ヒマな院長のメモ帳がわり

台風18号一過で秋晴れですね。でも今年は天変地異の年かね。

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近くの大学病院でインフルエンザによる死亡!


今日の新聞、ニュースで見ました。
(読売新聞、朝日新聞より一部引用)

T大学付属A病院(東京都葛飾区)内で1月中旬から、患者と看護師計21人がインフルエンザに感染し、うち2人が死亡したが、病院側は「原疾患の悪化が原因」と感染との因果関係を否定している。残る19人は回復したという。死亡した患者1人については、院内の感染対策指針で推奨されている治療薬の予防投与が行われていなかった。3病棟で患者16人、看護師5人が感染した。同病院の感染対策指針は、感染が確認された場合、「同室患者については(特にハイリスク患者については)抗インフルエンザ薬投与を考慮する」としている。しかし、1月31日に発症が確認され、今月2日に死亡した86歳の男性患者については、同室の患者の感染が確認された後も抗インフルエンザ薬は予防投与されなかった。男性患者の死因は慢性心不全とされたが、インフルエンザ発症までは会話もでき、状態は落ち着いていたという。同病院では、呼吸器・感染症内科の診療部長が委員長を務める感染対策委員会や、感染管理の専門資格を持つ看護師が二次感染予防を担当しているが、予防投薬は主治医の判断で行っている。同病院は、男性患者の主治医からは事情を聞いておらず、予防投薬をしなかった理由については現在も把握していないという。同病院は「発熱で体力の衰弱はあったかもしれないが、死因は治療中の病気が悪化したため。潜伏期間があるので入院時に感染を見つけるのは難しいし、お見舞いの人など外からの感染をすべて防ぐのは困難」と説明している。集団感染について同病院は1月末に管轄の保健所に報告。今月6日には東京都に死亡者が出たことなどを報告し、(以下省略)。

この病院は、数年前にも泌尿器科で十分な技術と経験のない医師が腹腔鏡手術を行って医師が逮捕された病院です。呼吸器の患者さんはあまり紹介したことがありませんが、他の科の病気で紹介状を書いて患者さんを受診させてお世話になることが多い病院です。また、開業医にかかっている患者さんが夜中や時間外で救急車で運ばれることの多い病院です。開業医で手に負えないような患者さんが出た場合、あるいは診断・治療が困難な病気の場合、いわば最後の砦ともなるべき立場の病院です。

今日もうちでは、午前中にインフルエンザB型の患者さんが1人来ました。来週受験予定という中学3年生の女の子です。抗インフルエンザ薬その他を処方しましたが、体力もあるので順調にいけば1−2日で解熱して症状も良くなってくれると思います。お年寄りや小さい子供では、上記のニュースになるような出来事も起こり得るので十分な注意が必要ですね。

T大学付属A病院も、しっかり体制を立て直して地域の開業医の信頼と、地域の住民の信頼を得られるように鋭意努力してもらいたいものです。頑張って欲しいと思います。

閉じる コメント(7)

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こんにちわ。このニュースについて記事にしているのでトラバさせてください。

2007/2/14(水) 午後 2:41 [ sor*hin*11*7 ]

葛飾のT大学病院といえば超有名病院ですよね。同居人が肺がんもしくは結核の疑いで通院していた板橋のN大学病院でも、入院患者全てにインフルエンザの予防接種の処置の説明をしていました。確かに予防接種の場合、ハイリスク患者とはいえ自費なので病院側としては患者を納得させるのは面倒なのかもしれません・・・とはいえ、インフルエンザを院内で感染してなくなってしまうなんて本末転倒。入院患者に対する予防接種については保険適用になるよう制度改革がされるといいですね。

2007/2/14(水) 午後 8:56 [ k_i**co ]

知人のおばぁちゃんがインフルエンザに!病院が経営している施設に入っているのですが、院内感染じゃないか?って言っていました。医療のことはわかりませんが、このような話をきくと不安になります。防げないものなのでしょうか?

2007/2/14(水) 午後 11:23 [ vin*c*aud_*054 ]

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sorahina1127さん。記事見ました。ご指摘の通りだと思います。かつて医療訴訟はほとんど病院側の勝訴となっていましたが、最近は敗訴する判例も次第に増えてきたようです。これは良いことだと思います。もっとも医者に限らず、社会全体のモラルハザートが問題の本質だと思いますが…。

2007/2/15(木) 午後 2:25 ohtoshi_clinic

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きなこさん。最近は各病院で「感染対策指針」などの「何とか指針」がたくさん増えてきて、また病気に対してそれぞれの専門医が各種ガイドラインを作成しています。診断や治療に普遍的に役立つものとして使われて然るべきですが、穿った見方をすれば、正しい診断と治療がなされていたかということを裁判で争い判断する上の評価・根拠として使用されることになるだろうと危惧します。そうすると何でもかんでもインフォームド・コンセントが必要となり、人間関係が世知辛い無味乾燥的なものに変質してしまいそうで悲しくなります。

2007/2/15(木) 午後 2:33 ohtoshi_clinic

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追加です。制度改革についてです。厚生労働省が自ら改革を推進することは全く期待してはいけません。もともとそのような官庁ではないでしょう、残念ですが。国民の欲するところを反映して企画立案することはないでしょうね。その時その時の、周りからの圧力の赴くままにその場しのぎの法律変更をしているとしか思えませんね。一貫性先見性全くなし。しっかりしてくれ厚労省!

2007/2/15(木) 午後 2:40 ohtoshi_clinic

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vin_chaud_3054さん。院内感染もよくある事象です。インフルエンザやノロウィルスなどの感染があった際に、周りの入院患者さんに対する対応をどうするかで、その先が決まるでしょう。MRSAも然りです。トップである経営者の考え方が最も大事で、医師、看護師、パラメディカルの教育も大切ですよね。非常に難しい問題です。

2007/2/15(木) 午後 2:46 ohtoshi_clinic

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