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田植え

今年の田植えは4月19日に始めました。今年の水稲は13ヘクタール弱栽培します(1ヘクタールは100m×100m)。

田植えには8条植え(8本同時に植えられる)の田植機を使います。0.1ヘクタールを植えるのにかかる時間は約20分です。田んぼ間の移動や休憩があるので、順調に進んでも1日に植えられる広さは1.5ヘクタール程度です。

田植機の走行スピードを上げれば更に植えられますが、田植機を痛めたり、欠株(苗が植えられない場所)が発生する確率が高くなるため、あまり急がないようにしています。

補植(ほしょく・田植機で植えられなかった部分を人が手で植える)は時間がかかるので、なるべく補植が少なくなるように植えることがポイントです。田んぼの状態を見て欠株が発生しにくいように田植機の設定をし、極力すき間を作らないように植えていきます。植え付け部が詰まって、欠株が連続して発生することもあるので、頻繁に後ろを確認します。

昨年までの私にとって、田植えは一大イベントでしたが、農家になり3年目ともなると落ち着いて進められるようになりました。焦らず、丁寧に作業していきたいと思います。


◆田植え
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田植えのシーズン前に、田植機の整備をします。

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なるべくすき間を作らないように直線に植えていきます。
この田んぼは妻が田植機を操作しました。

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車輪型のマーカーで、次の列の中心となる線をつけます。

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マーカーでつけた線が田植機の中心に合うように走行します。

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植え付け部が詰まって欠株が連続して発生することがあるため、
頻繁に後ろを確認します。

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これまでは60株/坪で植えましたが、
作業効率化の一環として苗運びの量を減らすため、
50株/坪も試してみました。
60株/坪では、0.1ヘクタール当たり育苗箱を16箱使いますが、
50株/坪では12箱で済みました。
収量に大きな差がなければ、今後50株/坪を増やしていきたいと思います。

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稲の育苗

今回は稲の育苗を紹介します。

育苗の目標はがっちりとした健康な苗を作ることです。温度管理が極めて重要なので、温度管理がしやすいハウス内で育苗します。

ハウスは温度を確保しやすい半面、日中は温度が上昇しすぎることがあります。晴れた日に締め切っていると50度近くになることもあります。温度管理に失敗すると、苗が徒長(とちょう・伸びすぎてしまうこと)したり、苗の育成にムラができたりしてします。温度計に常に気を配り、必要に応じて換気します。

また、ハウス内に水を張り、育苗箱を水につける「プール育苗」という方法も使います。水は熱容量が大きいため温度変化しにくいので、苗が水につかっていると、気温変化の影響を受けにくくなります。水やりも必要なくなるので一石二鳥です。

播種してから1ヶ月後がおおよその田植えの目安です。良い苗を作ることが稲作の最も大切で、かつ、難しい作業であると思っています。気の抜けない1か月です。


◆稲の育苗
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ハウス内に水を張るため、あらかじめハウス内を均平に整地しておきます。

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2回目の播種(はしゅ)を4月4日にしました。
播種をしたら、ハウス内に育苗箱を並べていきます。

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播種が終わったら、乾燥を防ぎ、保温するため、不織布とアルミのシートをかけます。

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育苗箱の地表温度が30度を超えないように温度管理しなければなりません。
温度計で頻繁に確認して、必要に応じてハウス内を換気します。

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今年からトウガラシを始めることにしました。
温度管理が稲の育苗とほぼ同じなので、育苗ハウス内で管理します。
稲の2回目の播種と同日の4月4日にトウガラシも播種しました。

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播種4日後
芽を出しました。芽の出たては白です。

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芽が土を持ち上げるのですが、土がかぶったままだと苗が徒長するため、
水をかけて土を落とします。

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播種8日後
芽があおくなってきました。

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スズメがハウス内に入って育苗箱を荒らすので、ネットをかけます。

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播種11日後
育苗箱の底に根が届いたら、水を張ります。
水は温度変化しにくいので、日照等でハウス内の温度が急激に変化しても、苗が痛みません。
水やりも楽になります。

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播種14日後
緑のじゅうたんのようになってきました。

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播種後17日後
唐辛子も発芽しました。

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播種後21日後
ハウス内の温度が高いと、苗が徒長して弱い苗になるため、
水を定期的に入れ替えて温度を下げます。

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播種後24日後

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播種後26日後

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播種後30日後
いよいよ明日田植えです。
水を張ったままだと育苗箱を運ぶときに重いので、ポンプで水を抜いておきます。

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立派な苗になりました。
軽トラックに積んで田植えに向かいます。

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代かき(しろかき)

代かき(しろかき)は、田んぼの土を細かく砕くとともに、土を均平にして、田植えをできるようにする作業です。除草の効果もあります。トラクターに代かき機をつけて作業します。用水路に水が流れる4月上旬から代かきを始めます。

代かきには、荒代(あらしろ)と植代(うえしろ)があります。荒代は水が入っていない状態の田んぼの全面に水が回るようにする作業です。植代は荒代をした田んぼの土をさらに細かく砕き水持ちを良くして、均平の精度も上げる作業です。荒代は田植えの1〜2週間前までに、植代は田植えの数日前までに終わらせます。苗の育成状況を見ながら進めていきます。

前作物が大豆などの畑作物だと、水がなかなか回りにくかったり、もともとの水平精度が悪かったりして、代かきに手間がかかります。1枚の田んぼに丸1日かかってしまう場合もあります。我が家は水田を30枚ほど作るのでかなりの時間がかかります。

代かきをしっかりと行うと、田植えや、田植え後の水管理が楽になります。地味ですが大切な作業です。


◆代かき
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代かきには時間がかかるため、我が家は代かき機2台体制で行います。

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今年導入した代かき機です。
幅が440cmと広く、自動で高さ調整する機能も付いているので、楽に代かきできます。

荒代の様子(2015年撮影)

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田んぼに水が回ると作業跡が見えなくなります。
農業用ガイダンスシステムを導入したところ、作業が効率化されました。

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畔(あぜ)塗り

田植えが近づいてくると、田んぼの周囲を畔(あぜ)塗りします。

畔塗りは、田んぼに入れた水が周囲に漏れないように、トラクターに取り付けた畔塗り機で畔をしっかりと固める作業です。

一見簡単そうに見えますが、前日や当日の天気、前作物、土の種類などにより、トラクターの走る速度や畔塗り機の角度を変えなければならず、慣れが必要です。

例えば、前作物が大豆や大麦などの畑作物の場合は畔が固まりにくいので特にゆっくり走ります。また、1枚の田んぼの中でも、固まりやすいところと、固まりにくいところがあります。後ろを向いて畔の状態を確認しながら作業するので、首が痛くなります。

それでも9月の稲刈りまで堤防の機能を保たなければいけないので、丁寧に作業を進めます。


◆畔塗り
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トラクターに畔塗り機を取り付けて田んぼの周囲をゆっくり走ります。
畔はしっかりと固まり、田んぼにためた水が漏れにくくなります。

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この時は前作物が大豆の田んぼだったので、トラクターの時速は約300mでした。
標準的なサイズの田んぼを1枚畔塗りするのに1時間程度かかることになります。

後ろを向いて畔の状態を確認しながら作業するので、首が痛くなります。

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畔塗り中にツクシの群生を見つけました。

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就農して2年が経ちました。

2年目になってやっと、義父の助言を得なくても自分なりに判断して農作業ができるようになってきたと感じています。

役立ったのは作業記録です。この2年間、様々な形で農作業の作業記録を残してきました。書くことで覚え、更にそれを見直すことで知識が深まり、改善にもつなげられます。

作業記録を付けるのは面倒ではあるのですが、大切な資産として、今後も続けていきたいと思います。


◆メモ
常に携帯して、具体的な作業内容を忘れないうちにすぐにメモしています。次の年に活用しやすいように、なるべく数値を明確にして、絵も交えながら記載するようにしています。
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◆日記
その日の作業内容を、5年日記帳に記しています(2015年4月〜)。作業記録だけでなく、感じたことも書くようにしています。前年分を1〜2か月先まで読んで、今年の改善に役立てています。
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◆カレンダー
日記に書いた作業内容を作物ごとに分類した月別のカレンダーです。一目で過去の作業内容を振り返られるので重宝しています。
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◆ブログ
読者は農業をあまり知らない人を想定して、日頃の作業をブログにまとめています。わかりやすい記事にするにはそれなりに勉強する必要があり、それが私自身の農業の理解を深めてくれています。
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稲の播種(はしゅ)

稲の催芽(さいが)に続き、稲の播種(はしゅ)を紹介します。

播種とは種をまくことです。催芽により発芽した種もみを、播種機を使って、田植機の規格に合った専用の育苗箱にまきます。

播種する育苗箱の枚数は、1ヘクタール(100m×100m)当たりコシヒカリで170枚、飼料米(品種は「月の光」)で200枚です。我が家のコシヒカリは9ヘクタール強なので約1,600枚、飼料米は約3.5ヘクタールなので約700枚の育苗箱を作ることになります。

田植えは4月の下旬から1か月以上にわたって行うため、苗が伸びすぎないように3回に分けて播種します。

1回の播種で約800枚の育苗箱を作ります。昼食時の1時間程度の休みのみで、4〜5人の人手で丸1日かかります。子ども達にも手伝ってもらい、春先の大仕事を乗り切ります。稲の播種が始まると「農繁期がやってきた」と感じます。


◆稲の播種
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画像左にある機械が播種機です。
右側にある赤土をスコップを使って播種機に入れていきます。

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1枚の育苗箱にまく催芽もみの量は約160gです。

播種作業の一連の流れを録画した動画です。

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稲の催芽

2017年は9ヘクタール強のコシヒカリと、約3.5ヘクタールの飼料米(品種は「月の光」)を栽培します。

昨年と同様に4月20日ころの田植え開始を予定しています。逆算すると3月20日前後に種まきとなります。

種まきをするためには、種もみの芽を出さなければいけません。芽を出させることを「催芽(さいが)」と言い、催芽器(さいがき)という機械を使います。催芽には約10日かかりますので、3月10日にコシヒカリの種を催芽器に入れました

我が家は催芽を3回に分けて行います。2回目は3月26日に始め、3回目は4月下旬になる見込みです。

今回は催芽の様子を紹介します。


◆催芽
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催芽には催芽器を使います。

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コシヒカリの種もみです。
自家採種すると交配が進むため、毎年全量更新します。

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コシヒカリの種もみは4kgずつネットに入っています。

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催芽の手順を示した農協のマニュアルです。

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催芽器に種もみと水を入れます。
水は循環するようになっています。

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種もみを催芽器に入れてから8〜9日間は水温を13度に設定し、
種もみに水を吸わせます。
その後、半日間水温を30度に上げて催芽します。

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催芽により発芽した種もみです。
種もみがハト胸状態になり、1mm程度に芽が切れた状態になるのが目安です。

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催芽した種もみを、播種機(はしゅき)で種まきできるようにするため、
1〜2日間かけて陰干しします。

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種まきに向けて育苗箱も準備しておきます。

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庭にフクジュソウが咲いていました。

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ナス部門の時給は890円

2015年の新規就農とともに立ち上げ、2シーズン目となったナス部門は、2月27日に片付けまで含めた全ての作業が完了しました。

昨シーズンと同様に、所得と労働時間を計算しました。


 ◆ナス部門成績(2016年・10アール・木の本数660本)
所得(売上ー経費※) 1,132,661円
労働時間(家族全体) 1,273時間
時給 890

※ナス部門単独でかかった経費のみ。例えば他部門でも使用する軽トラックの維持費は経費として算入していない。


昨シーズンの時給は917円で、今シーズンの目標を1,000円としていたのに、むしろ下がってしまいました。

作業時間の記録精度が上がったため単純には比較できないのですが、昨シーズンと比べてなすの木の本数を減らしたのにもかかわらず、収穫の時間が増えてしまったのが、時給低下の主な原因です。

技術的には向上した実感があり、精神的な余裕もあったので、2017年は効率も重視しつつ、おいしいナスを作りたいと思います。

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