北極冒険家荻田泰永のブログ 北極点を越えて

日本人初の北極点無補給単独徒歩到達を目指しています!

北極冒険 紀行文

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昨日は川崎市内の小学校で、6年生に特別授業を行いました。

今日の経験ももちろんですが、数年後、数十年後に「そう言えば昔、北極冒険家の話を聞いたなぁ」と思い出してもらえれば、とても嬉しく思います。

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【極地冒険はゴルフに似ている】

北極や南極をソリを引いて歩く冒険行は、スポーツに例えるとゴルフに近い。

私は22歳から北極冒険を始め、いま40歳。明らかに体力的には20歳代よりも低下しているのは感じているが、それでもいまが一番極地を歩ける。若い時よりも、より長い距離を、より過酷な環境下で、より早い時間で、補給を受けずに歩くことができる。

例えばスポーツでも陸上競技の100mであれば、完全に身体能力の勝負だ。若く、体が切れ、身体的能力が高い人がより好成績を残す。

しかし、ゴルフは若く身体的に強ければ好スコアを残せるとは限らない。ドライバーを350ヤード飛ばせる奴が一番強い、というわけではない。

20歳代の頃の私は、極地でも350ヤードを飛ばせる体力があったし、クラブをバンバン振り回してぶっ飛ばしてた。でも、まだまだアプローチやパターの技術が未熟だったり、勢いに任せて一気に池越えを狙ったがために隣の深いバンカーにハマったり…ということがあった。

40歳になると、いまではドライバーも頑張っても280ヤードくらいしか飛ばない感じだ。でも、アプローチやパターの技術が向上し、一気に池越えを狙って結果的にボギーになるのではなく、一打を確実に刻んで池を避けてパーを取っていく、そんな感じで極地でも起こり得るリスクと自分の力量を見極めて、効率良く歩くことができるようになっている。

体力的に低下していることは明らかに感じていても、18ホール廻った時、つまり極地を長距離歩いた時には20歳代の頃よりもスコアは断然良いのだ。

植村直己冒険賞

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【植村直己冒険賞】

本日、明治大学紫紺館にて第22回植村直己冒険賞の受賞者発表が行われ、今年度は私が受賞させていただくこととなりました。

偉大な冒険家である植村直己さんのお名前を冠した賞をいただけることは、光栄なことです。

選考委員である作家の西木正明さんより、選評として「今回の南極点到達だけでなく、これまで長年の北極への挑戦のすべてに志を感じる。南極点という単なる結果だけでなく、挑戦していく志に対してエールを送る意味でも受賞理由となった」とお言葉をいただいた。

これまで18年間、たくさんの方々に応援していただき、挑戦を支えていただいた。

みなさん、本当にありがとうございました。

これを糧に、自分の挑戦、子供達との挑戦、様々な活動に励んでいきます。

【常識と非常識、日常と非日常】

私はいろいろなところで様々な質問を受ける。講演会場だったり、取材インタビューだったり、記者会見だったり。

小学生をはじめ、子供たちに学校でしゃべることもあるし、その中で質問を受ける。毎年夏休みには6年生と10日間一緒に旅をしている。

その中で、段々と分かってきたことがひとつある。それは、大人と子供の「質問の仕方」の違いだ。
大人に多い質問は「歩いている間どんなことを考えているんですか?」「辛い時にどうやって乗り越えますか?」「冒険をしていない時の生活はどうしているんですか?」など。

子供の質問傾向は「どんな動物がいるんですか?」「南極点で方位磁針はどこを向きますか?」など。

多くの大人は、私に対して「自分との対比」から生まれる疑問質問を投げかける。質問者自身がその場に身を置いたら…という想像から「どんなことを考えているのか?」を疑問に思うし、自分は耐えられないような環境で、この人は辛い時にどうやって乗り越えるんだろう?が気になる。それを参考にしたい、と考える。

生活面、資金面はその最たるものだ。この人、定職にも付いていないのにどうやって生活しているんだろう???それは質問者が自分自身との対比によって私を見た時に生まれる疑問なのだ。

一方で、子供達の疑問質問はもっとシンプルだ。どんな動物がいるか?どんな自然環境なのか?どんな人たちが住んでいるのか?

ある人の日常が自分にとっての非日常に感じた時に、疑問が生まれる。何にもない南極で50日間も歩き続けることは、多くの人にとって「非日常」の世界なので疑問が生まれる。そんな環境で何を考えながら歩くんだろう?と。

しかし、私にとっては長い間極地に身を置いていると、その世界が「日常」になってくる。日常の世界で考えることは、駅から職場まで10分歩いている間に考えていることと大差がなくなる。雑多なことも考えるし、ここでは書けないような恥ずかしいことも考えている。時間はたっぷりある。

先日、山本寛斎さんと食事をさせていただいてたくさん質問をいただいたのだが、寛斎さんを凄いと思った理由は、大人がしがちな自分との対比からの質問が一つもなく、純粋な疑問であるにもかかわらず本質的な問いを切り込まれた感じがするからだ。

寛斎さんの質問は、これまで私が経験したことのない方向の視点から質問がバンバン飛んできたのだ。

ある人にとっての常識が別の人の非常識である、ということは多くの大人が知っている。習慣、宗教、人種、立場によって変化することは知っている。知っているはずなのに、自分にとっての常識ではないことは「非常識」であり、自分の日常から遠く離れたことは「非日常」であると、どうしても判断してしまう。

それは、逆もまた然りであり、世界のどこかの地域から日本を見れば非常識にも非日常にも映るはずだ。

子供達には、感受性の豊かなうちにたくさんの「非常識」「非日常」を見せて体験させるべきだと思う。やがて世界には自分のしらない「たくさんの常識」「たくさんの日常」があることを、体験として識るはずだ。

まさかの夜。

山本寛斎さんご本人から事務局に先日電話があり、内容は「荻田さんに会いたい」という。

と聞くと、今回の南極の報道を受けて興味本意で連絡してきたように思うかもしれないが、寛斎さんは私が南極に行くずっと以前から冒険家に強い興味があり、私のことも知っていただいており、もちろん私の本も私が昔一緒に北極を歩いた角幡の本も熟読しており、たまたま今回ご連絡いただいて今夜食事をしてきた。

しかも、今日は寛斎さんの74歳の誕生日。誕生日の夜に私との食事をセッティングしてくれた。

正直、やっぱり凄い人です。寛斎さん。持っているエネルギーの量が凄い。ひたすら寛斎さんから質問をしていただいたのだが、その質問の全てが、これまでたくさんインタビューや質問を受けてきたどれにも当てはまらない全く違う視点からの質問だったのが面白かった。

素直に楽しい夜でした。

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荻田泰永 北極冒険家
荻田泰永 北極冒険家
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