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スパーマケットの駐車場でのできごとだった。
今日の夕刻六時少し前に、今日は先祖の迎え火をする日で、自宅では茄子に割り箸を刺して、動物に見立てたものをお供えする。 その茄子がないので、近くのマーケットに行くことになり、妻の運転で出掛けた。 盆休みの為に倉敷でも例に漏れず田舎に帰省した人達が多く、美観地区近くにあるスーパーに行くの も何時もより随分と早かった。 時々は妻と買い物に行くが嫌なことの一つだ。だから、僕を余り誘わない。誘うのは、決まって僕の 機嫌の良い時と酒の肴が冷蔵庫の中にない時のような気がする。それが当たっているかどうかは判らな い。それにもう一つ理由を加えれば、使える金の余裕がある時のようだ。 二人で買い物に行くと、僕は好物を見つけては勝手に手押し車の籠の中に後先を考えず入れるものだ から、レジで思わない支払いをする羽目になると小言を言われるのが常だ。そして、物の値段を知から と、付け加えるのを忘れない。 今日は茄子だけだと言うので、僕は初めから店に入る心算はなたった。十分もすれば買いものを済ま せて出てくるものと高を食っていた。 盆休みだと謂うのに、百台は駐車できるのに空きはなかった。玄関前の車寄せから少し前方に駐車し て待つことにした。 つづく・・・・ |
短編小説
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