ここから本文です

ビール大麦の収穫

今年は9.5ヘクタール(1ヘクタールは100m×100m)のビール大麦を栽培しました。生育が順調に進み、とても良い出来になりました。

ビール大麦の収穫は例年6月上旬に行います。今年の収穫は6月3日から6月14日までで、例年並みの期間でした。収穫前のビール大麦畑はとても美しく見ていて飽きません。

ビール大麦は収穫したのち、乾燥機で乾燥させ、水分が15%以下になったら農協に出荷します。今年は収穫時期に好天が続いたため、収穫時に既にビール大麦の水分が15%近くなっていました。ほとんど乾燥機を使用せずに出荷となりました。(燃料代が安く済みました。)

我が家の栽培面積では約40トンの収量になる見込みです。40トンのビール大麦は約20万リットルのビールになります(サントリーのWebサイト参照)。おいしいビールになることを願っています。


◆ビール大麦の収穫
イメージ 7
収穫前の麦畑です。
黄金色の麦が風になびいてとても美しいです。

イメージ 2
収穫2週間前の麦の様子です。

イメージ 3
収穫直前の麦の様子です。
白っぽくなり穂が垂れさがります。

イメージ 1
コンバインで刈り取ります。

イメージ 4
コンバインで刈り取った麦をダンプカーに吐き出してライスセンターへ運び、
ライスセンターで乾燥させます。

イメージ 5
水分が15%以下になったら農協のカントリーエレベーターへ運びます。
どこの農家も同じ時期に収穫するので渋滞になります。

イメージ 6
収穫後のビール大麦です。

この記事に

開くトラックバック(0)

トウガラシの定植

今年から大田原のトウガラシ専門メーカー 吉岡食品工業と契約して、トウガラシの栽培を始めました。

かつてトウガラシ生産量日本一だった大田原市が、日本一奪還に向けて生産者を募集したため、応募しました。栽培するのは吉岡食品工業が開発した「三鷹(さんたか)」という品種です。

イネの種まきに合わせてトウガラシも4月4日に種まきをし、イネと一緒にハウスで温度管理をして苗を育てました。4月の温度が低く、苗が想定通りには育ちませんでしたが、6月7日に定植することができました。

1,900本の木から、どれだけのトウガラシが収穫できるか楽しみです。


◆トウガラシの種まきから定植まで
イメージ 2
トウガラシの種をセルトレイに1〜3粒ずつまきます。

イメージ 3
イネの育苗ハウスの中で一緒に温度管理します。

イメージ 4
2週間ほどで芽が出始めました。

イメージ 5
ある程度苗が育ったら間引きをして1つのセルに1本にします。

イメージ 6
定植に向けて畝立てとマルチ引きをします。
畝立て同時マルチの機械を吉岡食品工業から借用しました。

6月7日に定植しました。
吉岡食品工業から移植機を借用しました。
1時間半で植え終わりました。

イメージ 1
苗の大きさは10cmほどです。
株間は30cmです。

イメージ 7
強風で折られたり、ネキリムシに根元をかじられたりして、
2%ほどは植え直しとなりました。

この記事に

開くトラックバック(0)

ナス苗の定植

田植えが5月末に終わり、6月上旬に麦刈りが始まるまでの間に、ナス苗の定植をします。

今年は連作障害を避けて畑を変え、5月29日に630本の接ぎ木苗を植えました。昨年よりも9日遅れたのは、苗の生育が遅かったためです。

昨年までの2年間は1日かかった定植作業は、役割分担や段取りを見直し、今年は半日で終わらせることができました。

定植の後、強風が吹いてマルチがはがされたり、ひょうが降ったりと、気が気でない日が続きましたが、徐々に成育が安定し、6月18日に一番果の収穫をし、地方市場に出荷することができました。

7月になると収穫作業が本格化します。忙しい夏が始まります。


◆ナス苗の定植


イメージ 2
定植の数週間前までに、堆肥・肥料散布、うね上げ・マルチ引きを済ませておきます。
定植前までに、マルチの穴あけ、仮支柱立てをすれば、定植の準備は完了です。

イメージ 1
苗屋さんからナス苗を受け取り、畑に持ってきます。

イメージ 3
マルチの穴に1本ずつ手植えして、仮支柱にテープで止めます。

イメージ 4
定植後、風のない日に、雑草対策として通路にマルチをかけます。

イメージ 5
マルチをひいた後に大雨と強風が吹き、マルチがはがされてしまいました。
強風の間は直せないので、見ているしかできませんでした。

イメージ 6
家族4人ではがされたマルチを直しました。
半日かかりました。

イメージ 7
収穫に向けてナスの木を整えるため、葉かき・脇芽かきをします。
傷口から菌が侵入しないよう晴れた日に行います。
小学校1年生の娘にも手伝ってもらいました。

イメージ 8
6月13日に地域の農家が集まって目ぞろえ会をしました。
目ぞろえ会は出荷品質の確認の場です。

イメージ 9
一番果が大きくなってきたので、6月18日に収穫しました。

イメージ 10
200本以上収穫できました。

イメージ 11
一番果は形が悪いので、農協出荷はせず、地方市場に出荷しました。

この記事に

開くトラックバック(0)

岩城農場は2015年4月の就農以来、高精度衛星測位の農業利用に取り組んでいます。前職が日本版GPS衛星「みちびき」の仕事だったためです。

近年は各国が測位衛星を打ち上げており、高精度衛星測位の環境が整いつつあります。日本も「みちびき」の2号機を6月1日に打ち上げました。これに伴い、各国の衛星に対応した受信器が手ごろな価格で入手できるようになってきました。

そこで岩城農場は、農業用ガイダンスシステム(農業用のカーナビ)の位置情報を高精度化し、かつ、低コスト化する取り組みを行ってきました。

位置情報の高精度化には「RTK(Real Time Kinematic)測位」という衛星測位とインターネット通信を組み合わせて数センチメートルの精度が得られる手法を用います。現在商用化されている農業用ガイダンスシステムでもRTK測位を利用しているものがありますが、導入に百万円以上かかります。高価格なため利用は大規模農家の多い北海道にほぼ限られています。岩城農場のような中小規模農家にも利用できるようにするためには、低コスト化が必要です。

岩城農場は、東京海洋大学 久保信明准教授のご協力を得て、汎用的な機材を用いることにより、RTK測位の農業用ガイダンスシステムを10万円以下で実現することができました。また専門的な知識がなくても簡単に機器を設置することが可能です。

田植え前の代かき作業で実際に利用したところ、作業効率が大幅に向上しました。今後は作業の幅を増やしていく予定です。

一方で、運用上の課題も明らかになったため、解決に向けてこれからも取り組んでいきます。全国の農家にとって導入しやすく、使いやすいシステムを作り上げたいと思います。



◆高精度衛星測位の農業利用
イメージ 1
高精度衛星測位(RTK測位)を利用した農業用ガイダンスシステムを
トラクターに設置し、田植え前の代かき作業で実験しました。
大幅に作業を効率化できることが確認できました。

イメージ 2
システム構成をまとめた資料です。
システム全体で10万円以下で実現することができました。

イメージ 3
RTK測位を実現するための模式図です。

イメージ 4
本システムで得られた作業軌跡です。

イメージ 5

この記事に

開くトラックバック(0)

稲の手植え

今年も南関東(東京・神奈川・千葉)の友人たちが稲の手植えに来てくれました。
※昨年の様子はこちら

1日目は7アール、2日目は8アールの田んぼを、我が家も含めて39人で手植えしました。

1日目も2日目も約3時間作業しました。日差しが強く暑い中での作業でしたが、今年は昨年に増して子ども達がよく頑張りました。そして植える技術も上がりました(まっすぐ植えられ、浮苗が発生しない)。

今年の手植えの田んぼの特徴は、緑肥としてレンゲソウを栽培し田んぼにすき込んだことです。緑肥は肥料成分として計算しにくいため、収量が減る可能性がありますが、減化学肥料での栽培として経過を見守っていきたいと思います。

秋の稲刈りが今から楽しみです。


◆友人たちの手植え
イメージ 2
横に渡したロープの目印に合わせ30cm間隔で同時に植えていきます。

イメージ 3
手植えしやすいように少し長めの苗を使いました。

イメージ 4
1日目も2日目も約3時間かけて手植えしました。
暑い中みんなよくがんばりました。

イメージ 5
まっすぐきれいに植わりました。
年々技術が向上しています。

イメージ 1
終わった後は万歳!

イメージ 6
旬のセリご飯を食べました。
おいしかった!


◆小学校の手植え
イメージ 7
別の日に小学校の先生と生徒で手植えをしました。

イメージ 8
「ヒルがいそうで怖い〜」と騒いでいた子もいましたが、
全員が80分間最後まで頑張りました。


◆レンゲソウ緑肥
イメージ 9
今年は緑肥としてレンゲソウを栽培しました。
田植え前に田んぼにすき込んだので、窒素成分を化学肥料で補っていません。
緑肥の田んぼはヘドロのようなにおいがします。

緑肥が分解されてメタンガスが発生します。
田んぼの中へ入っていくと泡が出てきます。

この記事に

開くトラックバック(0)

田植え

今年の田植えは4月19日に始めました。今年の水稲は13ヘクタール弱栽培します(1ヘクタールは100m×100m)。

田植えには8条植え(8本同時に植えられる)の田植機を使います。0.1ヘクタールを植えるのにかかる時間は約20分です。田んぼ間の移動や休憩があるので、順調に進んでも1日に植えられる広さは1.5ヘクタール程度です。

田植機の走行スピードを上げれば更に植えられますが、田植機を痛めたり、欠株(苗が植えられない場所)が発生する確率が高くなるため、あまり急がないようにしています。

補植(ほしょく・田植機で植えられなかった部分を人が手で植える)は時間がかかるので、なるべく補植が少なくなるように植えることがポイントです。田んぼの状態を見て欠株が発生しにくいように田植機の設定をし、極力すき間を作らないように植えていきます。植え付け部が詰まって、欠株が連続して発生することもあるので、頻繁に後ろを確認します。

昨年までの私にとって、田植えは一大イベントでしたが、農家になり3年目ともなると落ち着いて進められるようになりました。焦らず、丁寧に作業していきたいと思います。


◆田植え
イメージ 2
田植えのシーズン前に、田植機の整備をします。

イメージ 3
なるべくすき間を作らないように直線に植えていきます。
この田んぼは妻が田植機を操作しました。

イメージ 4
車輪型のマーカーで、次の列の中心となる線をつけます。

イメージ 1
マーカーでつけた線が田植機の中心に合うように走行します。

イメージ 5
植え付け部が詰まって欠株が連続して発生することがあるため、
頻繁に後ろを確認します。

イメージ 6
これまでは60株/坪で植えましたが、
作業効率化の一環として苗運びの量を減らすため、
50株/坪も試してみました。
60株/坪では、0.1ヘクタール当たり育苗箱を16箱使いますが、
50株/坪では12箱で済みました。
収量に大きな差がなければ、今後50株/坪を増やしていきたいと思います。

この記事に

開くトラックバック(0)

稲の育苗

今回は稲の育苗を紹介します。

育苗の目標はがっちりとした健康な苗を作ることです。温度管理が極めて重要なので、温度管理がしやすいハウス内で育苗します。

ハウスは温度を確保しやすい半面、日中は温度が上昇しすぎることがあります。晴れた日に締め切っていると50度近くになることもあります。温度管理に失敗すると、苗が徒長(とちょう・伸びすぎてしまうこと)したり、苗の育成にムラができたりしてします。温度計に常に気を配り、必要に応じて換気します。

また、ハウス内に水を張り、育苗箱を水につける「プール育苗」という方法も使います。水は熱容量が大きいため温度変化しにくいので、苗が水につかっていると、気温変化の影響を受けにくくなります。水やりも必要なくなるので一石二鳥です。

播種してから1ヶ月後がおおよその田植えの目安です。良い苗を作ることが稲作の最も大切で、かつ、難しい作業であると思っています。気の抜けない1か月です。


◆稲の育苗
イメージ 2
ハウス内に水を張るため、あらかじめハウス内を均平に整地しておきます。

イメージ 3
2回目の播種(はしゅ)を4月4日にしました。
播種をしたら、ハウス内に育苗箱を並べていきます。

イメージ 4
播種が終わったら、乾燥を防ぎ、保温するため、不織布とアルミのシートをかけます。

イメージ 5
育苗箱の地表温度が30度を超えないように温度管理しなければなりません。
温度計で頻繁に確認して、必要に応じてハウス内を換気します。

イメージ 6
今年からトウガラシを始めることにしました。
温度管理が稲の育苗とほぼ同じなので、育苗ハウス内で管理します。
稲の2回目の播種と同日の4月4日にトウガラシも播種しました。

イメージ 7
播種4日後
芽を出しました。芽の出たては白です。

イメージ 8
芽が土を持ち上げるのですが、土がかぶったままだと苗が徒長するため、
水をかけて土を落とします。

イメージ 9
播種8日後
芽があおくなってきました。

イメージ 10
スズメがハウス内に入って育苗箱を荒らすので、ネットをかけます。

イメージ 1
播種11日後
育苗箱の底に根が届いたら、水を張ります。
水は温度変化しにくいので、日照等でハウス内の温度が急激に変化しても、苗が痛みません。
水やりも楽になります。

イメージ 11
播種14日後
緑のじゅうたんのようになってきました。

イメージ 12
播種後17日後
唐辛子も発芽しました。

イメージ 13
播種後21日後
ハウス内の温度が高いと、苗が徒長して弱い苗になるため、
水を定期的に入れ替えて温度を下げます。

イメージ 14
播種後24日後

イメージ 15
播種後26日後

イメージ 16
播種後30日後
いよいよ明日田植えです。
水を張ったままだと育苗箱を運ぶときに重いので、ポンプで水を抜いておきます。

イメージ 17
立派な苗になりました。
軽トラックに積んで田植えに向かいます。

この記事に

開くトラックバック(0)

代かき(しろかき)

代かき(しろかき)は、田んぼの土を細かく砕くとともに、土を均平にして、田植えをできるようにする作業です。除草の効果もあります。トラクターに代かき機をつけて作業します。用水路に水が流れる4月上旬から代かきを始めます。

代かきには、荒代(あらしろ)と植代(うえしろ)があります。荒代は水が入っていない状態の田んぼの全面に水が回るようにする作業です。植代は荒代をした田んぼの土をさらに細かく砕き水持ちを良くして、均平の精度も上げる作業です。荒代は田植えの1〜2週間前までに、植代は田植えの数日前までに終わらせます。苗の育成状況を見ながら進めていきます。

前作物が大豆などの畑作物だと、水がなかなか回りにくかったり、もともとの水平精度が悪かったりして、代かきに手間がかかります。1枚の田んぼに丸1日かかってしまう場合もあります。我が家は水田を30枚ほど作るのでかなりの時間がかかります。

代かきをしっかりと行うと、田植えや、田植え後の水管理が楽になります。地味ですが大切な作業です。


◆代かき
イメージ 1
代かきには時間がかかるため、我が家は代かき機2台体制で行います。

イメージ 2
今年導入した代かき機です。
幅が440cmと広く、自動で高さ調整する機能も付いているので、楽に代かきできます。

荒代の様子(2015年撮影)

イメージ 3
田んぼに水が回ると作業跡が見えなくなります。
農業用ガイダンスシステムを導入したところ、作業が効率化されました。

この記事に

開くトラックバック(0)

[ すべて表示 ]

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事