森の番人

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小国林業

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○を□にする

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杉の木やヒノキなどの木材は、切った場合、丸い切り口が出てきます。
年輪も見え、木の生長もわかるのですが、
製材して、家の材料にする場合は四角に製材しなければなりません。

木材製品の価格は、○を□にすることで、難しい計算をしないと出てこないのです。

まず、丸太の価格決定ですが、
これは、丸太の一番小さい直径を14センチまでは、1センチ単位で測り、16センチ以上は2センチ単位で測るという農林規格によって木材の体積を決めることから始めます。

直径50センチで、長さが4mの場合が1立方メートルとなります。

計算式は6m以下なら、直径×直径×長さとなりますが、
ここで、問題なのは、木は丸いということです。

上の計算式は立方体の体積計算方法で、円柱の計算式ではありません。
農林規格では、この体積によって材積を出すことになっていますので、
製材所は、円柱からはみ出た、空気の部分も購入していることになります。

また、丸から四角を作るので、思ったほどの製品も出来ないことになります。

これが、製材所でいう歩留まりとなります。

1立方の丸太からどのくらいの製品が出来るかということですが、平均すると6割程度、
大型工場になるとそれ以下になっています。

単価1万円で買った丸太も、6割しか製品が出来ないということで、この時点で
16,700円の仕入れになるということです。
これに、製材経費、手数料、運賃など1万から2万の経費が掛かりますので、
製材所は最低でも、平均35,000円程度の製品が出来ないと採算に合わないことになります。
仕入れ値の3.5倍になります。

仕入れが単価3万円だとすると、6割の歩留まりで5万円が原木経費
その他の経費を2万円みても、7万円の製品単価となり、仕入れの2.3倍しかなりません。
製材所は原木は高いほうがいいのです。

以前は、「買った値段の倍になれば」といっていましたが、今は3倍にならないと採算が取れない状況なのです。

今、外国からの木材が少し輸入量が減ってきていますが、その影響で値段の少しづつ上がっています。
国産材はというと、相変わらずの状況で低迷しています。

流通が変わって、製品市場の機能が無くなってきているような感じです。
原木市場も、そうした波に飲まれる可能性もあります。

ここ数年で木材流通体制の簡素化が進みそうな予感がしています。

古木の価値

樹齢数百年、日本には各地に天然記念物に指定された木がたくさんあります。
九州にも、大きな木はあるのですが、まず、記念物指定の木は伐採されることはありません・・・枯れない限りは。
ただ、最近の台風の大型化によって、神社仏閣が被害を受けるということで、大きな木が切られることも多くなってきています。

単純に値段がつくわけではないのですが、かなりの高額になります。

森林組合は山の手入れということで、ほとんどが間伐を行っていますが、
たまに、樹齢200年以上の木を切ることがあります。
「こころが痛みます。仕事だから仕方ないといえばそれまでですが。」

今日も大きな木の売買の話があって、地区外の現地に行ってきました。
樹齢400年生の杉。周囲4m。
風のため、斜めになっていました。

木にも寿命がある。

買わなければ誰かが買う。

出来るだけ切りたくないのですが・・・・・・・

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熊本県で最初の森林認証取得を目指している小国町森林組合。
6月13日、14日の二日間、緑の循環認証会議(SGEC、東京本部)から調査団が来て、
組合管理森林の現地調査を行いました。
認証されるためには、いろいろな基準もありますが、まず
「持続可能な森林経営が行われているか」が重要になり、もちろん認証森林から産出された林産物を
「明確に分別・表示・管理」することが出来る事業体が認定されることになります。

「持続可能な森林管理」については、日本の現状にあった”国際性を備えた基準”が七つあり
  基準1:認証対象森林の明示及びその管理方針の確定
  基準2:生物多様性の保全
  基準3:土壌及び水資源の保全と維持
  基準4:森林生態系の生産力及び健全性の維持
  基準5:持続的森林経営のための法的・制度的枠組み
  基準6:社会・啓示的便益の維持および増進
  基準7:モニタリングと情報公開
  この基準と36の指標、67のガイドラインに基づき評価され、認証されることになります。

この森林認証制度は、森林破壊や違法伐採を防止する目的で、南米や欧米で始まり
平成17年にはG8サミットにおいて、違法伐採問題に取り組むとことも合意されました。

日本でも、平成18年からグリーン購入法に基づく「合法材」の確認・証明方法の一つとして
SGEC森林認証制度がガイドラインに公式に位置づけられました。

小国町森林組合では、認証取得に向け昨年から取り組んできましたが、現在、小国町内の7000ha
の森林を対象としており、この森林から出た木材は「認証材」として販売されることになります。

消費者の皆さんも、家を建てるときなどは、どこから生産された森林か?どういった流通をされてきたか?などの履歴も確認できことになります。

小国杉というブランド材の魅力に加え「認証材」という消費者にとっても安心できる生産体制が出来ることが、これからの林業に必要なことだと思います。

木材を買うなら「認証材」という意識をみんなが持つことによって、海外の森林破壊・違法伐採を防ぐことができるのです。

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小国町北里地区の写真です。
ほとんど傾斜もない、なだらかな地形です

ほとんど一面、杉ばかり・・・

手入れの遅れた山も沢山あります。

厳しい現実が・・・・・

山の手入れ(枝打ち)

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今日は山の手入れ(枝打ち)についてですが、写真のとおり木が小さいうちに枝落としを行います。

こうすると、大きくなって節の出ない木になり、柱に製材しても4面無節の付加価値の高い材料

になったり化粧材等に使われたりします。

最近は家を作るといっても、クロス貼りの家が多く、無垢の木材が見える家が少ないので

なかなか売れにくい状況です。

手入れしても投資した分だけ帰ってくればいいのですが、最近の木材価格の下落によって

そういった経費をかけることが出来ない状況です。

それでも「いつか良くなる」と思いながら、こうして綺麗に枝打ちしている人もいます。

手入れしている杉林のなかは、歩いても気持ちいいものです

さあ、明日も頑張るか!・・・

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