英国・米国医薬品情報研修紀行

国家資格ゲッター (国家資格101種制覇)。予備3等陸佐。本職は某大学薬学部の教員。07年に英・米に滞在。

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資格の存在意義(3)

先日、免許・資格は、大きく分けると、
(1) 業務独占資格
(2) 必置資格
(3) 名称独占資格
(4) その他の資格・検定
に分けられるという話をしました。

今回は、(3) 名称独占資格や、(4) その他の資格・検定の意義と特徴について考えてみたいと思います。

名称独占資格とは


名称独占資格とは、その資格を持っていないと、法律的にその資格の名前を名乗ることができないという資格です。
通常は業務独占資格や必置資格は名称独占資格でもあります。たとえば、薬剤師の場合は、

薬剤師法第二十条 薬剤師でなければ、薬剤師又はこれにまぎらわしい名称を用いてはならない。

てな具合。

ですが、狭義に名称独占資格といった場合は、「業務独占資格や必置資格」ではない名称独占資格をいいます。例えば調理師。

調理師法第八条 調理師でなければ、調理師又はこれに紛らわしい名称を用いてはならない。

しかし、狭義の名称独占資格には、独占業務などはないので、その資格がないとできないという仕事はありません。

資格の価値


そうなると、名称独占資格には価値はないのでしょうか。
必ずしもそうではありません。資格には、二つの価値要素があると考えられます。
一つは「実務的価値」。これは、業務独占や必置にかかる価値で、その資格がないと業務が成立しませんから、それなりの価値があります。この点では、名称独占資格は「価値が低い」といえるかもしれません。

しかし、もう一つの大切な価値要素が、「検定的価値」です。これは、その資格を持っている人の能力を表すモノサシとしての価値です。

イメージ 1


上の図にも示したように、医師、弁護士のように実務的価値も検定的価値も高い資格、自動車運転免許のように検定的価値はあまりないが実務的価値が高い資格、技術士のように実務的価値はほとんどないが検定的価値が高い資格と、資格の価値にもいろいろあることがおわかりいただけるでしょうか。
すなわち、名称独占資格は、実務的価値はほとんどないが、一定の検定的価値がそれぞれの資格ごとに与えられているということになります。

資格の価値には少なくともこのような二軸性がありますので、系統の異なる資格同士を比較してどちらが価値がある、というような議論をすることは不毛だと思います。

実務的価値は個人のおかれた環境によっても変わってくるでしょう。多くの人にとっては、医師免許よりも自動車運転免許の方が実務的価値は高いのではないでしょうか。医師免許がなくて困る人は現役の医師くらいですが、自動車運転免許がないと困る人は非常に多いでしょうから。








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内容よりも期待と制度が先行?
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2010/5/6(木) 午後 10:00 [ 「ひ」 ]


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