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5月5日(ブルームバーグ):米国債市場では償還期限5年以下の債券が上昇。株式相場の下落に伴い、利回りが今年1月以来の高水準付近をつけている国債の投資妙味が高まった。

今週実施される210億ドルの長期債入札を前に、2年債利回りは長期債以上に低下した。先週の2年債相場は米連邦公開市場委員会(FOMC)による7度目の利下げ決定および利下げ停止の可能性示唆を材料に下落した。

スタイフェル・ニコラスの債券ストラテジスト、ジェームズ・ディマージ氏は、「相対的価値からみて今の債券相場は再び魅力的な水準にある。これまでの売りは米国債のポジションをオーバーウエートへと替える好機ととらえている」と語った。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時間午後4時 35分現在、2年債利回りは前週末比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイント)低下して2.42%。2年債価格(表面利率2.125%、2010年4月償還)は 2/32上げて99 14/32。10年債利回りはほぼ変わらずの3.86%。

10年債利回りは2年債利回りを144bp上回っている。先週末の同格差は 140bpだった。2年債と10年債の利回り格差は、7日実施予定の10年債入札(150億ドル)、8日予定の30年債入札(60億ドル)を控えてさらに拡大している。3月6日には最大208bpまで拡大した。

インフレを懸念

ニューヨークの原油相場はバレル当たり120ドルを超える最高値を記録。ナイジェリアでの生産障害が供給制限につながるとの懸念で買いが膨らんだ。

この日はインフレ連動債(TIPS)のパフォーマンスが通常の米国債を上回った。30年物TIPSの利回りは通常の国債利回りよりも2.62ポイント低かった。

アリジアント・アセット・マネジメントで運用に携わるアンドルー・ハーディング氏は、「最も懸念しているのはインフレだ。市場参加者はインフレに対する防御策として資産ポートフォリオにTIPSを増やしている」と述べた。

プライマリーディーラー、米国債下落を見込む

米連邦準備制度理事会(FRB)のデータによると、英HSBCホールディングスの米国部門や英バークレイズ、ドイツ銀行などプライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)が米国債下落を見込む取引の規模は1014億ドル相当に達している。規模は2007年11月14日までの週以来で最大。当時はその後の1カ月で10年債利回りが0.5ポイント上昇した。

FRBは5日、「ターム・オークション・ファシリティー(TAF)」を通じて28日のターム物資金入札(規模750億ドル)を実施した。結果は6日に発表される。

FRBが発表した銀行の融資担当者を対象にまとめた調査によると、この3カ月間で法人・個人向け融資基準を引き上げた銀行の比率は過去最高に達した。資金コストに対して商業・工業融資の貸出金利を引き上げたとの回答は差し引き70%に達し、1月調査の45%から大幅上昇した

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