信州 和紙造形研究所 主宰

初心者向けの和紙造形関連とatelier造り・田舎暮らしについて金〜月に1回掲載します。


 岩手県の和紙Ⅱ

 東山和紙に続いて 成島和紙に向かいました 岩手では 宮古市などにも和紙があるとの情報を得ていましたが 遠く 見合わせました






イメージ 3イメージ 4











 和紙工芸館という名称を見て 小原方式かな?と感じました


 連休中でしたが駐車場は私の車だけでした 

イメージ 1イメージ 2イメージ 5








 駐車場より2m程高い位置に工芸館が建設されています 比較的新しい建物です



         吊り用の竹が縦2段になっています                乾燥機が2つに分かれています
イメージ 6イメージ 7イメージ 8








 竹を2段にして桁に応じて使い分けているのを初めて見ました    分けた方が燃料が少なくて済むそうです
    (横3本 4本吊りが一般的ですが・・・・・・)             (両面乾燥で効率を考えるのが一般的?)





     圧搾機                     釜                       打解機
イメージ 9イメージ 10イメージ 11








 打解機の仕組みが一般的に見るのと逆ですね! 原料がまわる方式で 杉原和紙さんとも形が違います



  ビーター                      水槽                 ノリウツギ
イメージ 12イメージ 13イメージ 14








 てっきり黄蜀葵を使っていると思い込んでいましたが ノリウツギでしたので残念でした もっと良く下調べをして来るべきだったと後悔しました 大きなノリウツギが無くなってきたため 細い物を使っているとの お話です


 この日は私の貸切状態でした 黄蜀葵栽培調査をあきらめて 経営方法や体験設備及び作品を見学しました 

 市で建設した施設を家族で運営していて 建物を含めた一切の維持管理と修繕は自分達で行っています 今は農繁期なので紙は漉いていないそうです


 体験設備です
イメージ 15イメージ 16











 私の想像・・・中央にある茶の棒4本に素材を乗せ 左右にある木枠の上に ステン簀を乗せます
紙すき館さんは 槽の長さが短いので 長い棒を槽の長辺に平行に乗せていますが  この槽はそれより長いので 短い棒を槽の長編に垂直に渡し その上にステン簀を乗せる仕様です その際 棒が外れてステン簀が落ちるのを防ぐため 縦棒だけでなく 横棒と組み合わせ 枠形として作っています (小原やSATO氏の所では ステン簀が槽に 直接乗せられる仕様になっています)
竹簀に対してステンレス網を張った和紙造形体験学習用の漉き枠を「ステン簀」と呼んでいます(私の造語)


 作品です
イメージ 17イメージ 18イメージ 19








 「愛」が指文字です 3層漉きで指の腹で文字などを描きます  私は 小原方式と呼んでいます



 紙製品類です
イメージ 20イメージ 21イメージ 22








                                                紙布織もありました


 お! これはいい紙ですね! (atelierで改めて見て良いと思いました)
イメージ 23イメージ 24











 最初見た時 雁皮紙かと思いました クリーム色で油紙みたいで 張ると金音がして ビシッとしています あの時思わず「お〜これはいい紙だ!」と叫んでしまいました 楮の名前をお聞きしたのですが 名前は分からないそうですが 他とは交配しておらず この地方に昔からある物とのことです


 岩手の思い出に和紙製品を購入してきました
イメージ 25イメージ 26

 










六原張子です



 岩手の和紙は これで終わりますが 最後に山形から新潟へ抜けてくる途中に 思い出の和紙に寄りましたので 次回に掲載します
 

開く コメント(1)


 岩手県の和紙Ⅰ

 連休中に4箇所の和紙を見学してきましたので 順次掲載いたします 今回は2箇所目です
 宮城の白石和紙を見学した後 岩手県の東山和紙(とうざんわし)の紙すき館へ向かいました

 紙すき館は舟下り発着所に隣接しています 手前には観光土産店や食堂も並んでいます
イメージ 1イメージ 2










 左奥に見えるのが舟下り発着所             紙すき館の案内



イメージ 3イメージ 4イメージ 5







 紙すき館                               正面 入口



イメージ 6イメージ 7イメージ 8







 外観から想像していたより奥行きがあり 紙製品もかなり多く並んでいました



イメージ 9 冬場に紙漉場で 観光シーズンは事務室として使用している所
壁に桁が見えます









 一番興味のあった体験内容と設備です
イメージ 11イメージ 10










 小原方式ですね! 注目は素材や材料を置く棚が2段になっている所でしょうか スペースが有効活用されています 2槽にて体験ができます

イメージ 12イメージ 13イメージ 14










イメージ 15 代表の方によると 両親が小原から学んだ方法を取り入れているそうです
 (指文字はここでは行っていないとのこと)


 展示作品







 加工した紙がありましたので 購入しました
イメージ 16イメージ 17










 白石でもこの技法の紙を使った製品を 見受けました


 東山和紙の産地(場所)は東山(ひがしやま)と言いますが 和紙名は東山(とうざん)と呼ぶそうです 
隣接に舟下りや食堂 土産店があり この日は ひっきりなしに来客があり 観光地で場所的にも恵まれていると思いましたが 舟下りの時期は良いけれど それ以外の時はさっぱりなので その時に紙を漉くのだとのお話でした 結構厳しい面もあるようです
 さて一番聞きたかった黄蜀葵の栽培については 購入しているので詳しい事は分からないとのこと・・残念でした


イメージ 18 岩手県で見かけた道路沿いのこの施設は 風雪除けで 冬には簾(すだれ)状になるそうです
 私の住む 信州ではとても考えられません 冬は相当雪が降りそうですね




  




開く コメント(0)

 
 宮城県の和紙


 10連休は前半の天気が悪いらしいので 和紙を見学に行くチャンスは前半です 昨年は 関西方面へ出掛けましたので 今年は東北方面へ向かいました 28日(日)朝5時30分に出発して11時30分に白石市に到着しました 途中高速で4台が絡む事故が発生していました 白石市では 白石和紙を継承している蔵富人(クラフト)が営む寿丸屋敷(すまiる→スマイルと言うらしい)へ行きました

 市内のほぼ中心に明治期の建物 寿丸屋敷があります 
イメージ 1イメージ 2










 白石和紙展が開催されていました


 蔵富人は 白石和紙の最後の職人さんから技術を継承し 材料作りまで手掛けているグループで  ここを中心に活動しています 私がいきなり訪ねたので 少し驚いた様子でしたが 材料の栽培から紙漉まで 携わっている方にお越し頂き お話を伺う事が出来ました(少し強引だったかな?)
イメージ 3イメージ 4イメージ 5







 建物入口                                    展示状況


 メンバーは色々な職種の方が集まって構成されていて 白石和紙の特徴として楮は 元々ある楮以外は一切使わない(交配をさせない) 和紙の製法もそのまま継承している との事でSATO氏の所のパンフレットを見て 「他の所は見たことも無い」そうです 是非 信州へお越しくださいと話しましたが驚かされました


 展示の様子をもう少し掲載します 尚 入館料は徴収していませんが 入口に奉仕料を任意金額にて入れる箱が置かれています
イメージ 8イメージ 6イメージ 7







 素材に染色をして漉いた紙を探しましたが 見当たりませんでした   



 今回の目的は 黄蜀葵の栽培方法について調べる事を中心にする と決めて来ました 調査結果を下記に掲載します

 ・ゴボウの様に太くてただ長い物は 反って粘液は出ない→太く短く ひげ根もなくてはならない
 ・間隔をあけて植える
 ・元肥+石灰を混ぜて植える
 ・高さは1m位として花は付けない
 ・花オクラと黄蜀葵は種類が違う
 ・その土地の土質によっても育ち方が違う
 ・とにかく難しい 


 白石市街ではシャッターが閉まっている所が受けられました 地域おこしと伝統文化の継続は簡単ではないと肌身に感じました 巷では「地域おこし協力隊」がそれぞれの地域で活躍していると 新聞で大きく取り上げられています 本当にやる気のある人が数人いれば 何とかなるのだと思います
数年後に また 訪れてみたいと思いました  
 さて 宮城県では白石紙の他に 柳生紙 丸森紙もあります 他の2箇所は連絡はしておきましたが 今回は時間もないので 見合わせました

開く コメント(4)


 黄蜀葵の床づくり


 黄蜀葵の種を蒔く時期になりました ここ3年程育てていますが 鉛筆位の太さになってしまい上手く育てることが出来ません せめて野菜でも作っていれば 育て方の参考になったかな・・と思うのですが 農業は大嫌いなので仕方ありません

 先ずは耕起から・・・
イメージ 1イメージ 2










 草だらけになっている畑を深く起こしました 昨年は中央付近に作ったので 今年は左側にします

 
 腐葉土を作っている場所から 適当に篩った土を畑に入れます
イメージ 3イメージ 4イメージ 5









 腐葉土の場所は 抜いた草も入れ こぬかを入れて切り返しておきます
イメージ 6イメージ 7左の畝中央を深く掘り たい肥を入れました この後 土を戻して畝にしました 畝幅は60cm位です





  これで種を蒔きたいと思います 上手くいくか心配です


 田舎暮らし

 チエンソー

 何年も使っていませんでした 動かなくなったので そのままにしておきました おそらくキャブの詰まりだと思います


イメージ 8イメージ 9










  分解しました                      中央にあるのがキャブレターです

                  

イメージ 10イメージ 12イメージ 11







 キャブを外しました           簡単な仕組みになっています 分解して清掃し もとに戻します




イメージ 13イメージ 14 エンジンが掛かり
ドラムが回転しています

 修理が終わりました




                                              組み立てて完成です
                                
 農機具全般もそうですが 動かなくなったら 先ずプラグを点検してみます異常がない時は 故障の大半がキャブレターだと思ってよいと思います 燃料を吸い上げる時に細かなゴミが入ったりチョークを引いて酸素を入れる時にゴミが入ったりとか原因は色々あるかと思いますが 目詰まりがあると燃料がエンジン内部に霧状に噴射されないので 掛からないという事になります
 構造が複雑で分解出来ない時は 撮影しながら スケッチもしておけば 心配ありません なお 清掃にはキャブレター用のスプレーが600円程で販売されているので これを使う事をお勧めします

開く コメント(6)


 手漉和紙


 久しぶりにSATO氏の紙漉を見学しました 私は和紙は漉きませんが 漉く技術を応用した「和紙造形」の研究をして それをカリキュラム化する事を目的としているので 和紙に係っていてもSATO氏とは大きな違いがあります それでも楮の繊維に関する事や 和紙の製造用具類など 学ばなければならない事が多々あるので 疑問に思った事などを教えて頂いています


イメージ 2イメージ 1









 
     ビーター                           馬鍬   

 いずれもautomation化されています 今回は 馬鍬について少し詳しく説明します

イメージ 3 円運動を上下運動に変えて 上下運動の可動範囲を円運動に変換し馬鍬を動かしています







イメージ 4イメージ 5イメージ 6







 中央近に馬鍬を動かしているアームが見えます  アームは鉄軸に繋がっていて 可動範囲を考えたカムで出来ています  和紙の産地で良く見掛ける光景ですが 洋紙との競争から考案されたものでしょう 

イメージ 7イメージ 8イメージ 9







イメージ 10イメージ 11イメージ 12








イメージ 13イメージ 14










   中央左と右の黒い部分                黒い糸で簀の補修をしています

 紙漉職人さんて本当にすごいと思います 用具は必ずいつか壊れるので その補修も行います どうにもならなくなって初めて修理に出しますが 特殊用具類であるため それを直す職人さんも現在ではほとんど居ないと聞きます 外国製の簀桁もあるので それを安く買って 壊れたら買い替えるという方法もあるようです


開く コメント(3)

[ すべて表示 ]


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事