ここから本文です

コシヒカリの稲刈り

今年のコシヒカリの稲刈りは9月4日に始めました。

昨年は9月1日だったので、3日遅くなりました。播種(種まき)や田植えが早かったのに、稲刈りが遅くなったのは、7月末から8月にかけての日照不足によるものと思われます。

日照不足の影響は収量にも現れました。例年は単位面積(10アール=100m×10m)当たりの収量は玄米で9俵(540kg)を超えていましたが、今年はどの田んぼも約8.5俵(510kg)となりました。

我が家は9ヘクタール強(1ヘクタール=100m×100m)のコシヒカリを栽培したので、約770俵、46トンのコシヒカリがとれたことになります。

日本人1人が1年間に食べるお米は1俵(60kg)と言われているので、我が家は770人分の1年間のお米を栽培したことになりますね。そう考えるとわずかな量な気がします。

ショッピングサイトにて9月16日より新米の発送を開始しました。皆さんに喜んで頂ければと思います。


◆コシヒカリの稲刈り
イメージ 2
9月4日に稲刈りを始めました。

イメージ 1
刈り取った稲のモミはコンバインからダンプに排出します。

イメージ 3
刈り取ったモミを約10件の農家で運営しているライスセンターに運びます。

イメージ 4
ダンプのモミをピットに吐き出します。

イメージ 5
刈り取ったばかりのモミは水分が高いので
乾燥機で規定の水分(14.5%)まで乾燥させます。

イメージ 6
乾燥が終わったモミをモミすり機で玄米にします。

イメージ 7
モミすりしたばかりの玄米です。

イメージ 8
農協用の玄米は「フレコンパック」という1トン入る袋に入れて出荷します。

イメージ 11
自宅用とネット販売用は30kg入る袋に入れて保管します。

イメージ 9
ネット販売用に「新米」のハンコを作りました。

イメージ 10
新米の発送は9月16日に開始しました。

この記事に

開くトラックバック(0)

8月の日照不足について

7月末から8月にかけて東日本では雨や曇りの日が多く、日照時間の少ない状態が続きました。大田原市では、8月1日から8月25日までの日照時間は45時間で、平年比34%と大幅減になりました。(気象庁のデータより)

特に8月14日から22日の9日間は、4日間が日照時間0時間であり、最高値でも1.2時間と、日照時間が極めて少なくなりました。前年の10分の1です。

露地ナスは日照時間の影響をてきめんに受けました。8月14日から22日までのナスの収量は前年比で半分に落ちてしましました。例年なら毎日収穫作業に追われる時期なのに、今年はすぐに作業が終わってしまいます。

ナスの収量の低下は広域的な現象であるため、ナスの価格は高騰しています。昨年比で約2倍となっています。

「収量が半分で価格が倍ということは、同じ売り上げなのに、仕事は少なく済むのだから良い」という考えもありますが、天候不順の時はナスのツヤが美しくなかったり、形が悪くなったりして、農家としては気分の良いものではありません。やはり太陽がギラギラと輝く、暑い夏であってほしいと思います。

間もなく収穫を迎える稲は例年と比較して不稔粒(ふねんりゅう・モミ殻の中に身が入らない粒)が多くなっています。米の価格は値上がりするとみられています。


◆ナスの様子
イメージ 1

イメージ 2
2017年8月は8月14日から22日の9日間は、
2016年比で、日照時間が10分の1、ナスの収量は半分になった。

イメージ 3
2017年8月25日のナス畑の様子。
実の付きが悪く、うどんこ病が発生している。

イメージ 4
ナスの価格は前年同期比で2倍となった。


◆稲の様子
イメージ 5
不稔粒(白いモミ)が多く発生している。

この記事に

開くトラックバック(0)

カエル

我が家のナス畑にはカエルがたくさんいます。我が家はカエルを大切にしています。ナスの害虫を捕食してくれるからです。

大田原市にはトウキョウダルマガエルなど、様々な種類のカエルがいますが、ナス畑にいるのはアマガエルです。アマガエルは高さ方向への移動が得意なため、ナス畑に住み着くようです。

ナスの主な害虫は、ヨトウムシ、タバコガ、アブラムシ、アザミウマ、コナジラミです。一般的には、これらの害虫を駆除するために、ナス農家は7日〜10日毎に農薬を散布します。しかし我が家は1か月に1回ほどの散布となっています。昨年は5月下旬から11月上旬までの約5か月で5回の農薬使用で済みました。

害虫による多少の被害に目をつむれば、餌の多いナス畑にカエルが集まってきてくれます。しばらくすると害虫の発生とカエルの捕食が平衡状態になり、害虫が一定量以上増えなくなるのです。

農薬を散布しすぎれば、カエルの餌である虫がいなくなるため、カエルもいなくなり、害虫が発生しやすくなるという悪循環に陥ってしまいます。

カエルをナス畑の守り神として、これからも大切にしたいと思います。


◆ナス畑のカエル
イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

この記事に

開くトラックバック(0)

今回は大豆の播種(はしゅ・種をまくこと)と中耕培土(ちゅうこうばいど)を紹介します。

大豆の播種は麦刈りが終わり、耕起をした後の6月中旬から行います。今年の面積は8.5ヘクタール(1ヘクタールは100m×100m)で、6月19日から6月26日まで、7日に分けて播種をしました。

トラクターにつけた播種機を使い、70cmの条幅で、10cm毎に種をまきます。我が家の面積だと約120万粒の種をまいたことになります。

大豆の播種の時期は梅雨のため、湿害に弱い大豆は雨により発芽障害を受けるリスクがあります。一昨年と昨年は播種後の発芽前に大雨に降られ、いくつかの畑が被害にあいました。今年は大雨に降られることはなく順調に生育しています。

播種から2〜3週間したら、中耕培土を行います。中耕培土により、雑草を抑え、倒伏を防止します。7月の暑い時期に行う大変な作業です。この後、大豆は8月上旬に開花し、収穫は11月下旬からになります。

大豆は手間がかかり、連作障害が発生しやすいため、生産者は年々減っています。しかし我が家は日本の食文化を支える作物として、今後も栽培していきたいと考えています。


◆大豆の播種
イメージ 2
トラクターに播種機を取付け、正常に動作するか点検します。

イメージ 3
播種機に大豆の種と肥料を入れて播種します。

播種の様子です。

イメージ 4
種の深さは5cm程度にします。

イメージ 5
4〜5日で発芽します。

イメージ 1
大雨による発芽障害を受けることなく、順調に発芽しました。


◆中耕培土
播種から2〜3週間したら中耕培土を行います。

この記事に

開くトラックバック(0)

ビール大麦の収穫

今年は9.5ヘクタール(1ヘクタールは100m×100m)のビール大麦を栽培しました。生育が順調に進み、とても良い出来になりました。

ビール大麦の収穫は例年6月上旬に行います。今年の収穫は6月3日から6月14日までで、例年並みの期間でした。収穫前のビール大麦畑はとても美しく見ていて飽きません。

ビール大麦は収穫したのち、乾燥機で乾燥させ、水分が15%以下になったら農協に出荷します。今年は収穫時期に好天が続いたため、収穫時に既にビール大麦の水分が15%近くなっていました。ほとんど乾燥機を使用せずに出荷となりました。(燃料代が安く済みました。)

我が家の栽培面積では約40トンの収量になる見込みです。40トンのビール大麦は約20万リットルのビールになります(サントリーのWebサイト参照)。おいしいビールになることを願っています。


◆ビール大麦の収穫
イメージ 7
収穫前の麦畑です。
黄金色の麦が風になびいてとても美しいです。

イメージ 2
収穫2週間前の麦の様子です。

イメージ 3
収穫直前の麦の様子です。
白っぽくなり穂が垂れさがります。

イメージ 1
コンバインで刈り取ります。

イメージ 4
コンバインで刈り取った麦をダンプカーに吐き出してライスセンターへ運び、
ライスセンターで乾燥させます。

イメージ 5
水分が15%以下になったら農協のカントリーエレベーターへ運びます。
どこの農家も同じ時期に収穫するので渋滞になります。

イメージ 6
収穫後のビール大麦です。

この記事に

開くトラックバック(0)

トウガラシの定植

今年から大田原のトウガラシ専門メーカー 吉岡食品工業と契約して、トウガラシの栽培を始めました。

かつてトウガラシ生産量日本一だった大田原市が、日本一奪還に向けて生産者を募集したため、応募しました。栽培するのは吉岡食品工業が開発した「三鷹(さんたか)」という品種です。

イネの種まきに合わせてトウガラシも4月4日に種まきをし、イネと一緒にハウスで温度管理をして苗を育てました。4月の温度が低く、苗が想定通りには育ちませんでしたが、6月7日に定植することができました。

1,900本の木から、どれだけのトウガラシが収穫できるか楽しみです。


◆トウガラシの種まきから定植まで
イメージ 2
トウガラシの種をセルトレイに1〜3粒ずつまきます。

イメージ 3
イネの育苗ハウスの中で一緒に温度管理します。

イメージ 4
2週間ほどで芽が出始めました。

イメージ 5
ある程度苗が育ったら間引きをして1つのセルに1本にします。

イメージ 6
定植に向けて畝立てとマルチ引きをします。
畝立て同時マルチの機械を吉岡食品工業から借用しました。

6月7日に定植しました。
吉岡食品工業から移植機を借用しました。
1時間半で植え終わりました。

イメージ 1
苗の大きさは10cmほどです。
株間は30cmです。

イメージ 7
強風で折られたり、ネキリムシに根元をかじられたりして、
2%ほどは植え直しとなりました。

この記事に

開くトラックバック(0)

ナス苗の定植

田植えが5月末に終わり、6月上旬に麦刈りが始まるまでの間に、ナス苗の定植をします。

今年は連作障害を避けて畑を変え、5月29日に630本の接ぎ木苗を植えました。昨年よりも9日遅れたのは、苗の生育が遅かったためです。

昨年までの2年間は1日かかった定植作業は、役割分担や段取りを見直し、今年は半日で終わらせることができました。

定植の後、強風が吹いてマルチがはがされたり、ひょうが降ったりと、気が気でない日が続きましたが、徐々に成育が安定し、6月18日に一番果の収穫をし、地方市場に出荷することができました。

7月になると収穫作業が本格化します。忙しい夏が始まります。


◆ナス苗の定植


イメージ 2
定植の数週間前までに、堆肥・肥料散布、うね上げ・マルチ引きを済ませておきます。
定植前までに、マルチの穴あけ、仮支柱立てをすれば、定植の準備は完了です。

イメージ 1
苗屋さんからナス苗を受け取り、畑に持ってきます。

イメージ 3
マルチの穴に1本ずつ手植えして、仮支柱にテープで止めます。

イメージ 4
定植後、風のない日に、雑草対策として通路にマルチをかけます。

イメージ 5
マルチをひいた後に大雨と強風が吹き、マルチがはがされてしまいました。
強風の間は直せないので、見ているしかできませんでした。

イメージ 6
家族4人ではがされたマルチを直しました。
半日かかりました。

イメージ 7
収穫に向けてナスの木を整えるため、葉かき・脇芽かきをします。
傷口から菌が侵入しないよう晴れた日に行います。
小学校1年生の娘にも手伝ってもらいました。

イメージ 8
6月13日に地域の農家が集まって目ぞろえ会をしました。
目ぞろえ会は出荷品質の確認の場です。

イメージ 9
一番果が大きくなってきたので、6月18日に収穫しました。

イメージ 10
200本以上収穫できました。

イメージ 11
一番果は形が悪いので、農協出荷はせず、地方市場に出荷しました。

この記事に

開くトラックバック(0)

岩城農場は2015年4月の就農以来、高精度衛星測位の農業利用に取り組んでいます。前職が日本版GPS衛星「みちびき」の仕事だったためです。

近年は各国が測位衛星を打ち上げており、高精度衛星測位の環境が整いつつあります。日本も「みちびき」の2号機を6月1日に打ち上げました。これに伴い、各国の衛星に対応した受信器が手ごろな価格で入手できるようになってきました。

そこで岩城農場は、農業用ガイダンスシステム(農業用のカーナビ)の位置情報を高精度化し、かつ、低コスト化する取り組みを行ってきました。

位置情報の高精度化には「RTK(Real Time Kinematic)測位」という衛星測位とインターネット通信を組み合わせて数センチメートルの精度が得られる手法を用います。現在商用化されている農業用ガイダンスシステムでもRTK測位を利用しているものがありますが、導入に百万円以上かかります。高価格なため利用は大規模農家の多い北海道にほぼ限られています。岩城農場のような中小規模農家にも利用できるようにするためには、低コスト化が必要です。

岩城農場は、東京海洋大学 久保信明准教授のご協力を得て、汎用的な機材を用いることにより、RTK測位の農業用ガイダンスシステムを10万円以下で実現することができました。また専門的な知識がなくても簡単に機器を設置することが可能です。

田植え前の代かき作業で実際に利用したところ、作業効率が大幅に向上しました。今後は作業の幅を増やしていく予定です。

一方で、運用上の課題も明らかになったため、解決に向けてこれからも取り組んでいきます。全国の農家にとって導入しやすく、使いやすいシステムを作り上げたいと思います。



◆高精度衛星測位の農業利用
イメージ 1
高精度衛星測位(RTK測位)を利用した農業用ガイダンスシステムを
トラクターに設置し、田植え前の代かき作業で実験しました。
大幅に作業を効率化できることが確認できました。

イメージ 2
システム構成をまとめた資料です。
システム全体で10万円以下で実現することができました。

イメージ 3
RTK測位を実現するための模式図です。

イメージ 4
本システムで得られた作業軌跡です。

イメージ 5

この記事に

開くトラックバック(0)

[ すべて表示 ]

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事