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減反政策の廃止

2018年に減反(げんたん)政策が廃止になります。この減反政策の廃止は農家の間で大きな話題になっています。

減反政策とは、国が農家に対して主食用米(人が食べる米)の生産量を制限するために導入した農業政策です。「反」は面積の単位(1反=10アール)です。つまり「米の作付面積を減らす政策」ということになります。

減反政策が必要だった理由は、日本人の米の消費量が減り続ける中で、米の価格を維持するためです。栃木県大田原市の場合、2017年の減反率は約43%でした。つまり、43%以上の土地で主食用米以外の転作(てんさく)作物を栽培しなければならないということになります。我が家は転作作物として、二条大麦、大豆、飼料用米(動物が食べる米)等を栽培し減反してきました。

減反を達成した農家には主食用米1反当たり7,500円の補助金が支給されます。このため、多くの農家は減反を守ってきました。しかし補助金を支給しての規制は、国際的な競争力を低下させているとの見かたから、減反政策は2018年に廃止(つまり1反当たり7,500円の補助金はなくなる)となりました。

減反政策が廃止されることにより、農家は自由に主食用米を生産できると思うところですが、2018年以降も都道府県単位で農業者別の作付参考値が示される予定となっており、「生産調整は継続され、補助金は廃止される」というのが実際のところです。

我が家としては、作業時期の分散・自然災害等のリスク分散の観点で、複数の作物を栽培したほうが経営的には良いと考えています。補助金がなくなるのは痛手ではありますが、これからも二条大麦や大豆などの転作作物を栽培し、規模拡大と作業効率化により、経営を安定させていきたいと思います。


◆我が家の転作作物
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二条大麦

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大豆

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飼料用米

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ナス

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トウガラシ

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大豆の収穫

今年の大豆の栽培面積は約8.5ヘクタール(1ヘクタールは100m×100m)でした。収穫を11月13日に始め、12月7日に終わりました。11月の天候が安定していたため、例年よりも早く終わらせることができました。

今年は8月の日照不足や、2度の台風の襲来があり、実に病気や汚れが多く発生し、品質が低下してしまいました。7月までは順調に生育し、豊作を期待していただけに残念です。

収穫作業では妻が初めて大豆コンバインを運転しました。家族全員で作業をカバーしあえる体制を整えつつあります。大豆は栽培が難しく、栽培する農家が減っていますが、国産大豆は需要が高いので、我が家は引き続き力を入れていきたいと思います。


◆大豆の収穫

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大豆の葉が落ちて、サヤと木が乾燥したら大豆コンバインで収穫します。

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収穫適期の実は手で握るとサヤが簡単に外れ、
実をかじるとパキッと音がして半分に割れます。

歩くくらいのスピードで刈っていきます。
今年は妻が初めてコンバインを運転しました。

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バリカンのような歯で、根元から大豆の木を刈っていきます。

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数軒の農家でコンバインを共同使用しています。
共同のコンバインは3台あるので、我が家は2台で刈ることもあります。

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コンバインの運転席からの景色です。
大豆の状態を見ながら慎重に進めます。

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大豆からのホコリで、ホコリまみれになります。
マスクや眼鏡が必須です。

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刈った大豆は袋に詰めて軽トラで運びます。

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実の水分が農協で指定されている16%以下になるまでハウス内で乾燥させます。

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乾燥が済んだ大豆は農協の集荷場へ運びます。

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味噌などに自宅で使う大豆は選別機で選別します。

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今年は8月の日照不足や、2度の台風の襲来があり、実に病気や汚れが目立ちます。

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選別機で選別しきれなかった病気や汚れの目立つ実は、更に人手で選別します。
子ども達にも手伝ってもらいました。

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ビール大麦の種まき

今シーズンは約8ヘクタール(1ヘクタールは100m×100m)のビール大麦を育てます。

ビール大麦は二条大麦のことで、サチホゴールデンという品種です。11月に種まきをし、6月頃収穫となります。農協を通じて国内大手ビールメーカーに納入し、ビールの原料になります。

今年は11月15日にビール大麦の種まきを始め、11月22日にまき終わりました。期間中の天候が良く、順調に進めることができました

その後、気温の低い日が続いたため、なかなか発芽しませんでしたが、12月6日に発芽が確認できました。

前シーズンはとても良い出来だったので、今シーズンも豊作を期待したいところです。


◆ビール大麦の種まき
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トラクターの後部に付けた播種機(はしゅき)で種をまきます。
10アール当たり8.5kgの種をまきます。

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播種機の角度を調整して、種の深さが5cm程度になるようにします。

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種まきをして3週間後に発芽が確認できました。

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以前にもこのブログでご紹介しましたが、私はちょうど10年前の2007年11月にギラン・バレー症候群を発症しました。

ギラン・バレー症候群は、風邪などをひいた後に、体内の抗体が自分の末梢神経を攻撃し、体が動かなくなる病気です。私の場合は重症化して、全身が動かなくなり2か月間寝たきりとなりました。

発症後6か月で復職しました(当時は電機メーカーに勤務)。現在は顔面神経麻痺が残るものの、農作業に影響するような後遺症はありません。

発症から2か月ほどして回復期に入り、ペンが持てるようになったころから始めた日記を振り返ると、震える手で書いた字ではありながら、快復へ向けて熱い気持ちでリハビリに取り組んでいた様子がわかります。

ギラン・バレー症候群発症から10年となった今年を節目に、改めて初心に帰り、農業に熱い気持ちで向き合っていきたいと思います。

≪リンク≫


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発症から2週間後頃(2007年11月)
 体の動きが急速に悪くなり、自呼吸もできなくなった。個室に移され、人工呼吸器をつけた。人工呼吸器をつけているので声は出ないし食事もできない。高カロリー点滴のみで栄養をとった。首と手の人差し指以外は動かない。

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発症から1ヶ月頃(2007年12月)
生まれたばかりの娘。じっとこちらの様子をうかがっていた。

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発症から2ヶ月頃(2008年1月)
リハビリ病院に転院した。バッチグーしているが全然調子は良くない。寝たきりが続いていたため体力が落ちているので30分も座っていると調子が悪くなった。ほほがこけ、下唇が垂れ下がっている。食事はまだスプーン。手の自由がきかないためちゃんと握れていない。

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日記①
発症から2か月ほどして手が動くようになったため書き始めた日記。
字が間違えているのはご愛敬。

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日記②
リハビリのメニューや感じたことも克明に記していた。

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現在の様子(2017年9月)
農作業は特に問題なくこなせています。

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トウガラシの収穫

トウガラシは10月下旬になり葉が黄色になり始めると収穫適期です。

我が家は今年から大田原市のトウガラシ専門メーカー 吉岡食品工業と契約して、トウガラシ約1,900本を栽培しました。吉岡食品工業が開発した「三鷹(さんたか)」という品種です。

大きなはさみで、トウガラシの木を1本ずつ手作業で刈り取ります。刈り取ったトウガラシの木は軽トラックでハウスに運び、ハウス内で陰干しします。

ハウス内に約1,900本のトウガラシの木が並んだ様子は壮観です。2か月ほど干し、1月から2月ごろに選別作業します。どれだけの量のトウガラシになるか楽しみです。


◆トウガラシの収穫
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葉が黄色になり始めると収穫適期です。

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根元から1本ずつ刈り取ります。
根元は太いので大きなはさみを使います。

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刈り取ったトウガラシの木を軽トラックに載せハウスに運びます。

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ハウス内で2か月ほど陰干しします。

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10/22(日)に東京海洋大学越中島キャンパスで行われたGPS・QZSSロボットカーコンテスト2017にスタッフの一人として参加しました。GPS・QZSSロボットカーコンテストは、衛星測位しながら自律走行するロボットカーのコンテストで、今年で11回目になります。


私は就農前に日本版GPS衛星「みちびき」の仕事をしていました。みちびきは今年になって2号機から4号機が打ちあがり、2018年度から本格運用になります。GPS・QZSSロボットカーコンテストはみちびきの利活用を促進するために主に学生を対象として行っています。

今年は19チームのエントリーがありました。事前に行った試走会では多くのチームが参加し、これまでにない高いレベルの走りをしていました。しかし本番当日は台風21号が接近したため、残念ながらレースは中止となりました。代わりに屋内で行った参加者交流会には15チームも参加し、それぞれの機体の特徴をプレゼンテーションしてもらいました。活発な質疑応答が行われとても盛り上がりました。

岩城農場は、スタッフとしての人的支援だけでなく、ロボットカーと賞品の提供をしています。農業の売上げにはつながりませんが、いずれは農業のIT化につながる技術なので、今後も支援していきたいと思います。

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台風による雨でレースは中止となりましたが
屋内にて参加者にプレゼンテーションをしてもらいました。

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岩城農場が提供したロボットカーです。
スマートフォンから操作することができます。

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参加賞として新米とナスを提供しました。

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5月に手で田植えをした仲間たちと、9月9日〜10日に稲刈りをしました。

田植えが遅かったため、稲刈りするには時期が10日ほど早かったのですが、我が家や参加者の都合もあり、この週末となりました。

参加者は我が家も含めて27名でした。例年に比べて参加者が少なかったものの、子ども達が良く頑張り、昨年よりも多く刈ることができました。刈り取った稲ははさ掛けして2週間ほど天日干ししました。

手刈りしきれなかった範囲はコンバインで刈り取り、手刈りのモミと合わせてモミすりしました。約15アール(1アールは10m×10m)の田んぼから、約700kgの玄米がとれました。

レンゲソウの緑肥で育てたこともあり、収穫量は上がりませんでしたが、粒の大きい良いお米になったと思います。今年も楽しい稲刈りイベントでした。


◆手刈り&はさ掛け
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神奈川・東京・千葉から友人家族が集まって稲刈りしました。

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左手で株をつかみ、カマで刈り取ります。

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刈り取った数株をひとまとめにし、ひもで縛ります。
参加者の皆さんはワラの扱いに慣れていないため、
結束にワラは使わず、ビニールひもを使いました。

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束をはさ掛けの台まで運びます。
刈り取りが進むとはさ掛けの台が離れていくため、
想像以上に手間がかかります。

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束をはさ掛けの台に密に載せていきます。

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今年はバインダーも使ってみました。
刈り取りから結束までがあっという間に終わります。

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立派なはさ掛けが出来上がりました。

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終わった後はみんなでバンザイ!

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土でつくったかまどで新米を炊きました。
(他の田んぼで収穫した新米です。)

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上手に炊けて皆さんに大好評でした。

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ご近所の方がアユをおすそ分けしてくれたので、塩焼きにして食べました。


◆天日干しが終わるまで
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稲刈りから数日後に雨が降り
ワラが水を吸って重くなり、はさ掛けの台が下がってきてしまいました。
穂が地面についてしまっています。
(写真奥の方)

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台を修正するために、いったん束を外します。

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台を直して束を戻しました。

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9月17日には台風が来たため、
雨で水分が戻らないように、事前にシートをかけました。


◆脱穀とモミすり
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脱穀(ワラからモミをとる)するために、はさ掛けの台から束を降ろします。

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コンバインの脱穀の機能を使って脱穀します。

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脱穀したモミをタンクに吐き出し、
ライスセンターでモミすりしました。

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15アールで700kgの玄米がとれました。

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コシヒカリの稲刈り

今年のコシヒカリの稲刈りは9月4日に始めました。

昨年は9月1日だったので、3日遅くなりました。播種(種まき)や田植えが早かったのに、稲刈りが遅くなったのは、7月末から8月にかけての日照不足によるものと思われます。

日照不足の影響は収量にも現れました。例年は単位面積(10アール=100m×10m)当たりの収量は玄米で9俵(540kg)を超えていましたが、今年はどの田んぼも約8.5俵(510kg)となりました。

我が家は9ヘクタール強(1ヘクタール=100m×100m)のコシヒカリを栽培したので、約770俵、46トンのコシヒカリがとれたことになります。

日本人1人が1年間に食べるお米は1俵(60kg)と言われているので、我が家は770人分の1年間のお米を栽培したことになりますね。そう考えるとわずかな量な気がします。

ショッピングサイトにて9月16日より新米の発送を開始しました。皆さんに喜んで頂ければと思います。


◆コシヒカリの稲刈り
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9月4日に稲刈りを始めました。

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刈り取った稲のモミはコンバインからダンプに排出します。

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刈り取ったモミを約10件の農家で運営しているライスセンターに運びます。

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ダンプのモミをピットに吐き出します。

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刈り取ったばかりのモミは水分が高いので
乾燥機で規定の水分(14.5%)まで乾燥させます。

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乾燥が終わったモミをモミすり機で玄米にします。

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モミすりしたばかりの玄米です。

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農協用の玄米は「フレコンパック」という1トン入る袋に入れて出荷します。

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自宅用とネット販売用は30kg入る袋に入れて保管します。

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ネット販売用に「新米」のハンコを作りました。

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新米の発送は9月16日に開始しました。

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