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どんな資格かといいますと、航空機に乗組員として乗り組んでもっぱら無線通信を行うための資格で、パイロットなどと同じく「航空法」に基づく免許です。 1) 珍しい 航空通信士は、平成6年の航空法改正で、それまでの一等航空通信士、二等航空通信士、三等航空通信士が廃止され、そのかわりに新設された資格ですが、自分が取得した平成17年の時点でも取得者は二桁という少なさです。 2) 格式が高い 国土交通大臣が発給する国家資格であると同時に、国際民間航空条約に基づく国際免許!! 自家用操縦士と同じフォーマットで、英文併記、写真に日本国のエンボス押しという格調高いデザインです。 3) 使えない この資格はなぜ使えないのでしょう。。。。 飛行機の乗組員が通信操作をするためには、原則として総務省から電波法に基づく「航空無線通信士」の資格を受けている必要があります。(このため、この航空通信士をとるためにも、事前に電波法の航空無線通信士またはその上位資格を持っている必要があります) ただし、操縦士や航空機関士などは、それぞれ航空法に基づく「操縦士」「航空機関士」の免許を受けていれば、あとは電波法の航空無線通信士をとるだけで、わざわざ航空法の「航空通信士」まで取得しなくても、無線通信ができる規定になっています。 要するに航空通信士というのは、操縦士や航空機関士といった他の乗務資格を持たない乗組員が通信に携わるケース、すなわち専任の通信士を想定して制定された資格です。 そりゃ、太平洋戦争の頃までは、飛行機でもモールス通信が使われてましたから、専任の通信士も必要だったでしょうが、今どき、専任の「通信士」なんて乗り組んでいる民間航空機はないでしょう〜。 というわけで、取っても使う機会はありません。 ちなみに飛行機の乗組員は、まず無線電話の普及で「航空通信士」が不要となり、続いて航法装置の進歩で「航空士」(フライトナビゲータ)が不要となり、近年では「航空機関士」もほとんど不要となりました。しかし、資格の世界では、航空通信士も航空士も絶滅危惧種として残っているのです。 航空通信士は、平成6年の法改正のときに新設された時点で、既に需要がなかった、という点でも、他に類を見ない奇妙な資格といえます。 |
資格・免許の紹介
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初めまして。
その資格、言われるように資格マニアの為のものに成り下がってはいますが、
操縦士の資格を取得する過程で、既得資格による科目免除を得る為には存在意義があるのです。
科目合格のように合格に有効期限がありませんし、実地試験では既得資格に関することは試験官に突っ込まれませんしね。
一科目でも楽になる為だけにC4を取る人は居ます。
技能証明書も以前は自家用操縦士や三等航空整備士はビニール表紙だった時に、
通信士は事業用操縦士並みに皮表紙でしたから格調もあって、
皮表紙の技能証明書欲しさに取っていた自家用の人も居ましたね。
2010/1/6(水) 午後 4:36 [ oyuram ]
コメントありがとうございます。
確かにおっしゃるとおり、他の航空従事者試験を受けるときには通信が免除になりますね〜。
自分もその恩恵にあずかりたいです。
(=いつか自家用操縦士を受験する日が来ると良いのですが。。夢のまた夢。)
2010/1/6(水) 午後 7:52 [ 「ひ」 ]
実は、別の目的でこの資格を取得することもあります。
航空通信士は唯一、航空履歴を問われない「運行乗務員」の資格です。
したがって、この資格を取得すれば第二種航空身体検査証明を取得する
資格が発生します。
将来航空業務を行う業界に就職を希望する場合、航空身体検査に適合
するか否かを事前に検討する方法としては、航空身体検査医療機関に
頼んで、検診として航空身体検査適合基準で判断を仰ぐ、
練習許可申請ということで、航空身体検査を受ける、そしてこの、
通信士資格で第二種航空身体検査証明を取る。
2010/7/19(月) 午前 10:02 [ nanashi ]
続きです。いずれも、本人の価値観で決りますが、法令上、正式な書類といて
第二種航空身体検査証明書が交付されるのは通信士の場合です。
つまり、マークシート式の筆記試験だけで取れる、総務省の電波法に
よる、航空無線通信士、国土交通省の航空法による航空通信士で
正式な「運行乗務員」に(あくまでも、資格の上で)なれるのは、これだけです。
また、おまけとして、第二種航空身体検査証明を取得していれば
航空機操縦練習許可が書類手続きのみで、身体検査全項目省略で
取得できます。
資格マニアのための資格でしょうが、利用方法によっては、
操縦士資格取得に向けた事前準備として多大なるメリットがあるのは
事実です。
2010/7/19(月) 午前 10:02 [ nanashi ]
コメント、ありがとうございます。大変勉強になりました。
実は自分も第二種航空身体検査証明書まで検討したことがありました。
というのも、自分は不整脈があるので、航空身体検査となると個別審査(「大臣審査」というのかな) に回されるまではわかっています。なので、将来もしも操縦士資格などの取得を考慮するなら、その前に、航空通信士の資格を使って航空身体検査に通るかどうか試してみようと思ったのです。
まさに、それと同じようなことを実践される方がおられるというわけですね〜。。
2010/7/19(月) 午前 10:30 [ 「ひ」 ]
nanashiさんの書き込みに追加、補足します。
平成23年5月の航空法改正で、第二種航空身体検査の有効期間が
年齢により最大5年まで延長されることが確定しました。
操縦練習許可については法令の改正はありませんでした。
従って、通信士からの第二種で、最大5回まで練習許可に使用でき
ねようになります。今まではどちらも有効期限が1年だったのであ
まりメリットは感じられませんでしたが、今回の改正で、練習許可
を取得する場合に4回も身体検査が省略できることになります。
しかも、練習許可は無制限、無限定になります。
2011/9/25(日) 午前 0:51 [ nanashi2 ]
お〜、貴重な情報ありがとうございます。
本当に身体検査受けてみようかな……
2011/9/25(日) 午後 5:39 [ 「ひ」 ]