ブリザードが過ぎるとテントの周りは雪で埋まってしまう。この雪が結構固くなってしまって後始末がなかなか大変…
初めて読む方は8月27日からの続きですので、遡って読んでみてください。だいぶ長くなってきました。
十三日目
日記より
「4月21日 晴 とても暖かい日
朝6時少し過ぎ、スノーモービルのエンジン音で目が覚めた。やけに早い時間だな…と思いながら外に出ると、レゾリュートで補給を頼んだイヌイットのノーマンがいる。遠くにももう一台のスノーモービル。補給物資をもってやってきてくれたのだ、ありがとう。
もう一人はクライドという名の、ノーマンの友人。さっそく補給の品を取り出す。食糧と燃料を2週間分である。
とりあえず補給の作業が終わったので朝食をとる。イヌイットの二人もテントを立てはじめた。朝食を終え、一通りの作業が終わったのでテントをたたんでそりにパッキングする。さて、また今日から歩くぞ!そう思っていたが…
ノーマンたちのテントに入ってコーヒーを飲みながらいろいろ話をしていると、だんだんここから離れ辛くなってきてしまった。久々に人間とまともに向き合うと、行くぞ!!という気持ちが萎えてきてしまう。会話が嬉しい。ついつい居心地の良いテントでのんびりしてしまう。
11時前にテントをたたみ終えたが、結局歩きだしたのは2時半である。心を鬼にして歩きだした。
2時半スタートと、かなり遅くなってしまったので今日は短時間ハイペース作戦で行く。荷物が増えたがそりも思ったほど重さを感じない。きのうのブリザードの影響でやわらかい雪が多い。
くさび型に深く切れ込んだヴィックスフィヨルドを進んでいく。左右の両岸は切り立った岸壁。なかなか不思議な光景である。
7時、キャンプ。ようやく後半戦が始まった、目指すグリスフィヨルドはまだまだ遠い」
4月の下旬になってくると気温も上昇し始めます。マイナス15〜20度くらいに平均気温が上がってきます。マイナス30度以下の平均気温に慣れていると、マイナス10度代は暑く感じます。そりを引いているといかに体を冷やすか?を考えるようになるのです。と言っても、風が吹いていれば、風を直接体に当てるわけにはいかないので、着ているジャケットのジッパーを開けたり閉めたりしながら体温調節を行います。風がなければフリースで歩いたり、肌着だけで歩くこともあります。
つづきはまた明日。
|