すごい話、まではいかないのですが、香港でもこの1ヶ月、いろいろデマなどが飛び交い、
市民間で翻弄されることがありました。
1.塩の買占め
一部の地区ででしたが、どこからどう流れたのか、塩が体内に入った放射線物質を
分解するらしいというデマから、老人達がマーケットなどで、塩を買い占めるという事件がありました。
この日の塩値は、通常鹿の3倍にも膨れ上がり、インタビューを受けた老人達は、
「だって、海水が汚染されるでしょ!今のうちに買っておかなくちゃ!」
「だって、皆が並んでるから、私も買っておかないとと思って。」
「なんだかわかんないけど。」
と、誰も、買い占める本当の理由を知らない模様。
塩が売り切れるとわかるや否や、醤油やコメ、なぜか、トイレットペーパーなども売り切れる
ところがありました。中国国内でも同様でした。
しかも、ネットで、オークションで10倍の値でビットされる模様。
学者も、これには即座に否定報道をし、塩の買占めはされなくなったのでした。
2.日本ブランド粉ミルクの買占め
香港での日本ブランドの粉ミルクの人気は広告をしなくても、買い物規制(一人○缶まで)
とでるほどですが、今回の地震及び原発被害を受け、物資が規制されると早くも
更に各所で日本ブランド粉ミルクの品薄が続出しています。
なぜ、日本製なのか、会社のスタッフに聞いてみました。
赤ちゃんの便の出がいいのだそうです。
香港の母親は、復職をするという関係上、母乳はほとんど最初の1ヶ月であげなくなる、
というのがほとんどでなので、赤ちゃんの弁の出がよくなる(消化がいい)日本製に
人気が出るのだそうです。
会社のスタッフの経験話によると、アメリカ製の粉ミルクを使ったとき、便が硬くて、
おしりで途中で詰まってしまい、手で取り出した、そして、そのとき、赤ちゃんが
すごく苦しそうだったので、ブランドを変えた、とのことです。
3.逆に人気のない、日本製の野菜たち
ジャスコに野菜を買いに行って驚いたのが、日本地図が大きく張り出され、
「福島はココ、東京はココ、熊本はココ」、つまり、九州地域の野菜は、
放射線被害を受けていませんよということをアピールするためのポスターが
貼り出してあったことです。
日本人にはわかりますが、新幹線に乗っても、30分で、「まだ大阪に着かないのか」
と聞く香港人達に、距離感はわかりません。
「ああ、日本製作物は、安全面が信用できないから、買わないわよ。」
と近くを通った、香港人のおばさんが言ってました。
”だったら、粉ミルク、買い占めるなよ!”といいたくなりましたが、我慢、我慢。
輸入の際に、厳しい検査を経て市場に出る野菜に対し、
中国製野菜も、農薬がたっぷりで、安心とは言いがたいと思いますが・・・。
4.日本行きの飛行機も減便、そしてガラガラ・・。
もともと、4月1日から5日まで、桜を観に帰国を予定していたのですが、この震災で、
航空会社のフライトが4月1-15日まで、急遽半分以下に減便。
で、3月31日に帰国しました。
飛行機はほとんど満席、そして8割が日本人、1割がなぜかインド人、残りの1割がその他でした。
帰りは半分くらいでしょうか。そのほとんどが、ビジネス目的の人たちで、スーツをまとった
人ばかりでした。
ちなみに、香港政府は、日本の東北エリアを渡航レベル黒にし、東京は赤になっています。
5.香港人が注目した日本民族のすばらしさ
各報道でも伝えられていますが、会う人、会う人から、「日本民族は
なんてすばらしいのだ!」と、感嘆されたことがあります。
私たちにしてみればごくごく当たり前のこと。
*こんな状態でも寒いのに、文句も言わず、キチンと並んで、買い物をする。(しかもお金を払う。)
*買う人たちもあとの人たちのことを考慮し、必要分しか買わない。
*そして、M9.0という地震でも壊れない、家屋たち。(津波で流されるまでは、どの家も、
きれいに形をとどめていた。)
香港人の10人が10人「なぜだ!」「略奪や、強盗が起こらないのがおかしい!」といいます。
スマトラ、ハイチ、四川の大地震でも、各地では、略奪が当然のように映されてました。
「略奪なんかして、2次ストレスをためるほうが、きつい。」
というと、信じられない、といった様子で、理解したのか理解しないのかわからない様子。
今回の震災は、本当に日本民族の秩序のよさを世界的に知らしめたと思います。
そう、日本民族は強いのです。
まだ余震は続きますが、一刻も早い復興を願ってやみません。