ジュードルを抜け出すところがやっかいらしい。 下から見ているとき、イギリス人パーティもかなり時間が掛かっていた。 抜け出した先は、幅の広いチムニーで、でっかいチェックストーンが挟まっている。 幅が広いのと、段差が大きいのと、小柄な人は苦労している。 右足を目一杯伸ばして、右の石塔にアイゼンを掛けて、左足を大きく開いて、左の壁に。 右手を右の壁に突っ張るようにしてにじり上がり、正面の岩に右膝をこじ入れる。 うぅ〜ん、両膝にサポータをしてくるべきだった。 両膝、両腕、擦り傷だらけだった。 もうすこし、と頑張るH井さん。 リードする中島さんが上から撮っている。 上から見るとチムニーは、こんな状態。 チムニー越しにシャモニーの街並みが。 プランの尖峰の上に出た! ここが今回のシャモニー遠征の目標だった! 無事、攀れたことに感謝、感謝。 先ずはカメラを取り出して・・・。 狭い場所だから、全員で記念写真とはいかないが。 プラティエール、グレポン、シャルモのエギューが続いている。 シャモニーの街を見下ろして。 このエギューの先端に発つことを夢見ながら、それが叶わなかった山仲間も居た。 私は、今こうしてたっている。 モンブランを背景に、ザイルを処理する中島さんと、イギリス人パーティの若者。 タイムスタンプは、7時間の時差があるから、上に出たのは、午前8時半前。 コスミク小屋を4:10に出たから、4時間20分程度かかったことになる。 背景はダンディジュアンとグランドジョラス。 まだ8時半なのに、全体的に薄雲が広がり始めている。 タキュル氷河とレショ氷河は、合流してメールドグラス氷河になる。 北東に連なるドロアットからベルトに続く針峰群。 ベルトを背景にして。 (続く)
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懸垂で雪壁の上に立ったけど、トラバースは大分先まで続いているな。 振り返るとモンブランと、辿ってきた稜線が。 筋雲が広がり始めているなぁ・・・。 尖峰の岩頭の真下まで、登り返さなくてはならない。 やっと幅の広い雪尾根に出た。 ここら辺りが Col sup du Plan なのかな。 本来の計画だと、帰路は、この急斜面を下ってジュアン氷河の脇のルカン小屋へ。 でもシュルンドの状態が良くないので、我々年寄りでは、止めようと、ピストンになった。 いつの間にかイギリス人パーティの前になっていたのだ。 プランの岩頭が近づいて来た。 さぁ、ここをどう攀るのかな。 シャモニーの街から丸見えのエギューだからなぁ〜(誰も見てやしないよ・・・) 後ろを、また振り返ると・・・、 うぅ〜ん、帰路はあのトラバースを攀り返すんだよな・・・。 登り斜面はきついよ! さぁ、岩頭の末端に辿り着いたよ。 攀り始めて、後ろの私を撮ってくれた。 うわっ、シャモニーの街の真上じゃないか! 先ほど降りてきた尖峰が小さくなった。 今度は右側に回りこむのかな。 下はシャモニーの町外れ、そしてエギュー・ド・ルージュの峰々。 先日、攀ったランデックスは、あんなに下なんだ。 うぅ〜ん、つば広帽を被ったピエールのシルエットは、絵になるなぁ〜。 「この下が、ジュアン氷河だよね」と、H井さん。 さっきの尖峰はあんなに低くなった。 (続く:いよいよ岩頭の攀りになります)
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ロニヨン・デ・プラン(3601m)付近の雪原で。 ロニヨン・デ・プランの雪のプラトーで一緒になったイギリスの若者に4人での記念写真のシャッターを押してもらった。 背景は、エギュー・ド・ミディ。 一足先にイギリスパーティが先行していった。 あの尖峰まで攀るのだぞ! イギリス人パーティが稜線を進んでいる。 今度は、シャモニー側をトラバースして、先っぽに大岩を乗せた尖峰の左側面を捲くようだ。 望遠で撮ってくれたのだろうか。 モンブランを背景に、堪らないねぇ! ロニヨンの雪原に、後続の人影が蟻のように見えてるな。 稜線に這い上がるのはこんな所なのか・・・。 この裂け目を潜ってジュアン氷河側に出るの? イギリス人ペアの女性は、懸垂下降で降りていく。 その方が早いのかも・・・。 我々はクライム・ダウン。 今回の何回かの登攀で、唯一「まいったなぁ」の状態になったのが、 この岩の間のクライム・ダウン。 先に進むに連れて狭くなっていた。 身体を若干浮かせれば良かったのだが、底に近いほど狭くなっていて、 足が20〜30cmばかり届かない、何とか降りようとしたらザックが挟まって 上にも下にも動けない。 背後から中島さんがザックを持ち上げてくれて、なんとかクリア。 唯一の失敗でした。 さっき横のスラブを懸垂下降していたイギリス人パーティと又一緒になる。 あの尖がりのさきっぽまであがるんだよ。 この下り気味のトラバースは、やだね。 下の雪のトレースまでまだ大分下降しなきゃならないよ。 登り返すために下降するの? そうだよな、ここはラッペルじゃなきゃ、やばいよな・・・。 (まだまだ続きます)
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プラン針峰の「その4」の前に、シャモニーの街中の光景を、但し朝市(マルシェ)の様子は既に紹介してますので除きます。 メインストリート、スネル・スポーツの前を歩く。 スネル・スポーツの靴売り場。 ユーロが安いから、比較的高価な買い物は割安になるのだ。 しかも、同じ店で150ユーロ以上買い物して、出国の時に消費税分を申告すれば返金してもらえると言う。もちろん、買った店で証明書を貰っておく。 だから、日本で買っても高価なゴアの雨具や、登山靴、ロープ、アイゼンなどを買って帰りたかったが、その替わり帰りの受託荷物の超過重量を支払わねばならぬことも計算に入れておかなければならない。悩ましいとこだ。 そうそう、スネル・スポーツと言えば「神田さん」。 何回か立ち寄ったが、ある日、神田さんが正面のレジの所にいて、軽く会釈して脇の売り場の商品を眺めていたら、背後で聞き覚えのある声で「神田さん」と呼ぶ声がした。 振り向いてみたら「あっら、まぁ、お懐かしい、匡さんではありませんかぁ!」 向こうもびっくり「やぁ〜!」ってなもんでした。 昨年の7月、八つのキレットから八ヶ岳鉱泉に下ったとき、美濃戸山荘の傍でばったり、10年振りぐらいだった。 彼は、もう今はプロのガイドとして、クライアントを沢山連れていた。 名前は"匡(ただし)"さん、苗字が思い出せない。 アパートに帰って、「中島さん、さっきスネル・スポーツで、珍しい人に会っちゃった」、 「でも、名前が思い出せないんだ」、 「誰?」、 「名前は匡さん、苗字が何て言ったけなぁ?」、「たしか、Niftyのパソコン通信時代の"FYAMA"(山のフォーラム)で知り合って、ネット時代に入って、インターネットの山岳同人"森羅"ってグループを創ったと覚えているんだけど、苗字が思い出せないだよ・・・」 そしたら中島さんが「じゃ、"川名"さんじゃない?」、 「えっぇ、そう。でも中島さん、川名 匡さん、なんで知ってるの?」 「カモシカでもお世話になってるから」 同じプロ同士、知っていても不思議ではないんだが。 ってな、こともあった。 街の中をこんなかわいい観光バスが巡回している。 サン・ミッシェル教会。 出来れば、沢山の岳人が眠ってるシャモニーの墓地にも行ってみたかったが・・・。 フランス山岳会の建物。 山岳博物館(ミュージアム)。 たしか、シャモニーの駅? それともモンタンベール行きの登山電車の駅だったかなぁ? いや、登山電車は左の階段を登って、高架で線路を越えていった先だった? 中心街をぶらつく二人。 私は、スネルで買ったミレーのハ半ズボン(色:黒)、暑い日の岩トレにいいんじゃないかって。 そしたら、ピエールは「いいパジャマ、買ったじゃないか!」って、冗句を。 そう、重量制限のため、事実、パジャマは持たなかったので、パジャマにしていた。 最新のデザインで、格好の良い、適当なグレードのゴアのズボン(パンツ)を買いたかったが、男性用は足が長すぎてだめ。女性用のSで、丈はぴったり、しめたと思うと、胴回りがきつくて、あかん! スイス・ブランドで日本には代理店が無いため見かけない「EIDER」なんかんはデザイン的に素晴らしい。ピエールによると、ミレーに吸収されたが、ブランドとしては残っている、と。いずれなくなる・・・? たしか左角の建物が郵便局。 H井さんは、スーツ・ケースに入りきらないんで、新しく買ったロープ、新調したアイスクライム向きのアイゼン(爪が長目)を、日本で言えば国際郵パックみたいなダンボール箱を購入して、日本に送り返した。何ユーロだったか、忘れちゃった。 スーパーで買い物した帰り道。 左側のレストラン、名前は覚えてないが、ピエールが、「リーゾナブルで美味しいよ」って、教えてくれた。 私共も、一度利用した。 この写真だけで、「あぁ、あの店」って言える人は、かなりのシャモニー通。 「レストラン食べ歩き、飲み歩きの巻」も掲載しようかな・・・。 (番外)男子もスペインに勝ってるぞぅ、このまま後半も! |



