エルサレムの響き

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困った顔

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09年2月から日本で公開される映画「シリアの花嫁」は、家族と別れて国境を越える花嫁の物語であるが、その原案になった婚姻が、現在もイスラエルとシリアの間で続いている。

これは、シリアとイスラエルの間にあるゴラン高原に住む、イスラム教ドルーズ派の女性の嫁入りだ。彼女たちは越境してシリアに入国するが、両国の国境政策のため、イスラエル側に帰国出来ないという。従って家族と半永久的に別れる可能性が高いが、第3国で再会する方法も考えられるので、永遠の別れという表現は、この文章では使わないことにする。

イスラエルは諸悪の根源であり、それが無くなれば中東の紛争全てが解決すると主張して人気を得るブロガーも多い。だが、ごく普通の市民を帰省させないシリアの強硬な態度もおかしい。さらに問題はそれだけではない。


これらの花嫁をモデルにしたイスラエル映画「シリアの花嫁」とレバノン映画「ラミアの白い凧」では、ドルーズ社会の閉鎖性も描写している。ドルーズ社会における長老会議の権力。会ったこともない相手との強制的な結婚。男性優位の社会。このような解決困難な社会問題を提起したことも、これら映画の功績といえるだろう。「シリアの花嫁」はモントリオール国際映画祭でグランプリなどを、「ラミアの白い凧」は、ベネチア映画祭銀獅子賞を受賞した名作であることもぜひ付け加えたい。

このAFPBBニュースの記事になった花嫁がイスラエルで暮らす家族に再会出来る日が来るだろうか。彼女が夫と子供を連れて、実家に帰省する日が実現することを願う。

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