全体表示

[ リスト ]

是專職研究員的工作

 さらにまた書き物の仕事が入っている。先月の学会の時、ある共同研究者に彼の所属で募集しているテニュアトラックに応募しないかと誘われたのだ。
 
 Tenure-track。"Ten year-contract"の略から発生した語といわれる。実際には10年と言わず、終身雇用を指す。日本式にいうと、期限無しの常勤研究員の助教または准教授というわけだ。これにつけさえすれば将来の失職を心配することなく大学内の安定した地位につくことができる。もうつまらないビザの心配やらしなくとも済む。給料も倍に跳ね上がる。このポストを得るために、研究業界ではポスドクあるいは駆け出しのPIたちが血みどろの争いを繰り広げているのだ。
 
 ちなみに↓これがその募集要項。大学はシアトルにあるUniversity of Washington。現所属のVanderbilt University以上の大学といっていい。
 
 
 その共同研究の先生の話では、僕の業績からすれば充分可能性あるよ、とのこと。「ただもう日本に帰りたいと思っているなら無理だけどね。私としては君が来てくれればありがたいよ」という感じに言ってくれた。
 
 日本に帰りたくないわけではないが、どの国に住むかということよりもどんなオファーを受けられるかの方が僕にとっては重要だ。こんなポストに就けるならば二つ返事で引き受ける。しかし僕には自分の業績がそんなにいい大学のテニュアを得るのに充分とは全然思えない。また分野が"Behavioral neuroscience (神経行動学)"となっていて僕の専門とはいえないために、オファーを受けられる可能性は極めて低い。授業を受け持つ義務もあるため、英会話力の中途半端な日本人の僕にはその点でも不利だろう。
 
 
 
 というようなことをJonに相談してみたが、「誘ってくれているならやってみなよ」と軽い感じで言われた。
 
 ではまあダメモトでトライしてみましょうか。実際もうそういうポストを探さなければ先がない年齢まできてしまっているし。自分の分野ドンピシャで、かつもっとレベル低めの大学の応募であったとしても実際にテニュアのオファーを受けられるのは10トライして1つあるかないかぐらいのものだろう。一回目からオファーを得られるなど夢のような話。取り合えず練習がてらにどんどん応募してみて、リジェクトを喰らいながらも少しずつそのストラテジーを改良していければいいか。
 
 というわけで挑戦開始。必要な書類は・・・"detailed statement of research and teaching interests, a curriculum vitae, three representative reprints/preprints, and three letters of recommendation"とある。1・研究と教育に関する関心、2・履歴書、3・主要な三報の論文別刷り、4・三通の推薦状。これに加えて、この手の応募の常識としてカバーレターも必要であろう。
 
 
 
 
 
 自分で用意するメインの書き物は1・研究と教育云々。形式は自由。この形式自由というところがなかなかに曲者である。どんなスタイルで、どんな項目をどんな長さ書けばいいのかさっぱり分からぬ。見本もないし。そういうところで個性が出るのだろう。
 
 ここはグラント申請等で培ったテクニックを生かして、まずはとにかくレイアウトを洗練させる。フォントを多用したり太字・イタリックを使ったり色を変えたり。もちろん図も多用。字のサイズは少し大きめの12ポイント。↓これが今用意している書類の1ページ目である。こういうのは今時最低限であろう。
 
イメージ 1
 
 
 内容もあまり長くなり過ぎたりすると読み手が飽きるだろうから、必要充分・簡潔明瞭で。しっかりと書き込みつつも飽きさせない、を心がける。
 
 業績・計画とも行動学とは言えない内容だが、あまり相手に媚びるのも何なのでそのまま正直に自分の得意分野で押す。図も9つ入り、ここまでで8ページになった。
 
 教育・・・の部分は書くことに結構困る。何しろ自分には授業はおろかTAの経験すら皆無なのだ。森口氏ではあるまいし、やっていないものをやったとは書けないので正直に書く。大学院生や共同研究者に実験を教えたり研究計画を与えた経験はあるのでそういうのを書くが、1ページにも満たなかった。全9ページ。
 
 
 あとは3人の先生に推薦状をお願いして取り合えず終わり。この書類審査に通れば面接に呼ばれることになる。まあないだろうけど。それでも「今回はダメだけど、君の分野で他に募集している大学を知っているからそっちにトライしてみたら?」なんて提案を頂くこともよくあるそうなので。何か起こらないかと多少期待して送ってみよう。

閉じる コメント(4)

前科は書かなくて良いのかね?極悪犯よ。

2012/11/7(水) 午後 0:27 [ t96*33* ]

顔アイコン

前科百犯は君だろう。このテロリストめ。

2012/11/7(水) 午後 0:51 [ 0次郎☆ ]

顔アイコン

懐かしい図ですね。
それにしても応募書類の業績欄で8ページとは。
書類の大変さでは日本とは比較になりませんね。
でも、ひょこっと舞い込んだちょっといい話は
たいていうまくいくものです。
いい報告を楽しみにしていますね。

2012/11/9(金) 午前 7:33 [ じゅうべい ]

顔アイコン

本当に懐かしい。
あの時論文発表させてもらえたことが今「違う分野でも結構ちゃんとやってたんだゾ」というアピールの助けになっています。

8ページといっても、半分は図とレジェンド、さらに業績なので読む部分は少しです。どれぐらいの長さがベストなのかまだ掴めていませんが。

2012/11/9(金) 午前 8:37 [ 0次郎☆ ]

開く トラックバック(1)


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事