北極冒険家荻田泰永のブログ 北極点を越えて

日本人初の北極点無補給単独徒歩到達を目指しています!

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カナダ北極圏の北緯74度付近に位置するレゾリュートは、世界中から北極冒険を志す人が集まる拠点の村です。

カナダ北極圏は、数百キロごとに小さな村が点在する地域です。レゾリュートも一番近い隣村は500kmほど離れたグリスフィヨルドで、レゾリュートは人口200人ほど、グリスフィヨルドは150人ほどです。
村と村の間は完全な野生の大自然で、ホッキョクグマやカリブーなどがはるか昔から変わらない暮らしを続けています。

レゾリュートは人口200人のうちの8割ほどがイヌイット、2割が白人です。

なぜこの辺境の村が北極冒険の拠点になっているかといえば、定期便の航空機が就航していて便利なこと、宿泊施設が充実していること、北極で飛行機のチャーターを行う会社の基地があって冒険のベースキャンプに適していること、などが理由です。

北極点を目指す場合、かつてはどの冒険隊もカナダから北極点を目指していました。カナダ最北端の陸地から800km先の北極点を目指すために、レゾリュートにベースキャンプを作って隊の後方支援を行っていたのです。
しかし、最近ではソ連崩壊以降、ロシア側から北極点を目指す隊が増えています。一般的にはロシア側の方が飛行機(ロシアではヘリが使われることも多い)のチャーター料が安く、また、海流の流れがロシア側から北極点へ流れていて北極点へは行きやすいと言われています。

しかし、いまでもレゾリュートを冒険の拠点としている隊は多く、北極点はもちろん北磁極を目指すグループや北極点に向けたトレーニングに訪れるグループなどがやって来ます。

私もこれまでにレゾリュートには5度訪れ、多くの外国の隊と会いました。世界中の冒険隊と接し、彼らがどんな理由で北極に来ているのか?どんな装備を使っているのか?どんな準備を行っているのか?そんな事を実際に相手と話していると刺激になります。

北極に来る隊の国籍で多いのは、イギリス、フランス、アメリカ、カナダ、といったところでしょうか。
写真はフィンランドのグループで、レゾリュートから北磁極まで行くというチームでした。


レゾリュートはイヌイットの村ですが、そもそもイヌイットには大人数で村を作って一か所に定住するという習慣はありませんでした。
白人と接触が多くなった1800年代後半以降、白人はトレーディングポストという交易所を北極圏の各地に設け、そこでイヌイットから毛皮などを買い取っていました。やがてイヌイットはトレーディングポストに集まるようになり、そこが村になっていきました。
レゾリュートやグリスフィヨルドは、今から60〜70年ほど前に、カナダが自国の領土であるという主張をするために何もなかった場所にイヌイットを移住させて人工的に作られた村です。

レゾリュートまでは飛行機も飛んでいるし、ホテルもいくつかあります。環境は完全なる北極で、イヌイットの集落の「雰囲気」が今でもムンムンしています。興味がある方は行ってみてください。行きたい方は相談にのりますよ!

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