そのヨットの名は「企画室」

外洋ヨット「企画室」の優雅な日々をお伝えします

平成22年春・四国一周クルージング・後編

 
6月3日<8日目>06:00土佐清水港出港 
待望のケンケン鰹                
快晴・NE2~5m・波高1~3mうねり2m・目的地 須崎港48マイル 
 土佐清水港を出港し臼婆埼をかわし、いよいよ黒潮洗う足摺岬である。昨日訪れた足摺岬灯台を確認しながら方位20°に転進、さすがに太平洋だ。うねりと波が一段と大きくなる。海水の色も黒潮に変わる。定置網をかわしながら、やや沖のコースを取る。最近は朝飯も昼飯もフランスパン・ハム・トマト・バナナ・コーヒー・ヤクルトに決まっているが、すっかり慣れて旨い。体調もすこぶる好調である。ここで待望の[ケンケン]を流す。たちまち鰹2匹とシイラ1匹がかかるが、二人なので鰹1匹だけを料理することにする。ウインチハンドルで絞め、包丁を入れるとデッキはたちまち血だらけになる。鰹は血の気が多いのだ。それを見て澤守がもうこれ以上釣らないでほしいと懇願する。さばいた刺身を冷蔵庫に入れ2時間冷やしてから食べたが、さすがに新鮮で旨かった。興津崎沖11:00通過。16:00須崎港に入るが、ここは工場が多く、港内を大型貨物船が航行したり停泊するので安全に問題がある。集まってきた地元の人の薦めで、静かな旧の漁業作業場の方へ移動する。ここなら今夜も安心して休める。スーパーへ買い出しに行くが、ここは近くに風呂も食堂も無く、船で晩飯を食べ早めに就寝。
 
6月4日<9日目>06:30須崎港出港
今は昔の室戸岬                  
快晴・NE34m・波高1m・うねり1.5m・目的地 室戸岬室津港49マイル
 10:00高知沖10マイル、前後左右に島影は全く視認できず、頼りはGPSのみ。方位95°ひたすら機帆走するが黒潮の反流があるらしく、対地5.5knがせいぜいである。12:00かすかではあるが10時方向に羽根埼らしき岬を確認する。13:00ようやく12時方向に室戸岬を確認。室津港の漁協に電話を入れ泊地のお願いをするが、遠洋の漁船が一杯で係留不可能とのこと。やむなく南隣りにある室戸岬港の漁協に電話を入れOKを取る、ついでに給油もお願いした。15:00室戸岬港入港。早速漁協前に接岸し泊地の確認と軽油70ℓを給油する。[海の駅とろむ]にて遅い昼食を取る。ここの経営者によると、この辺りの港も30年位前までは遠洋マグロの基地として大いに栄え、船が入る度に札束が街に飛び交ったものだが、今は夢の跡とのこと。街はすっかり寂れている。バスで10分のディープシー・ワールドの風呂へ行く。ここは有名な深層水を汲んでいる所だ。深層水の風呂やプールそれに深層海水の露天風呂もあって立派な建物であった。晩飯は船でする。
 
 
イメージ 1
 
6510日目>06:30室戸岬出港
漁師の昔ばなし                   
快晴・NE4~5m・波高2m・うねり2m・目的地 日和佐港40マイル
 05:30目を覚ますと岸壁で地元の おじいちゃん連中が 賑やかに釣りをしている。「昔は室戸の漁師は、1年も2年もマグロ漁で家を空けとった、その間に カカア は男を作って居らんようになったもんじゃ」「そうじゃ そうじゃ、それに普段は継ぎだらけのボロを着とって、亭主が漁に出た途端、エエ服に着替えて男の所へ飛んで行きよったわ」「そうじゃったのう」と、何とも面白 可笑しく、こんな話しを毎朝交わしながら、その日のおかずを釣っているとのことだった。出港後40分で室戸岬をかわす、室戸岬灯台よ「さようなら」。この辺りは結構沖まで定置網がある。あちこちで小さな漁船の一団が、かなり揺れながら作業をしている。漁師も大変だなあと思いながら、じゃまにならないようにかわして行く。風は正面のため、機走で6.0knをキープ。11:50に牟岐大島をかわし、日和佐港沖より双眼鏡にて港の入口を探す。突然港から出てくるヨットが視野に入る。ラッキーだ、このラインを逆行すれば安全に入港出来る。すれ違うヨットに思わず、「ありがとう」と手を振る。デザイン的にもかなり古いタイプの31~32フィートのクルージング艇だ。日和佐土木事務所に入港の連絡電話を入れるが、今日は土曜日の為か出てくれない。「舵」で仕入れた情報に基付き、13:00海上保安庁の巡視船の対岸に舫いを取る。早速上陸し、ウエルカメの街、日和佐町の情報を仕入れる。昼食は、道の駅の隣にある。刺身食い放題の料理屋へ行くが、味は 今いち?であった。23番札所[薬王寺]のすぐ近くにある 薬王寺温泉へ行く、ついでに脱衣場の横にあるコインランドリーに洗濯物を放り込む。四国のあちこちで利用した温泉や風呂はお遍路さんがよく利用するらしく、コインランドリーが付いているとのことである。土佐清水港でもそうであったが、ここでも受付けの女性が風呂に入っている間に洗濯物の出し入れまで面倒を見てくれる。嬉しいな、感謝します。晩飯は地元でお薦めの 料理屋 [ひわさ屋]へ出かける。満席で時間待ちの後 噂の刺身と地鶏料理で一杯やり、堪能する。
 
 
イメージ 2
 
6月6日<11日目>06:30日和佐出港
沼島もチェンジ
雲・N10m・波高1.5m・うねり1.5m・目的地 沼島36マイル
 今日は目的地まで最も距離が短い。出港後,阿瀬比ノ鼻を大きく離して岩礁をかわす。メインと機走で蒲生田岬を目指す。09:50蒲生田岬と伊島の間を抜ける、方位10°風は正面、機走のみとする。12:30沼島港入港。沼島も暫く振りだが、新しい桟橋も出来、港の様子がかなり変わっている。漁協の作業場で泊地を聞くと漁師が心安く教えてくれた。先ず上陸し街を散歩する。一軒あった風呂屋も廃業している。通りがかりの小学生に、漁師がやっている魚の美味しい店があると教えてもらい、行ってみるとゴッツイおばちゃんとゴッツイ娘が「いらっしゃい」と迎えてくれた。早速今日のお薦めの刺身定食を注文すると、オヤジが網を持って浜のイケスまで鯵を取りに行き、今朝獲れた新鮮な刺身を出してくれた。さすがに漁師直営の店だ。話し好きのおばちゃんに沼島のことを色々聞いたが、最近は観光にも力を入れ、プレジャーボートにも理解が有るようだ。16:40前川と長竹親子が連絡船にて到着「はるばる沼島まで、ようこそいらっしゃい」いきなり6人の大所帯になり賑やかだ。晩飯は小豆島以来 久しぶりの焼き肉パーティーだ、魚も良いが肉も旨い。
 
6月7日<12日目>07:30沼島出港 
小雨に煙る西宮マリーナパークシティー                 
.雨・N2~3m・波高0.5m・目的地 新西宮ヨットハーバー43マイル
 いよいよこの航海の最終日だ。今日で終わりか と思うと少し寂しくなる。機走で一路、友が島を目指す。いよいよ大阪湾に入った。09:45洲本沖通過、雨が降り出す。ドジャーのおかげでほとんど濡れることは無いが見通しは悪い。やはり大阪湾は本船の航行が多い。慎重に本船や漁船を避けながら北上する。長竹親子には残念ながら雨が降ったりやんだりの天候で、まさと君と のりちゃんが盛んに釣り糸を流すが反応無し。                     
 小雨の中に、懐かしの西宮マリーナパークシティーのマンション群が煙っている。15:00新西宮ヨットハーバー帰港。帰港届完了。念願の四国一周は無事終了する。
以 上

.
おじまあきら
おじまあきら
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!
ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事