今日はまず、おススメの本の紹介をしたいと思います。タイトルは「無人島に生きる十六人」です。あらすじは裏表紙の文章を紹介します。
「大嵐で船が難破し、僕らは無人島に流れ着いた!明治三十一年、帆船龍睡丸は太平洋上で座礁し、脱出した16人を乗せたボートは、珊瑚礁のちっちゃな島に漂着した。飲み水や火の確保、見張り櫓や海亀牧場作り、海鳥やあざらしとの交流など、助け合い、日々工夫する日本男児たちは、再び祖国の土を踏むことができるのだろうか?名作「十五少年漂流記」に勝る、感動の冒険実話」
この本は、昭和二十三年に刊行された本で、商船学校の生徒であった筆者が、実際にこの漂流記の体験者であったその時の学校の教官から聞いた話を本にまとめたものです。
この本の素晴らしいところは、まず文章がとても平易でありながら、とても臨場感に満ちた表現で本の世界に読者を引き込みます。子供でも大人でも楽しめるものだと思います。
漁業調査のために停泊していたハワイから、日本へと戻る途中で嵐に遭い珊瑚礁で座礁、帆船は沈没しますが船員たちは無人の珊瑚礁の小島に小さな伝馬船で漂着します。そこからの十六人の男達の生き延びるための創意と工夫がおもしろくもあり感動もさせられ、明治の日本人は強かったんだなぁ、としみじみ感じます。
読んでいると止めるタイミングが見つからずに一気に読んでしまいます。難しいことを考えずに本の世界に入り込んでしまう文章力が素晴らしいです。これは文句なく面白い本です。おススメです。
ここからは昨日の続き、初めての方は8月27日からの続きです。続けて読んでみてください。
10日目
日記より
「4月18日 晴 マイナス28度
6時半起床、外は晴れ、よかったよかった。昨夜じっくり考えて選んだルートを進むことにする。
それにしても今日はひたすらの登り。雪もやわらかい。そり引きがものすごく疲れる。休むたびに地図とGPSをチェックする。それにしても地形を把握しづらい。地図を見ても全然わからん。昼過ぎに元々考えていたルートの河に出た。かなり上流だ。本当はココに来るつもりはなかったが、まあ結果オーライだ。問題はないので川に出て上流に向かう。またこの川底の雪がやわらかいこと…
そういえば、今日はライチョウを見た。6羽、雪の無い地面の上で日向ぼっこをしていた。15mほどまで近付くと逃げていく。近付くとまた逃げる。この間隔が彼らの間合いらしい。
ひたすら川を上る。それにしても暑い!無風、直射日光ギラギラ、そりはズリズリ、汗はダラダラ、途中からフリースだけになって、ゴアテックスのジャケットはそりの上に広げて干す。
夕方、ついに川を登りきった。広い二つの凍りついた湖に出た。ここまでくれば中間地点のヴィックスフィヨルドまでは反対側の川を下るだけ。
夕方6時キャンプを張る。明日はデボン島を越えてヴィックスフィヨルドに出られる。あさってはレゾリュートからの補給。ようやく後半戦が見えてきた」
カナダ北極圏に点在する島は、大昔に厚い氷床の下敷きになっていたので、高い山が無くなだらかな平原が広がるような地形がほとんどです。高くても100mくらいの丘があるだけで、25万分の1の地図で歩いている私には、地形と地図では現在位置を判断するのはハッキリ言ってほとんど無理です。ある意味勘頼みみたいなところがあります。
「とりあえず歩いて行けばどこかに着くだろ!」みたいなカンジです。
つづきはまた明日。
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