北極冒険家荻田泰永のブログ 北極点を越えて

日本人初の北極点無補給単独徒歩到達を目指しています!

北極点無補給単独徒歩到達への道

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出発前夜

いよいよ出発前夜です。

明日、成田を出発してまずはバンクーバーへ向かいます。

そういえば、ちょうど去年の今頃も昨年の北極行で日本からバンクーバーへ飛び、オリンピック真最中の同地で買い出しだのしていたのだった。

一年は早い。

そうそう、そういえば去年はバンクーバーからレゾリュートに移動する途中の、ヌナブト準州の首都イカルイットでブリザードのために飛行機が飛ばず、泊まる予定でもなかった宿のテレビでキム・ヨナの脅威の得点の金メダルを見ていたのだった。

今日は一日中準備に追われていた。

午前中は荷物のパッキング。

昨日作ったチョコレートバーや、買い出しした食料、装備類を箱に詰めて近所のクロネコヤマトへ持っていき、成田へ発送してもらう。

大量の荷物を持って成田までは行けないので、いつも近所から発送している。

午後からは新宿へ行き、お世話になっているオリンパスの方と北極行でのデジカメ撮影に関する打ち合わせを行い、その後わたしの事務局の窓口になってくれている友人と最後の打ち合わせ。

考えることが山のようにある。日本を出てしまえばあとはやるしかないので頭も切り替わるだろう。

さあ、私にとって11回目の北極の旅が始まります!

明日、空港から出発前の更新をします!

食料作り 出発二日前

いよいよ明後日、日本を出発してカナダへ向かう。

今年の旅が始まるわけだが、いつものことながら事前準備が激しく忙しい。

一昨日あたりからまともに寝ていない。

旅の間の各種連絡事項や、緊急事態の初動体制、装備の点検チェックに食料調達、行動計画のシミュレーション、考えられる危険性とその対処法、カナダへ渡ったあとの効率良い準備の計画などなど…、考えるべきことは山のようにあって頭が爆発しそうである。

今日は午前中から食料の買い出しを行なう。

パートナーの角幡とふたりで、とある業務用品卸売りスーパーで大量に北極に向けた食料品の購入。

一番買わなくてはいけなかったのがチョコレートである。

行動食に使うチョコレートバーは、いつも私は自分で作るのだ。

湯煎で大量のチョコレートを溶かし、その中にいろいろと混ぜ物をして固めるのだ。

65日分のチョコレートバーを二人分作るとなると、チョコレートだけでも18kgくらいになる。

バレンタインデーも終わったというのに、30過ぎた男2人組が大量のチョコレートをこれでもかと買込む姿は周囲にどのように映ったのだろう。

チョコ以外にも、インスタントスープや乾物、スティックコーヒーなどなど。

午後より私の実家へ移動し、台所を使ってチョコレートバー作り。

ひたすら湯煎でチョコレートを溶かし、私オリジナルの秘密のレシピで内容物を混ぜ込んでいくと、超ハイカロリーで美味しく極寒冷地でも食べやすいチョコレートバーが出来上がるのである。

北極での長距離徒歩行では行動の全てが計算で成り立つ。

食料に関しても、グラム単位で重量を計測し、何kcal摂取できるのか綿密に計算するのだ。

各種装備品の打ち合わせなど行ないながら、一日が過ぎていく。

明後日もう出発なのか!?日々が過ぎるのが早すぎる。明後日の今頃は機上の人になっているはずである。

久しぶりに更新します。

どうにも最近ばたついてました。2週間上京し、あちこち歩き回って北極点に向けたスポンサー探しなど行いました。

今月末から今年の北極行に出ます。北極点挑戦は来年2012年に設定し、今年も経験作りのために長距離を歩いてきます。

計画の詳細はホームページhttp://www.ogita-exp.comにアップしました。ご覧ください。

それから、ホームページ上でこれまでに北極の旅で撮影した映像を編集したDVDを販売させてもらっています。北極点挑戦への資金の一部とさせていただきます。こちらもご覧ください。

イメージ 1

一昨日11日(金)に旭川でスライドショーを行いました。

ゆめくらぶ、学研東光フレンドさんの主催で子どもたちと保護者の方々、さらに東海大学旭川キャンパスの野球部の学生さんたちに参加していただきました。

参加100名の大盛況。熱気ムンムンでした。

初めはおとなしかった学生のみなさんも、最後には質問をバンバン投げかけてくれて、やっとエンジンかかってきたぞ!という時に時間が来てしまったので、次回はもっとじっくりと語り合ってみたいですね。

子どもたちからも「シロクマが近付いてきたらどうするの?」「食べ物は何を食べるの?」「トイレはどうするの?」など沢山質問いただきました。

今月末から今年の北極行へ行ってきます。次は報告会で会いましょう!

1977年昭和52年生まれの私の世代は前回の就職氷河期世代である。

とは言っても、私自身はいわゆる「就職」というものもしないままに北極だけに通い続けている。

私たちの世代が大学卒業を迎えるあたりのころ、世間では何かにつけてミレニアムだと浮かれ、西暦2000年問題で古いコンピュータがトラブルを起こしてどこぞの核ミサイルが誤発射するのでは?はたまたノストラダムスの大予言が的中して世界は滅亡するのではないか?と、「そんなの当たるわけないじゃん」なんて口にしながらも心ひそかに穏やかでない7月をやりすごし「初めからそんなの信じてなかったし!」と嘯いていたような世紀末だった。

懐かしい。

そのころ世間では「就職氷河期」という言葉が飛び交っていた。

一方私は大学を中退し、自分のやるべきことを必死に探していた。ただ無目的に漫然と過ぎていく日々には到底納得できず、いかにしてこの現状を打破すべきか、立ち止まっていては自分自身が腐っていくような恐怖心に煽られるように「何か」を探していた。

そんなある日、テレビで偶然見かけた冒険家の大場満郎さんの言葉に私は反応した。

「来年は若い大学生くらいの人を連れて北極を歩こうと思ってるんです」

その言葉に何か分からないが自分の求めているようなものがある気がして大場さんに手紙を書いた。

それをきっかけに北極の旅に参加することとなり、初めての海外旅行が「北極」という状態のまま、他の場所には目もくれず翌年もまた翌年もとひたすら北極に通い続けてきた。

いま私は10回の北極行を経て北極点への無補給単独徒歩到達という冒険行を目標に定めている。

成功すれば日本人初、世界4人目。なかなか難しい挑戦だ。

冒険としての難易度もさることながら、そこに必要な資金も大変である。

必要経費1800万円。これをいかに集めるか。

いままでの10回の旅は自己資金で賄ってきた。一回あたり150万円ほどの資金は半年間のアルバイトで捻出し、その金を握りしめて北極に出向いていた。

しかし北極点の挑戦には何かと金がかかる。一番は完全無人地帯でスタートするために現地へ移動する為の飛行機チャーター費用。一回飛行機を飛ばすと数百万円が一緒に飛んで行く。

こうなるとさすがに自己資金では難しいものがある。スポンサーを募るなり、多くの方の協力を得て北極へ行くことになるのだ。

最近は色々な人と会う。自分の計画を話し、これまでの旅で出会ってきた北極の姿を紹介する。

そうやってこれまで見ず知らずの人であった方々に共感してもらって、協力していただく必要がある。

これまでひたすら北極という「自然」の中だけで活動し、ある意味「社会」とは離れた場所でひっそり旅をしてきたのだが、今後北極点を目指すにあたっては自分から積極的に社会に飛び込み、「自分が見てきた北極」を紹介して共感を得ていく必要があるのだと感じている。

そしてこの作業というのは、どこかで「就職活動」と繋がるものであるのかもしれない。

就職「超」氷河期のいま、就職活動を経験しないままにここまでやってきた私が初めて向き合う社会。大学生が「学生」という守られた立場から初めて飛び込んでいく社会。

就職活動は自分を売り込み、その会社にとってどんな役割ができるのか、22年間の人生で経験したこと、一つでも語れるものがあるかが重要だと思う。

一つでも語れるものがあるとき、他人の心は動くのかもしれない。

私は以前、訪問したとある会社の方に言われてハッと気付かされたことがある。

「自分を語らずに北極を語れ」

話しの主体が「私が…、自分は…」ではなく、「北極はこんな世界でした」ということが重要だと言うこと。

劇的に変化する北極の気候。温暖化により生態系のバランスが崩れ、南方のグリズリー(ハイイログマ)がホッキョクグマの生息域にまで進入しているのを知っているだろうか?この数年内で2例、カナダ北極圏でグリズリーとホッキョクグマの雑種(ハイブリッド)が発見されているのだ。しかも最近発見された2例目のハイブリッドは遺伝子検査によると片方の親もハイブリッドであったという。2世代目。つまり人間の知らないところで繁殖し始めているのだ。
北極の海氷は急激に減少している。北極海底に埋蔵されている地下資源はいまだ北極海を覆う海氷が妨げになって開発されずにいるが、あと数十年経てば海氷はほぼ消滅し、新たな資源開発の場になることは現実味を帯びている。そして世界中の国々は来るべきその日のために虎視眈々と北極に注目し、私も北極を旅する中で北極海底調査の最前線の一端を見てきた。果たして日本国はその現実をどう捉えているのか?やれ小沢がどうした菅がどうした、そんな話しはどうでもいい!世界は動いているんだぞ!日本人はもっと知るべきだ、マスコミも伝えなくてはいけないはずなのに。

自分の話しは自慢話しにしかならない。それでは人の心は動かない。

見てきた世界、そこで感じたこと、人の知らない情報、熱意と具体性を持って語れる時に人の心は動くのかもしれない。

人の人生はその人だけのもの、自分の経験を語れるのは自分自身だけなのだ。

北極点に向けた資金集めは進行中であるがまだまだ程遠い。

きっと私が人の心を動かすほど語りきれていないのだろう。

就職超氷河期に生きる学生さんたちと一緒に、社会に飛び込んで夢を叶えていきたいと思う。

一緒にがんばろう!

東京です

今週と来週は東京近辺で動いています。

北極点挑戦は来年に延期させていただきます。今年は資金の都合も厳しい状況です。

ただ今年も来月末からは北極へ出向いて別ルートの徒歩行を行います。

その辺の詳細は後日させていただきます。

最近は更新できずにすいません。頑張ります!


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荻田泰永 北極冒険家
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