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コーヒーをテーマに、1話ずつ読みきりのオムニバスストーリー。
主人公は、劇団に所属する役者や、漫画家デビューを目指し上京してきた青年。
コーヒー豆店のアルバイトの女の子、フリーター、喫茶店に住み着く(?)幽霊たち。
3巻では、織田作之助という、実在の作家のエピソードもあった。
初め、『織田作之助』という名前がはじめて聞く名前ではどうも思えなかった。
ウィキペディアで調べると(いつものパターンだな、これ)、昭和初期の作家ということがわかった。
どの話もとても良い。
必ずしもハッピーエンドで終わることは無い。
どちらかといえば、切ないストーリーが多い。
でも、良い。
3巻読んでふと気づいたのだが、この巻の収録作品の中で、すごく違和感があったコマがあった。
スクリーントーンが使用されているコマがあったのだ。
自分の非常にあいまいな記憶の中では、山川氏が作品中でスクリーントーンを使用されているのを見たことがないと思う。この作品の中でも、『ナルミサさん愛してる』でも、短編集『口笛小曲集』の中でも。
山川氏の描かれる風景や模様といったたぐいのものは、手描きであるため、その手描きの模様を楽しむことができるのも、山川氏の作品の醍醐味の1つ。非常に細かく描かれており、スクリーントーンを凌駕している、と言っても過言ではないと思う。スクリーントーンをベタベタ貼って非常に読みにくい作品も巷に出ている昨今、山川氏のような技法は非常にすばらしい。いや、スクリーントーンがダメっていってるわけではないよ。
すごくめずらしいものを見た。
3巻と同時刊行されていたのが、『ナルミさん愛してる』という作品であった。
この作品、数年前に既に別の出版社から刊行されており、10年前『コミックアルファ』という雑誌(現在廃刊か休刊)ではじめて山川氏の作品を見て以来ファンになり、この雑誌が廃刊になって氏の作品が読めなくなって残念と思っていた矢先、『ナルミさん愛してる』という作品が本になるということで発刊してすぐ買った。しかし、確か本屋を数軒探した記憶がある。
今までに何度か本を売りに出しているが、『ナルミさん愛してる』は売らずにそのまま置いている。
その復刻版が、短編数編収録されて出ているのだ。
あ〜・・・ズルイ!
短編集だけで出せよ!
1000円でも買うから!
ということであきらめました。
写真上は落書き第2弾。
『コーヒーもう一杯』3巻中のヒロイン2人。
所要時間1時間ぐらい。
今日から夜勤なので、昨晩夜更かしがてら描いた。
ホントは仕事しようと思ったが、仕事を持って帰ってくるのを忘れたので、ヒマになったから。
写真下は、『ナルミ愛してる』。
この本の刊行は5年ほど前だが、『ナルミさん愛してる』自体は1999年〜2002年まで、ヤングコミックで連載されたもののようだ(最終話のみ別)
表紙の絵の女性がナルミさん。抱いているぬいぐるみが、ドミノという名前。
『ナルミさん愛してる』とは、ドミノの思い。
ちなみにドミノは山川氏が実際に所有されている(製作された?)みたい。
表紙カバーの折り返しに写真がある。
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