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撮影:オリンパスμTOUGH-8010 北極で使う腕時計 北極では時計はただ時間を知るだけのものではありません。 方角を知るのに「正確な時間」が非常に重要なのです。 北極では私は腕時計を二つ、左右の両手に一個ずつ付けています。 一個はアナログの時計。SEIKOの24時針付きの時計です。もう一個はSUUNTOのデジタル時計。こちらは気圧計を内蔵しているので、天候の変化を知るのに便利です。 方角を知るのに時計が大事なのですが、どのように使うかと言えば、時間と太陽の位置で方角を決めてナビゲーションを行います。 高緯度の北極では太陽は頭上高くまでは上がりません。水平線から近い、低い高度を横に移動しながら一日をかけて一周します。夏場の白夜であれば太陽は沈むことなく一周するわけです。 つまり、太陽は24時間で自分の周りを一周する時計のようなものです。 太陽は昼に「南中」します。南に来る、ということですね。 白夜であれば、夜中12時に北に来る、ということになります。 その間をとると、朝6時に東に来て、夕方6時に西に来る、ということが分かります。 自分の周り360°を24時間かけて回るということは、一時間で15°ずつ動いていくということです。 もしいま北極にいたとして、たとえば時間が午後2時であるとします。ということは、昼12時から2時間分太陽は動いているということで、2時間分は30°です。今の太陽を30°戻すとそこが南になる、ということです。 ざっくり説明すると、そのような理屈で太陽の位置と時間でナビゲーションを行います。 ちなみにコンパス(方位磁針)は一切使いませんし、持っていきもしません。意外に思うかもしれませんが、磁極にきわめて近い地域なので、コンパスは役に立ちません。 常に頭の中では自分の緯度と経度を意識しながら、細かい修正を加えつつ、太陽と時間、風向きや風紋を使ってナビゲーションを行うのが北極での旅での技術の一つでもあります。
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2010年12月14日
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