山中7日目、双六山荘から鏡平小屋まで下り、鏡平山荘で一泊、 そして最終日新穂高温泉の方に下り、平湯温泉で6日分の汗を流し、帰京しました。 詳細なコースとコースタイム 黒部五郎小舎5:45→7:25三俣山荘分岐7:35→8:25三俣蓮華岳8:35→10:30双六岳10:35 →11:30双六小屋11:55→13:15弓折岳分岐→13:45鏡平山荘 鏡平山荘6:55→9:00小池新道入口→9:20わさび平小屋9:25→10:20新穂高センター 双六小屋を振り返ります。 正面の山は鷲羽岳。 少し登って、2600m付近の稜線を辿ります。 向こうの山が弓折岳、抜戸岳でしょうか。 弓折岳分岐、真っ直ぐ稜線を行けば、笠ヶ岳への登山道です。 我々は、左に下ります。 ここから鏡平への下りの途中、登山道整備をしている人が二人いました。 ありがたいことだと思いながら、 「小屋の方ですか」 「はい」 次に出た言葉が 「ビールありますか?」 「ありますよ」 それから、おもむろに 「ご苦労様です。ありがとうございます」 後から思うと、順番が違うだろうと、我ながら恥ずかしかったです。 自己反省しきりです。 鏡平山荘到着しました。 山荘前から、槍を望む。 鏡平小屋、槍穂の展望がいいです。 この日は小雨だったので、薄らしていましたが。 そして、生ビールで乾杯です。 ようやく、ビールにありつけました。 夕食。美味しかったです。 この日は平日、ゆったり寝ることができました。 翌朝、鏡池越しの槍穂、期待していたのですが、雨でした。 槍穂の方向は真っ白け、またいつか来なきゃです。 左俣の谷を下ります。 ガレガレの下山で、少々疲れます。 秩父沢を渡ります。 小池新道、終わりに近づきました々 小池新道入口。 登山道はここで終わり、ここからは左俣林道を下ります。 わさび平小屋、ここは風呂があるそうです。 笠新道入口です。 笠新道、雲ノ平方向から見たときの傾斜、あの斜面を登っている ことを思うと、相当な急登だと実感できます。 いつかは登らなければと思っていますが、 ここを登るか弓折岳の方から登るか、それが問題だ。 新穂高センター到着。 ここのセンター受付にいる美人さん、前回槍へ登ったときも 歩き始める前に立ち寄って、休憩・食事に使わせてもらいました。 その時も小雨降っていて、天気がどうなるとか話をしたので、 「一ヶ月前もお話しましたねぇ」 「一ヶ月も山に入っていたんですか」 なんて、びっくりしてました。 そして、平湯温泉にバスで移動。 温泉で6日分の汗をしっかり流し、 六日感の山行、無事の下山に乾杯でした。、 六日感で2800m超の山、下記9座登りました。 23 水晶岳 2986m 27 薬師岳 2926m 29 鷲羽岳 2924m 44 双六岳 2860m 48 三俣蓮華岳 2841m 51 黒部五郎岳 2840m 53 祖父岳 2825m (左の数字は、日本百高山の順位) 百高山には挙がっていないのですが、 ワリモ岳 2888m 丸山 2854m こんなロングな山行、たぶん最初で最後になると思いますが、 何とか予定通りに歩けて、ホッとしています。 今年の山行、雨やガスの日が多くて、合羽着ての山行、また「白名山か」など と言ってすっかり「雨男」になってしまったかと思っていましたが、 この山行中は最後の1日半位は多少雨に降られましたが、概ね展望もあって ラッキーでした。 この山域、また歩きたい山域ですね。 高天原温泉とか黒部源流とか、花の時期の雲ノ平とか行ってみたいです。 以上、雲ノ平山行、遅くなりましたが、これで終わります。 読んで下さったブロ友の皆さん、ありがとうございました。 また、同行してくれ、計画もより精緻にしてくれたW氏、K氏にも感謝します。
写真も各所で使わせてもらいました。ありがとうございました。 |
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山中5日目、黒部五郎小舎から三俣蓮華岳から双六岳への稜線を歩き、 双六小屋を経て、鏡平小屋まで行きます。 詳細なコースとコースタイム 黒部五郎小舎5:45→7:25三俣山荘分岐7:35→8:25三俣蓮華岳8:35→10:30双六岳10:35 →11:30双六山荘11:55→13:45鏡平山荘 黒部五郎小舎の朝食です。 外へ出てみると、黒部五郎がモルゲンロートで、赤く染まっています。。 朝食を食べて、出発です。 キャンプ城横から登ります。 ややきつい登りから始まります。前日下った道です。 一旦平らななって、ホッとします。笠ヶ岳を正面に見て歩きます。 短いですが、岩場の登りもあります。 三俣山荘への分岐を過ぎ、ガッツリ登ります。 ほどなく、三俣蓮華岳山頂、正面に槍です。 山頂から、黒部五郎、鷲羽・水晶、双六、の三方向に進めます。 ここも、360°の大展望。 大天井から槍穂の峰々 登って来た稜線、黒部五郎。その左手に白山も見えています。 水晶、ワリモ、鷲羽。右下に三俣山荘も見えています。 こんな展望、ずっと眺めていたいところですが、 帰らなければなりません。 丸山。 進む方向、正面が双六、右手に笠ヶ岳。 中道分岐。ここは当然双六へ向かいます。 双六岳山頂です。 槍ヶ岳から穂高連峰を眺めるのに、絶好の位置です。 乗鞍、その奥に御嶽山です。手前のピークは抜戸岳 小さなアラレがチラホラ降ってきました。 これから下ります。 槍を正面に見て進みます。 槍へ向かう、西鎌尾根が一望です。 いつか歩きたいと思っています。 双六山荘への下り、ガレ場になっています。 三俣山荘巻き道への分岐。 見下ろすと、双六山荘です。正面の上りが西鎌尾根の始まりです。 双六山荘前の標識。ここもあちこちの山への拠点になっています。 大きな小屋です。 小屋前のテーブルで、大休止です。 三俣蓮華岳から双六岳への稜線、大展望の稜線でした。 大展望に感激しつつ、写真を撮りながらゆっくり歩いて来ました。 山中5日目になって、いい加減疲れてきたので、巻き道という選択肢も
ないわけではなかったのですが、稜線ルートを歩いて良かったです。 ここは、頑張って稜線歩きを選択すべきですね。 |
山中4日目、三俣山荘から黒部五郎岳に登ります。 詳細なコースとコースタイム 三俣山荘6:05→7:25分岐8:10→8:45黒部五郎小舎9:10→11:40黒部五郎岳 →14:25黒部五郎小舎 三俣山荘の朝食です。 朝食を食べて、出発です。 道標、真っ直ぐ行けば三俣蓮華岳や双六岳の方向、我々は右へ進みます。 9月下旬になっても、雪渓が残っていました。 間もなく初雪が降りそうですが、そのまま残って万年雪なんでしょうか。 短いので、注意して渡れば問題ありません。 設計を渡り、休憩がてら右手にはこんな展望が開けています。 前日我々が歩いた山々が一望です。 左から、祖父岳、水晶岳、ワリモ岳、鷲羽岳です。 振り返れば、今登ってきた道、中央部に三俣山荘があります。 やがて分岐点、この標識の右手が三俣蓮華岳方向、左は黒部五郎小舎で、 左へ向かいます。 こんな稜線を緩やかに下ります。 正面が黒部五郎岳ですが、一旦小舎まで下らなければなりません。 右手に笠ヶ岳。天に突き出すように聳える山容は、綺麗です。 下りは険しい急坂になっています。 黒部五郎小舎が見えて来ました。 早々にチェックイン。 まず訊いたのは「ビールありますか」。 「あと5本だけです」との回答に、先に買っておきました。 部屋はまだ片付けていないので、荷物は玄関先にデポし、 黒部五郎に向けて、歩き始めます。 カールコースを登ります。 五郎カールの中をゆっくり登って行きます。 カールの真ん中を進みます。 壁の部分は急登なので、斜めに上がって行きます。 山頂下、北ノ俣岳・太郎平への分岐点。 山頂は、もうすぐです。 ここは一登り。 山頂で。 五郎カールを見下ろしました。 北ノ俣岳から太郎平方面。 薬師岳、正面は立山・劔です。 下る途中、一部色づいている樹木もありました。 黒部五郎小舎に帰って来ました。。 朝の内に、確保しておいたビールで、乾杯です。 この日の夕食。 なんだか食材も、底をついて来たようです。 この日の小屋は、30人ほどでしょうか。
ゆったり寝るスペースが確保できました。 |
山中三日目、雲ノ平に別れを告げ、水晶・鷲羽と登ります。 ようやく水晶岳に到着しました。 水晶岳の360°の大展望から紹介します。 詳細なコースとコースタイム 雲ノ平山荘6:20→7:50祖父岳8:10→8:45岩苔乗越9:10→9:25ワリモ北分岐9:40 →10:15水晶小屋10:35→11:15水晶岳11:25→12:10水晶小屋12:20→12:55ワリモ北分岐 →13:35ワリモ岳→14:30鷲羽岳15:00→15:35三俣山荘 来し方、雲ノ平です。 この写真ではよくわかりませんが、真ん中辺りに雲ノ平山荘が見えています。 奥に黒部五郎岳、手前が雲ノ平から祖父岳への道、今日はここを歩き始めました。 右下が岩苔乗越、そこを登って手前に歩いて来ました。 右側がこれから登る鷲羽岳。 薬師岳。山頂は白くたおやかです。 北方に立山と後立山連峰、間に黒部渓谷。 アップして、立山、劔。 後立山連峰、手前に黒部湖。 大天井岳〜槍穂。 それぞれ、ちょっとアップで。 大天井岳、常念岳 槍穂連峰。 これから向かう鷲羽岳、その向こうは三俣蓮華岳、さらに笠ヶ岳。 ここでもまたゆっくりと、展望を楽しみ、 下山。 水晶小屋。 一休み。 稜線を下ります。 緩やかな下り、楽々です。気分は上々。 ワリモ北分岐で、登って来た水晶岳を振り返ります。 同じように振り返っている登山者もいます。 一登りで、ワリモ岳頂上です。 進む方向、次の山の鷲羽岳。 一旦下って、登り返さなければなりません。 鷲羽岳への登り。 山頂、ここは一人での写真になってしまいました。 鷲羽池です。正面は槍ですが、雲がかかってしまいました。 ここからの下りは急坂です。 向こうの峰は、右から三俣蓮華岳、丸山、双六岳です。 翌々日歩くことになります。 下る途中で見下ろすと、三俣山荘が見えます。 一気に400m近くを下る急坂です。 三俣山荘、到着しました。 広場前の道標。 ここから雲ノ平、黒部五郎岳、三俣蓮華岳など行けて、とてもいい場所にあります。 入口前に悲しいお知らせ。 いつも楽しみにしているビール、売り切れでした。 この付近の小屋、殆どビールは売り切れでした。 次回のヘリでの空輸、次の土曜日ということで、数日間はビールなしの状態です。 この日の夕食。 鹿肉のジビエシチューでした。 ここは基本この料理みたいです。 ジビエ(Wikipediaより) ジビエ(仏: gibier)とは、狩猟によって、食材として捕獲された野生の鳥獣である。 主に フランス料理での用語。主に畜産との対比として使われる。 野生の鹿、増えすぎているいるので、捕獲しているのですが、 鹿肉の流通ルートが確立していないため、殆どは埋却・遺棄されている とのことです。三俣山荘では、少しでも流通に協力しようとして、夕食で 提供しているとのことでした。 連泊の人には、別の料理もあるようでした。 三俣山荘、この日は40人位だったでしょうか。 とてもゆっくり寝ることができました。 三俣山荘、水も豊富で、部屋も綺麗、正面には槍ヶ岳の展望もあって、 いい小屋でした。展望喫茶もあって、槍を眺めながらお茶したりもできます。 ただ一つ残念なことがありました。 夜9時には消灯、基本的に皆さん就寝するのですが、9時過ぎても ざわざわ話し声が、時々大きな笑い声がします。困った奴らがいるの かなあ、しかしその内止むだろうと、思っていたのですが、10時過ぎても 一向に止む気配がありません。騒音の発生元を確かめに行ったら、 なんと従業員たちでした。「いい加減にして下さい」と文句を言って、 静かになったのですが、従業員がうるさくするって、ちょっと残念な気がします。 翌日確認したら、この日までで下山する従業員がいるので、送別会だったようです。 やるなら、ちょっと離れている食堂とかでやればいいのに、我々の隣の部屋で多少 声を小さくしてやればいいのに、なんて思いました。 一番近いところで寝ていた同行者は、 「そんなことあったの、気がつかなかった」 山小屋での勝ち組は、どこでも寝れる人ですね。
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山中三日目、雲ノ平に別れを告げ、水晶・鷲羽と登ります。 元々が2500mの雲ノ平からなので単純標高差では、それほどでは ありませんが、2800m超の山を祖父岳、水晶岳、ワリモ岳、鷲羽岳 と登るので、結構な運動量になります。 詳細なコースとコースタイム 雲ノ平山荘6:20→7:50祖父岳8:10→8:45岩苔乗越9:10→9:25ワリモ北分岐9:40 →10:15水晶小屋10:35→11:15水晶岳11:25→12:10水晶小屋12:20→12:55ワリモ北分岐 →13:35ワリモ岳→14:30鷲羽岳15:00→15:35三俣山荘 出発前、黒部五郎に朝日が当たっています。左に見えるのは笠ヶ岳。 ちょうど、雲ノ平山荘も朝日が当たり始めました。 朝日に向かって進みます。 左は水晶岳です。 雲ノ平を振り返ります。 雲ノ平とお別れです。今度はいつ来れるかなあ、と思いながら進みます。 木道分岐、左はスイス庭園。体力不十分につき、今回はパスです。 ここの木道、しっかり霜が降りていて、とてもすべり安くなっています。 こことか太郎平から薬師沢への下りの木道で、滑って転倒し骨折、ヘリで運ばれる事故も 少なくないようです。富山の方では、よくニュースになっているとか、富山の方が言ってました。 三俣山荘方面と祖父岳・岩苔乗越との分岐です。 我々は、祖父岳経由で行きます。 三俣山荘方面に行くと、黒部源流と言われている場所を通ります。 いつかそちらも歩いてみたいところです。 祖父岳への登りです。 祖父岳到着です。 ここは広い山頂でとても展望がいいので、 大勢の登山者が展望を楽しんでいます。 正面にこれから向かう、鷲羽岳とワリモ岳。。 その奥に聳える槍穂の連峰。 南の方には三俣蓮華岳とすっくと聳える笠ヶ岳。 北東に、これから登る水晶岳とその稜線。 北側に立山と劔岳も。 先ほどまでいた雲ノ平とその先の薬師岳。 などなど、ぐるりと360°の大展望をゆっくり楽しんで、 次へ向かいます。 凹んだ箇所が岩苔乗越です。 岩苔乗越から少し下がったところに、 黒部の源流、最初の一滴が湧き出している水場があります。 同行者が、源流の水を汲みに行きました。 私はちゃっかりその水を飲ませてもらいました。 岩苔乗越で待っている間、軽いアタックザックで登って来た登山者。 こんな小さな荷物でどこから来たのかと思い、声をかけると 「三俣山荘からですよ。水晶・鷲羽と廻って戻ります」 三俣山荘からだと、奥深い水晶・鷲羽も普通に日帰りで行けるんですね。 ここを一登り。 ワリモ北分岐。 右は鷲羽岳、左は水晶岳です。 たくさんのザックがデポされています。 我々もここで、デポして行きます。 ちらっと聞こえてきた会話 「こんなにザックが一杯あるのに、みんなどこ行ったんだろう?」 「そうだな、どこに行ってるんだろう?」 ザックをデポするってこと知らない初心者なんですね。 私もそんな時があったかもって、思っちゃいました。 ちょっと離れていたので、声をかけることはしなかったのですが。 なだらかな稜線を進みます。 一登りすると、水晶小屋です。ここでデポしてる人もいます。 ここでも、大休止。 この水晶小屋、定員30名の小さな小屋なんですが、SWのピーク時 140人宿泊したそうです。乾燥室・更衣室・食堂はおろか、従業員部屋も 寝室にして、土間にもブルーシートを敷いてその上で寝るということで 凌いだようです。山頂近く、2800mの展望が得られる場所にある小屋と いうことで、根強い人気があるんでしょう。 ちなみに、この日我々が宿泊した三俣山荘では、定員の半分位でとてもゆっくり 寝ることができたのですが、水晶小屋では布団1枚に二人という状況だったそうです。 こんな稜線を進みます。 両側に展望があり、それほどキツくもなく、とても気持ちいいです。 正面の山が水晶。 水晶が近づいて来ました。 劔岳のミニ版みたいな感じです。 山頂下に行くと、荒々しい登り。 ハシゴもあります。 水晶手前の前衛の山は、その裏側を巻いて行きます。 そして、山頂。 (中央に写っている人は、無関係の人です。 なかなか立ち去らないので、そのまま写してしまいました。 時々山頂標識近くで、食事をしたり休憩したりしている人がいます。 標識を撮ろうとすると、どうしても入ってしますので、 「写真が世界中にでますよ。いいですか」と言って声をかけると、 そそくさと立ち退きます) メンバーで。 岩ゴツゴツの狭い山頂です。 前日には、山頂登るのに渋滞ができていたそうです。 この日やや遅めの時間だったせいか、山頂には登山者も少なく、 ゆっくりできました。 我々より、1時間ほど早く山頂に立ったようで、我々が水晶到着した頃水晶小屋で、 水晶小屋から水晶へのアプローチの途中ですれ違っていたようです。 結構たくさんの登山者とすれ違ったので、全然わかりませんでした。 ちょっと残念。 水晶からの展望は、次の記事で。
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