ヒマな院長のメモ帳がわり

台風18号一過で秋晴れですね。でも今年は天変地異の年かね。

アレルギー

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気管支喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症、薬剤アレルギー、などアレルギーの病気の話題です。また、アレルギー学会関係も含めます。
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昨日から学会です。

お昼にランションセミナーという講演があって、参加費に含まれているだろうお弁当を食べながら1時間講義を聞くのですが、人気のあるテーマの部屋は聴講者が多くて座れないことも、弁当ももらえないことも時々あります。昨日はちょうどその不運に遭ってしまいました。時間前に順番に並んでいたのですが、私の10人前くらいで配っていた弁当が終わってしまい、「申し訳ありません。弁当がなくなってしまいました。」という声が。あー。

弁当がもらえないからという理由で講義を聴かない、という訳にもいかないので、周りが美味しそうに弁当を食べながら講演を聴いている中で、1時間周りの良い香りを嗅ぎながら講義を聴き終えました。終わってから何か食べなきゃ、と京王プラザから新宿駅西口に歩いていくと、新宿郵便局正面から見て左前方の地下に「広島風お好み焼き」という看板が。何のことはない、またお好み焼きに引っかかってしまいました。よく目に入ります、広島風お好み焼きは。おたふくソースと書いてあったので大丈夫かなと思って入ってみました。

名前は「あす香」で、ちなみに住所は新宿区西新宿1−12−12 河西ビルB1Fです。味はまずまずでした。カウンターだけの店で10人くらい入れるでしょうか。マヨネーズやチーズをトッピングして食べていた若者がいました?。味そのものは、新橋(と浜松町の間)のソニアの方が断然上手かったですね。そばを茹でて出していたのが印象的でした。

昨日、午後の診療は結構忙しかったので結構へとへとでしたが、終わった後に、葛飾区薬剤師会主催の講演会に行ってまいりました。気管支喘息という病気の最近の考え方の概略と、実際的な方法である、吸入ステロイドの上手な吸い方、スペーサーの使い方、ピークフローメーター、ピークフロー日記の利用方法、その意義、などを約45分くらい講演しました。

薬剤師の先生方は予想以上に熱心に聞いてくれまして、居眠りしている人はあまりいなかったようです。むしろ、喉が渇いていたので、診療後缶ビール350ML飲んだ私のほうがちょっと呂律がまわらず、スムーズに話せなかったかもしれません。申し訳ありませんでした。

■ そういえば、知らないうちにブログの訪問者が5000人を越えていました。誰が5000人目だったんだろう。ありがとうございました。

明日の診療終了後、葛飾区の薬剤師会からの依頼を受けて、気管支喘息の最近の考え方を調剤薬局の薬剤師の先生方にお話させて頂くことになっています。パワーポイントでスライドの枚数だけは確保しましたので、明日どうなるかわかりませんが、できるだけわかりやすい話をしてくるつもりです。

■気管支喘息という病気の考え方
ここ20年で気管支喘息という病気に対する考え方が丸っきり変わってきました。喘息は、呼吸困難を起こす急性の病気だということで、呼吸困難を和らげるその場しのぎの治療だけを繰り返ししていましたが、研究の進歩によって、喘息は実は慢性の病気であって、風邪やタバコやホコリやカビや気象の変化がきっかけになって呼吸困難が起こりますが、症状のない時も気管支に病気は残っている、ということがわかってきた訳です。つまり、いつでも火をつければ火事が起こる下地はいつもあるということなのです。

したがって、元来行われてきた一時しのぎの治療を何回繰り返しても、根本的に喘息という病気を良くすることはできないのです。その人その人それぞれに発作のきっかけ(誘因)があると思いますが、そういう状態になっても喘息発作を起こさないようにできる、いわば「治療の根回し」をしておけば発作につながらない、という治療法があることがわかってきました。吸入ステロイド剤がその中心です。口から吸うことによって気管支にだけ効いてくれて全身性の副作用はほとんど起こりません、使う量を間違わない限り。ステロイドという名前に恐怖感を持っている患者さんもたくさんおられますが、上手い使い方をすれば素晴らしい薬です。吸入ステロイド剤には、フルタイド、パルミコート、キュバール、などがあります。

また、それだけでは治療効果が不十分な患者さんには、長期作動型気管支拡張剤の吸入薬(今、日本ではセレベントのみ)を併用したり、ロイコトリエン拮抗剤(オノン、シングレア、キプレス、アコレート)という内服薬を併用すると治療効果がより上がってくることがわかっています。

■コントローラー
以上は、喘息をいわば管理する薬ということで、コントローラーと呼ばれています。いわば先発投手です。先発が打たれた場合、つまり、何からかの原因で喘息発作が起こった場合には、リリーフが必要になります。それが、レリーバーと呼ばれている喘息発作を治療する薬です。

■レリーバー
レリーバーは、おもに、短期作動型気管支拡張剤(サルタノール、メプチン、など)です。しかしながら、医師から出された吸入剤を、呼吸困難の起こっている最中に口にくわえたままで指で押して、同時に上手く吸わなければならないのですが、誰がそんなに上手に吸えますか、吸えませんよね。当たり前です。ちゃんと吸ったり吐いたりができないから喘息発作なんですから。その時にはスペーサーという小道具を使うのが上手いやり方です。

■スペーサー
吸入剤を一旦500−600MLくらいの容器、これをスペースを提供する道具としてスペーサーと呼んでいます。ボルマチックソフトやインスパイアイースなどがあります。吸入剤をスペーサーにまず噴霧しておいて、それを自分のペースでのんびりゆっくり吸うのです。1回で吸えなかったら2−3回に分けて吸って下さい。できるだけ、肺の奥の方に入ってくれ、と願いながら姿勢をまっすぐ正して吸ってみれば上手に吸えるかもしれませんよ。大事なのは吸った後5秒間くらいは頑張って息を止めて下さい。それから吐いて下さい。効果が出る時には15分から30分くらいで効果が現れる筈です。何回も何回も吸入すると、動悸がしたり、手が震えたりすることがありますが、それは吸い過ぎです。間隔を開けることが必要です。

スペーサーは喘息をよく理解してくれている調剤薬局には置いてある筈です。たずねて見て下さい。

 ☆スペーサーのひとつボルマチックソフトの例。
   http://glaxosmithkline.co.jp/medical/excl/asthma/kyunyu/vol.html

あと、今治療を受けている患者さんが喘息の状態が良いか悪いかを自分で判定する方法もあります。ピークフローメーターという小道具を使います。この話はまた別の機会にしましょう。

■ピークフローメーター、ピークフロー日記

 ☆ピークフロー値の測り方
   http://www.erca.go.jp/asthma2/asthma/adult/peakflow.html
 ☆ピークフローメーターの種類
   http://www.erca.go.jp/asthma2/asthma/adult/peakflow2.html


明日、薬剤師の先生方にこのあたりの話をしてきます。調剤薬局において喘息の患者さんにただ薬を渡すだけでなくて、上手に喘息という病気との付き合い方を指導する力をもった薬剤師が増えて欲しいと思っています。数々ある吸入ステロイド薬の使い方、吸入気管支拡張剤のスペーサーを利用した使い方、また、ピークフローメーターおよびピークフロー日記を使って患者さん自身が自己管理をする方法を指導してくれればもっともっと喘息の患者さんは日常生活がより快適になると信じています。

今回は、ちょっと真面目な話でした。

そろそろスギ花粉症の患者さんの数も減ってきて、また出ている症状もだんだん軽くなってきています。もうすぐシーズンも終わりにさしかかっているようです。

スギ花粉の飛散数のデータは、一般的には一日に1センチ平方で何個スギの花粉がワセリンを表面に塗ったプレパラートに付着したかを調べるのですが、J医大による東京都品川区のデータを見てみますと、3月に飛散したスギ花粉数は、今年の平成18年が634個、昨年の平成17年が9,105個と格段の違いがありました。この数だけを見ても、昨年が大変な年で、それに対して今年が断然楽だったか想像がつくと思います。昨年の何と14分の1でした。ちなみに、平成16年は216個、15年は2,480個、14年は3,746個でした。

ヒノキの花粉も飛び始めていますが、ヒノキも今年はさほど飛散していないようで、花粉症の患者さんにとっては今年は良い年といえると思います。

ちなみに、王子飛鳥山の桜は王子駅のホームから見るとすでに半分以上、葉桜になっています。北トピアの桜はまだ頑張っています。昨日のニュースでは、京都や広島の桜が満開になったようですね。ついでながら、昨日の昼も新橋の博多(長浜)ラーメンでした。13週連続です。

うちのクリニックの近くに、白内障の日帰り手術で有名な「杉田眼科」(http://sugita-ganka.or.jp/)があります。白内障の手術を5−10分くらいで素早く終わらせる腕の良い眼科医の先生なのですが、この病院から、手術してよいかどうか内科的な健診(術前検査)を依頼されることが時々あります。

たいていは、今まで全く病気をしたことのない健康な高齢者が白内障の患者さんなのですが、時々若者が来院します。本日も19才の男性が健康診断を受けに来たのですが、アトピー性皮膚炎の患者さんでした。白内障の術前の健康診断でうちのクリニックに来院される若い患者さんの大体3分の2はアトピー性皮膚炎です。アトピー性皮膚炎に白内障が合併しやすいことを知っている医者は多いかもしれませんが、それを知らない患者さんがたくさんいます。

小さい頃からアトピー性皮膚炎で困っていて、痒みを上手くコントロールできずに、掻き壊しが続いて、ほぼ全身の皮膚が湿疹反応や、苔癬化(たいせんか)といって皮膚が硬くなってしまっている状態が続いている患者さんが多いようです。専門医の間ではアトピー性皮膚炎と白内障の合併は良く知られている事実ですが、10代、20代の若者が実際に白内障の手術を受ける予定で来院されるのを目の当たりにすると、実に心が痛みます。ステロイド外用薬を使うことと白内障の発症とは全く因果関係はなさそうです。アトピー性皮膚炎による目の周りの皮膚の痒みに対して、毎日毎日ついつい手で目を擦る習慣が折り重なって、目のレンズに当たる水晶体に物理的な力が加わって、白内障、つまり、白濁が起こって視力の落ちてしまい、明るさも失ってしまう病気になってしまうようです。

アトピー性皮膚炎の治療の中で、見かけの発疹を抑えるだけでなく、痒みを上手に抑えることの重要さをしみじみ感じます。SCRATCH−ITCH CYCLE(掻破→掻痒→掻破→掻痒といったサイクル)といって、掻くことによって痒みがますます誘発される悪循環をどうにかして断つということが是非とも必要になってきます。痛みと違って痒みは我慢できません。痛くなるまで掻いてしまう人が多いようで、精神的にも参っている人も良く見かけます。根気強い痒み対策が必要です。

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