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ミューが去って行った。
昨日は四十九日で、妻と息子、娘とその孫二人がミューの墓参りに行った。
俺にも、行こうと声を掛けたが
断った。
実は、犬のラスも去年別れをしてしまった。
それに、実は雀のピー子もこの冬に去って行ったのだった。
可愛い同居人達はピアノの上の写真盾に並んで納まっている。
同居人だった者たちの写真がこれで6枚にもなった。
家族で流した涙は・・・
乾燥して今は跡形もない。
時折、息子の名前と去って行った同居人達の名前と間違って呼ぶ事がある。
「俺、ミューかよ。」と、息子が言う。
「あはは、・・・・・」と、僕は誤魔化す。
僕は還暦をとっくに過ぎているから
何時この世とおさらばしても可笑しくはない。
おさらばすれば、息子の名前を間違って呼ぶこともないが、
夢に出て来てくれなくなるのが惜しい。
去っていったもの達よ。
俺が生きてるうちは時々思い出そう。
生きているうちだけはそうしよう
その後は責任が持てない
生きてるってことは
思い出すこともあるってことなのだろう。
死は思い出さえも奪ってしまう
生きる全ての者達は、
思い出から完全に消える運命にある
なんと、なんと・・・・
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