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紧急事态在感恩祭祀

 やってしまった。histology暦10年目にして初。切片を切るためのミクロトームで自分の指を切ってしまった。
 
 Thanksgivingの木曜日、前日にかん流固定したサルの脳切片を切ろうと準備していた。大事な組織だったので、いつもより念入りにミクロトームのブレードを磨いていた。特別ぼんやりしていわけでもなかったのだけど、この作業に慣れすぎてブレードが極めて危険なものであるという認識は確かに薄れていた。
 
 あっ!!と思った瞬間、ブレードが指に入った感覚があった。紙で指を切った経験は誰しもあると思うけれど、あれが5倍ぐらい大胆に行ったような感覚だった。
 
イメージ 1
 
 これがそのミクロトームとそのブレード。この写真でもまだ僕の血の跡が残っている。けっこう広範囲に、しかも深く入ったことがよく分かる。
 
 
 血がポタポタ垂れてきたので、急いでグローブを外して止血を試みた。その傷口を見た瞬間、即縫わなければどうしようもない傷であることはすぐに分かった。自分でも目を背けたくなるぐらいパックリと開いていた。
 
 案外痛みは大したことはなかった。それより少し痺れているような感じ。それより出血である。あと治療費はどうなるんだろうなどと考えていた。少しだけ水道で洗った後、たまたま来ていた同僚の中国人のAssistant professorのところへ行った。彼女はすぐに止血用のガーゼを持ってきてくれて、自分の仕事を中断し、僕を大学内のEmergency Roomへ車で連れて行ってくれた。
 
 
 いくらThanksgivingといえども、ERは普通にやっていた。入る時になぜか空港のような荷物・身体検査があり、血まみれの手を押さえながらポケットの中の物を取り出したり検査機を通過させられたりしたが。
 
 待合室で5分ぐらい待った後、呼ばれて中の処置室へ入っていった。そこで座って待っていると、ナースやら医師やら事務やらが交互に入ってきて、色々と質問していく。それが何だか同じ質問ばかり。アレルギーはあるか、大学の職員か、保険は入っているか、どうして切った、どこで切った、いつ切った、住所・電話番号は、誕生日は等々・・・
 
 アレルギーの有無を何度も確認するのは処置のために重要だとしても、保険とか何とか今そんなに何度も聞かなきゃいけないのか。受付のところで一度言えばよくないか。「いつ切った?」という質問に、「20−30分前」と「40分前」と「50分前」と「1時間前」と答えた記憶があるので、少なくとも10分おきに4度は聞かれた。他の質問も同様である。それより早くこの指を何とかしてくれよ。いちいち「How are you?」などと言ってやってくるが、こちらは大怪我をして処置待ち中なのに、気分が良いわけがない。
 
 処置室に入って50分ぐらいしてやっと処置を始めてくれた。まず破傷風のワクチンを肩に接種。切った薬指の根元に局所麻酔のリドカインを皮下注射。それがすごい量で、皮膚が中からプックリ膨れるのが自分でも分かったしけっこう痛かった。全部で25ccぐらい入れられたと思う。サルの指にリドカイン麻酔してその後脳の遺伝子発現を調べるという実験をやったことがあるが、あれは確か全部で0.1ccだった。実験結果はパッとしなかったのでその後やめてしまったが、もっと大量に入れないといけなかったのかななどと考えていた。それにしても、サルにやるのは平気なのに自分にやられることの何とイヤなことか。さっきの破傷風ワクチンの筋注でもけっこうイヤだった。
 
 指の傷を洗浄し、縫合開始。局所麻酔なので、自分の指が縫われていくところがはっきり観察できる。患部を消毒して、手の周りに滅菌ドレープをかけて無菌的にやる。ところが処置中に、消毒されていない他の指に、滅菌グローブをした医師の手やらピンセットやら今から縫い込もうとしている糸やらが時々当たっているのが自分で分かる。全然無菌的ちゃうやん。仕方がないので自分で他の指が当たらない様に頑張って医師の手や器具をかわす。僕が少し動くから、医師に「Are you OK?」などと聞かれたが、OKじゃないのはあんただよ。
 
 
 
 全部で5針。指の怪我としてはけっこう大きいであろう。でも骨に達している様子はないし、さっき曲げようとしたら先も少し曲がったので腱も多分無事。感覚はまだかなり痺れているが、グローブの上から触れているぐらいの感覚はあるので、神経も断絶はしていないと思われる。全治2週間というところか。やれやれである。
 
 現在事故から丸二日。↓このような状態である。
 
イメージ 2
 
 今朝シャワーを浴びて、洗い物などしていたら指が少しふやけて血が滲んできた感じだったので、まだ濡らすのは良くなかったようだ。当分は水泳もやめて大人しくせざるを得まい。
 
 気になる料金の方は、大学キャンパス内の仕事中の事故ということで、大学が持ってくれるらしい。こちらもほっとした。何せすぐにERへ連れて行ってくれた同僚に感謝である。

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お大事に。話を読んでいるだけで、縫った写真を見ているだけで背筋が寒くなってきます。指の機能に支障がないようで何よりでした。それにしても慣れって恐ろしいものですね。

2011/11/28(月) 午前 8:20 [ じゅうべい ]

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ありがとうございます。
じゅうべいさんも、ウイルスの入ったガラスピペットで指など刺しませんように・・・

2011/11/28(月) 午前 9:07 [ 0次郎☆ ]

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