|
本日は特別に3件目の事例も取り上げます。これは、フィリピンの工業団地に進出して成功し、その後ベトナムにもフィリピンの社員を活用して進出した実績を持つ企業の事例です。
フィリピンの進出先であるラグナ・テクノパークは、「首都マニラ中心地から南へ45kmに位置し、高速道路で約1時間の所に立地する。フィリピンの大手財閥アヤラ・グループ、三菱商事、川崎製鉄の合弁で開発。日立製作所、本田技研、いすゞ自動車など日系企業24社が入居している。」そうです。
この事例を読んでいて、「中小企業の人材活用は、海外進出先の企業の従業員を、さらに他の海外進出の際に活用する段階にまで進んできたのか」と思いました。中小企業診断士の事例問題として、こうした海外進出先企業の現地社員の活用方法が出るように今後はなってくるのでしょうか。
追記:長い間、2010年版中小企業白書の企業事例を見てきましたが、この事例で最後となりました。その全てが中小企業診断士の2次試験の参考になるとは言えないと思いますが、参考になる事例もたくさんあったと思います。明日以降は、事例の読み直しをしたいと思っています。
また、毎日の勉強課題として、明日以降、新しいものを考えたいと思っていますので、ご興味のある方は、ご一覧いただければ幸いです。
事例 2-2-11
現地人による相互教育・人材育成システムを確立した企業
愛知県名古屋市の株式会社名南精密製作所(従業員78 名、資本金 3,800 万円)は、自動車のエンジン制御等の精密部品を中心に、NC旋盤15 による金属や非鉄金属の精密軸物の切削加工を行う企業である。
同社は、取引先の大企業からの要請もあり、1995年にフィリピンに進出した。設備更新の時期で古い設備を有効活用できることに加え、海外進出の必要性を感じていた同社の高桑明良社長が、現地を視察して海外進出を即決した。当時、切削加工を行う企業で海外進出をしている企業は珍しく、操業から約3年で仕事も増え、事業が軌道に乗った。社員教育も試行錯誤で行った結果、現地人の経営陣も育ち、社員の定着率も高くなった。
2002 年に、別の取引先からの要請によりベトナムに進出した際には、フィリピン工場の立ち上げに貢献したフィリピン人従業員に、ベトナムで採用した従業員の教育を委ねるなど、現地人同士による相互教育・人材育成システムを確立した。日本本社主導の発想ではなく、高桑社長自ら現地経営陣とも密な連携をとったことが奏功し、今ではベトナム工場も独り立ちして、日本を含めた三極体制が確立している。また、日本本社は、品質管理や技術指導が主だが、フィリピンやベトナムからの研修社員や実習生を受け入れ、国内外の人材が円滑に交流し合い、好循環を生み出している。
高桑社長は、「企業は人に尽きる。仕事には責任感が必要であり、経営を任せられる社員を育む環境整備こそ自らの役割である。」と話す。企業規模を大きくするのではなく、「名南ファミリー」の広がりと深化にこそ大きな価値を見出している。
出所:中小企業庁「中小企業白書2010年版」p181.
|

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用






