ひまわりのたね

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今期初試合

先日、今期初の試合があった。

今だからいえるが、今回の試合には実は大きな意味があったのだ。

昨季の成績は、打率が.280だったが、成績を甘くつけてくれているので、僕自身の感覚では2割前半で、全く納得できる結果ではなかった。
もっと打率を上げたい。
最低でも3割、出来れば4割以上の成績を残すべく、僕は考え続けてきた。

その結果たどり着いたのが、左打ち。
昨季は右打ちを通したが、シーズンの半ばから左打ちに変える準備はしていた。
スランプの時期があって、その時に変えようかとも思ったのだが、やはりシーズンを通しての打率を見てから判断したかったので、途中で変更することはしなかった。

右打ちの最大の利点は、打ちやすいということ。
小さい頃からずっと右でやってきているので、当たれば飛ぶ。
しかし、実は打ちやすいということに、最大の欠点も含まれている。
打ちやすいと、どうしても打ちたいと気が急いて、ボールを待つことが出来ない。
ボールを待つことが出来ないと、ボールの変化やコースに対応することが出来ず、当てることが出来ない確率が増え、タイミングが早いのでボールはレフト方向に飛ぶ。
確かにレフト方向でファールにならなければかなりの飛距離を出すことが出来るので、うまくいったときの快感は大いにある。

しかし、僕の目指す野球は確率。
一か八かでホームランを狙うならそれでいいが、僕は確率を上げたい。
それだけを考えている。

もちろん、右打ちでもタイミングを遅らせ、右方向を狙う努力はしてきた。
しかし、潜在意識に確立されている打ち方は、意識の努力を打つ瞬間に失わせる。
それは右手の握力の方が強く、ボールをレフト方向にこじるからかもしれない。
利き眼が右のせいで、ボール実際の位置とはずれて認識しているからかもしれない。
とにかく努力はしたが、シーズン通してのヒットの確率は右では2割そこそこと確定した訳だ。
左に変える利点は、大いにあると言える。

左の練習を始めて最初に感じたのが違和感。
とにかくバットがスムーズに振れない。
ヘッドの軌道が、直線ではなく波打っている。
おそらく、上半身を右に回転させることに慣れていないだけで、これは時間が解決してくれると信じる。
右投げ右打ちならば、上半身の動きは常に左回りだが、右投げは変えないので上半身のバランスも取れることとなり、左打ちに変える意味は更に増える。

こんなことで打てるようになるんだろうか、と思いながら毎日スイングを続けた。
こんなこと続けても打てるようにはならんだろうと、やっぱり右に戻そうかと考えた。
つい最近まで、左でいける自信は正直なかった。

ふとスイッチが入る瞬間があった。
打てる、左でも打てると感じる瞬間。
右のときよりもいい感じでボールが飛ぶ。
思い通りにボールが飛んでいく確率が、右のときよりも高いと感じられる瞬間が来た。

本当に嬉しかった。
1年近く左に変える努力をして、やっと芽が出てきた。
「継続は力なり」という言葉を、僕は心から信じることが出来る。

初戦の結果は、7打数3安打(.428)。
バッティングセンターだけでなく、生きた球でも左が使えることを証明できた。
まだまだ問題点はあるが、必ず解決できる。
これで満足する僕ではない。
まだ、挑戦は始まったばかり。

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