北極冒険家荻田泰永のブログ 北極点を越えて

日本人初の北極点無補給単独徒歩到達を目指しています!

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すでに第二回目にして、私とその周辺では毎年の恒例行事化している「100 miles Adventure」も無事に終了し、頭の中では来年の北極点再挑戦へ具体的に動き出そうとしている。
来年、2014年3月の北極点挑戦を目指します。

ちなみに、まだ馴染みのない方も多いかと思うので、私が何者で何をやろうとしているかを簡単に説明すると…。

<何者か?>
北極冒険家。2000年からカナダ北極圏やグリーンランドを中心に徒歩による冒険を続けています。1999年3月にそれまで通っていた大学を中退し、人生の目標を見失っていた時に、偶然見たテレビに冒険家の大場満郎さんの存在を知る。番組内で「来年は若者たちと北極を一緒に歩こうと思っている」という言葉を聞き、自分も行ってみたいと思ったことから大場さんへ手紙を書き、それがきっかけで2000年の北極行へ参加する。
初めての北極が初めての海外旅行。それまでアウトドア経験もなく、冒険どころか登山もキャンプもろくにしたことがなかった。
初めての北極行で、大場さんに率いられてカナダ北極圏のレゾリュートから北磁極までの700kmを35日間かけてグループで歩く。
翌2001年、23歳のときから「次は一人で行ってみよう」という想いから、一人での北極行が始まる。

イメージ 1

一覧にしてこれまでの経緯を並べてみると…。
2000年 冒険家大場満郎氏の主催した冒険行「北磁極をめざす冒険ウォーク」に参加。はじめて極地に触れる。カナダ北極圏レゾリュート〜北磁極700km徒歩行
2001年 レゾリュート滞在トレーニング
2002年 レゾリュート〜グリスフィヨルド単独徒歩行500km
2003年 カナダ北極圏ビクトリア島徒歩行
2003年夏 ビクトリア島夏のツンドラトレック
2004年 グリーンランド内陸氷床犬ぞり縦断行 シオラパルク〜アンマサリク2000km
2006年 カナダ北極圏偵察行
2007年 レゾリュート〜ケンブリッジベイ無補給単独徒歩行1000km
2008年夏 ビクトリア島夏のツンドラトレック
2010年 レゾリュート〜北磁極無補給単独徒歩行700km
2011年 レゾリュート〜ジョアヘブン〜ベイカーレイク1600km徒歩行
2012年 日本人初(世界3人目)の北極点無補給単独徒歩到達に挑戦。途中撤退。

上のは全部読まなくてもいいです。なんのこっちゃ分からないと思うので。


<いま目指していること>
で、いまの最大目標が2012年にも一度挑戦した「北極点無補給単独徒歩」という挑戦です。
北極点まで、一人で、途中での外部からの物資補給を受けずに、自力で到達するということです。途中で人の力を一切借りない、全行程をスタート時に用意したもののみで踏破する、ということ。
北極点までは、カナダ最北端の陸地をスタートし、凍結した北極海を直線距離800kmを50日間かけて目指します。
これまで北極点無補給単独徒歩を成功させているのは、世界で二人だけ。私は、世界3人目(日本人初)を目指しています。



http://youtu.be/ADVs6v8Y5ro
昨年2012年の北極点挑戦の様子。YouTubeでの動画です。



イメージ 2

イメージ 3

北極点を目指す上で、最も難しいのは「足元の不安定さ」との闘いです。

北極海は、水深4000m以上の深い海で、北極の氷とはその海の表面が3mほど凍結しているだけの、薄膜のような存在です。
広い北極海のなかで、海氷は常に揺れ動き、一日で10km、20km流れることもよくあります。
氷が動けばあちこちで海氷が裂け、大きな割れ目は巨大な河のようになって氷上を進む私の障害となります。また、裂けるのと逆の力が働けば互いに押し合って、乱氷帯と言う高さ10mにもなる氷の山を作り出します。
北極の氷と言うと、スケートリンクのようなツルツルの表面を想像する人もいるかもしれませんが、そんな箇所というのは皆無で、ほとんどがデコボコ、ギザギザ、山のような乱氷帯との闘いです。

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この足元が動くというのが、海の上であることの難しさなわけです。例えば、南極での冒険は大陸の上なので、足元は分厚い「氷床」といって、巨大な氷の塊なわけです。乱氷帯もなく、割れ目もなく(クレバスがある箇所もありますが)、足元は動かず、ずっと平坦です。北極と南極は環境が全く違います。

北極点を目指すにあたっては、気温はマイナス50℃以下にもなり、そのなかで一人揺れ動く海氷の上を50日分の物資を積んだ100kgのソリを引き、800km歩くということです。

昔と今とでは、北極海の海氷減少は著しく、薄くなった海氷は流動的になり割れやすく、難易度は格段に上がっています。
これまで通用した手法も、通用しなくなっているのが北極海であると言えます。

であるならば、現在の環境にあった冒険手法を新しく産み出し、環境に適応しながら変化を乗り越えていくことが必要になります。

昔よりも割れ目が多く、その規模も大きくなっていることから、水陸両用で進む手法が確実に必要となります。

また、北極点を目指すには資金がかかるのも問題点のひとつ。来年の挑戦には1500万円ほどの予算が必要となるでしょう。
来年のスタートまでの資金調達もこれからの大きな課題です。

北極点に向けて、資金調達、新しい装備品の開発、手法の確立を図って、現代の環境においての北極点無補給単独徒歩到達を果たしたいと思っています。

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荻田泰永 北極冒険家
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