負け犬避けて通りたい・・・

32歳になりました。昇太師匠の落語と犬がめっぽう好き。

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『地獄八景亡者戯』

ABCラジオで吉朝師匠の『地獄八景亡者戯』のノーカット放送が。

『地獄八景亡者戯』といえば吉朝、吉朝といえば『地獄八景亡者戯』、そんな噂を聞いていました。

落語ビギナーの私はもちろん初めて拝聴。ただただおもしろい・・・。
ラジオなんが悔しい!いや、お声しか聞こえないのですがそれだけでも十分おもしろいからスゴイ。

ナビゲーターの吉弥さん、

「師匠は落語を本当に楽しんでやる人だった、落語の中で遊ぶのが大好きやったお方。」

なるほど、その通りですよね。

米朝師匠が吉朝になら、とお許しになられたネタだそうで、、、残していって欲しいなぁ。

米朝師匠がやろうとしていたことを、強制されなくても、自分も好んでやろうとしていた吉朝師匠、
それ故、師匠の信頼も愛情も厚かったんでしょうね。

今日の吉弥さんのお話の中に、

「吉朝師匠はいつもふらっと米朝師匠のお宅にいらして、米朝師匠のお顔を見て、またふらっと帰らはる」
また、米朝師匠のお宅で預かり弟子として内弟子修行をされていた吉朝一門、
「俺のことは構わんといてくれ、お前は、3年間、しっかりちゃーちゃん(米朝師匠)のお世話をしなさい、それが私への孝行になる」

もちろん弟子の皆さんも、米朝師匠のおそばにいることで学ぶことが多かったようで、、
そのあたり、米朝師匠と吉朝師匠の絆の深さがしみじみと感じることが出来る。

先日、お別れ会でいただいた最後の高座のCD、実は自主制作で、今のところ当分販売の予定はないとか。
いつか偲ぶ会みたいな興業の際に、皆様のお手元に届けられたら、とのことですので、
CDに寄せていた米朝師匠の言葉を紹介させていただきたいと思います。

※販売されるのならネタバレになりますし、みなさんご自分のお手元で、活字を読みたいやろうなぁと
 書かずにいましたが、その機会がだいぶ遅くなるようなので・・・。
 じっくり待って見たい、と思われる方は以下は読まないで下さい。。

『吉朝を悼む

 吉朝が亡くなったという事は非常に残念です。私は吉朝という男をいろいろな意味で頼りにしていました。
 残しておきたい、伝えておきたいというものを、私同様、彼も意識してやっておりました。
 誰もやらんネタを高座にかけたり、古い文献を集めたり・・・、研究熱心な弟子でした。
 私がいちいち言わなくても、私の考えや思てる事を彼はわかってくれ、いつしか「吉朝が居ったら安心や」
 と思えるようになっていました。
 
 鳴物なんかもよく勉強していました。私がややこしいハメもの入りのネタをする時には、吉朝に鳴物を頼む。
 そうすると彼は、私の演りやすいように打ってくれました。彼はまた自分の弟子七人、そして他の若い
 連中にも、鳴物の事や噺家のやらなければならない事を、私に代わり、きっちり教えてくれました。

 以前、吉朝の事を、「小器用」と言うた方がおられました。頭に小が付いたら値打ちの無いように思う
 かもしれませんが、噺家にとって「小器用」であるという事は、実にとても大切な事なのです。
 
 彼は落語以外のさまざまな芸も好きでした。昔の漫才の物真似なんか、、それこそ器用にこなしました。
 宮川左近ショーを都丸・む雀と演じ、中田ダイマル・ラケットは千朝と興じてました。よう似てましたな。
 左近ショーは衣装をわざわざ自前で作るほどの凝りようでした。

 歌舞伎や文楽、狂言なんかもよう観に行ってました。芝居噺での綺麗な所作や、落語と狂言が合わさった
 ”落言”への挑戦などは、そうした研鑽の賜物でしょうな。古典芸能全般に通じてた男やと思います。

 「ええなぁ」「よろしいなぁ」、「おもろいやろ」「そうでんなぁ」と、私と言わず語らず洒落た話の
 できる吉朝が、私の側からいなくなった。残念でなりません。

 今後は、彼の業績を、弟子や後輩たちが少しでも多く受け継いでくれる事を切に望みます。』

米朝師匠のご心痛、われわれの察する以上の、相当なものかと思います。
こんな私でさえ、心にぽっかりと穴の空いた感じで・・・。
今年落語に出会った私、吉朝師匠には、感動と衝撃ともちろん大爆笑と、、ふふっ、、って
おなかの深いところで起こってる低音の笑いとか、、それから突然の悲しみと涙と、、、、
それこそ、ざざざわーーーーって、短い間に色んな思いをもらいました。
両親とも健在ですし、人の死、というものに疎かった私が、人が死ぬっていやや、、、、って
心底感じました。特に尊敬する方の死には、心がうちのめされます。

確か昨日は七七日、師匠、「地獄八景」のように、お裁きも、笑いでくぐり抜けはったんかな。
そして、六道の中で、やっぱり人間道に行かはって、いっぱいの人の前で、落語してはるんやろうな。
安らかにお眠りください、と言いたいところですが、あちらには疲れきった方や苦しんでる方も
たくさんいらっしゃるでしょうから、そういう方たちをたくさん笑わせてあげて下さい。
私も落語で、人生楽しめるようになったひとりですから。

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