みる(映画)

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スペインにある3つ星レストラン「エル・ブリ」。
(「エル・ブリ」か「エル・ブジ」かは発音の問題にして、
 スペイン語的にはどちらでも可なのですが私自身の発音は「エル・ブジ」のほうかな)
45席しかない座席に世界中から年間200万件もの予約が殺到する
「世界一予約の取れないレストラン」である。
オーナーシェフのフェラン・アドリアは「世界で最も革新的なシェフ」と称され、
食の世界に旋風を巻き起こし続けている。
そんなエル・ブリのキッチンに迫ったドキュメンタリーがこの映画。

実はいろんな本や写真集なんかでもキッチンの様子や、
メニューの研究シーンは目にしてきたものの、
動く映像で見るとまた違うものだなあというのが最初の感想。

加工された食材や試作メニューを口に運んで、
そこからフェランが反応するまでの緊張感といったら、、、!!

ナレーションや余計な字幕も一切ないドキュメンタリーだからこそ
伝わってくる緊張感や躍動感が大いに感じられてタメ息の連続なのでした。

そして何よりすごいと思うのは、
どのお料理も見て「すごく美味しそう!」と思うものではないのに
(たとえば湯気の立つラーメンとかのほうがよっぽど「画」的にはそそるのだけれど)
それにもかかわらず「面白そう!」「食べてみたい!!」と思わせるものであること。
世界中があこがれる、「エル・ブジ」でしかできない料理の数々は、
まさに綺羅星のごときというのがふさわしい感じ。

ただ、これは「キッチン」のドキュメンタリーなので、
共同経営者であるジュリ・ソレールがほとんど出てこないし、
客席で料理を楽しむ様子なども全く見られなかったのが残念と言えば残念。

。。。実はこのブログを始める前、
一度だけ「エル・ブジ」に行かれる機会がありました。
その時のことは今でも夢だったかと思うような楽しい時間だったのだけれど、
あの時のお料理もこんなキッチンから生まれてきたのかと思うと、感慨もひとしお。

ここ10年ほど、フェランは私の中の「アイドル」ですので(笑)
この映画も「誰もにおススメできるドキュメンタリー」ではないものの、
私的には満喫!大満足!の約2時間でありました。
料理とはデザインであり、創造であり、科学であり、芸術であり、
驚きであると、改めて感じました。

今年の7月に閉店してしまったことはすごく残念ですが、
もはやかなわないと思っていてもなお、一生のうちにもし可能であるならば、
また「エル・ブジ」のテーブルにつけることを夢見てやみません、、、

「武士の家計簿」

今年初めて劇場で観た作品。
上映期間終了間際、ぎりぎりでしたが。。。

いわゆる、ホームドラマです、時代劇の。
レディースデーに行ったので1000円ならじゅうぶん満足な内容ながらも、
もしかしてお正月とかのスペシャルドラマ枠でやっても違和感ないかなあというような印象。
親子みんなで観ても安心、健全、という意味合いも含めて、TVっぽい。

江戸末期の加賀藩。
会計処理を担当する御算用者として藩に仕える猪山直之(堺雅人)は
そろばん馬鹿と呼ばれるような真面目一筋の侍。
猪山家の借金が膨らんでいることに気付いた直之は家計簿をつけることにし、
妻のお駒(仲間由紀恵)も含め、家族全員で質素倹約に励んでいく。

歴史の陰にある一つの家族の物語であり、一人の侍の物語なので、
お蔵米を巡る騒動よりも、明治維新よりも(!)、
犀川でひろった4文銭を巡る親子のやり取りのほうが大きく描かれます。
まあ、なんといっても「芸は身を助ける」というテーマは今の時代にもよく通じるものでしょうしね。
直之の子、直吉もそろばんのおかげで明治維新期を生き抜いて出世することができますし。

ただ映画評なんかで「現代を生きる指針」やら「日本人の美徳」なんていうのをたまに見かけましたが、
そんなふうにはあんまり思えませんでした。
なぜって直之自身が、その家族以外にもこのようなこと強要するわけでもないし、
(もし、こんなふうに取り上げられてると知ったら、アチラで後ずさりしてそう。笑)
自分の家族(猪山家)という視点(大きい視点でも加賀藩、というところまで)しか持たない故の生きる術だから。
そんな控えめなところが直之と猪山家のいいと思えるところではあるけど、
歴史の面白みというのを時代が大きく動くことに感じる私としては物足りなくもあるのかも。

堺雅人、イメージ通りです、この人ほんとに和服が似合う。
さらに言えば月代がこんなに似合う現代人っていないんじゃない?と思うほど
今私の中では月代似合うナンバーワンです(笑)

仲間由紀恵はきれいで初々しい、若いお嫁さんの時代はよかったのですが、
母になってもおばあちゃんになっても全く老けていかないのがやや違和感ありでした。

それでも和の雰囲気が似合う主役二人に、周りを固めるベテランの役者さんたちが揺るぎないので、
作品としては品のいい感じの時代小説を読んだ後みたいな印象でした。

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「十三人の刺客」

うまく伝わるかどうかわかならいけれど、なんともいえず「映画」な作品です。
テレビドラマなんぞではありえない空気感があります。
そういう意味でも、テレビでは流せないだろうなあという部分も含めて、「映画」です。
テーマのせいか平日昼間のせいか、劇場内はおじいさん率がものすごく高かったです(笑)

時は幕末、不条理な殺りくを繰り返す暴君・松平斉韶(稲垣吾郎)を暗殺するため、
島田新左衛門(役所広司)の下に13人の刺客が集結する。
斉韶のもとには新左衛門のかつての同門・鬼頭半兵衛(市村正親)ら総勢300人超の武士が鉄壁の布陣を敷いていたが、
新左衛門には秘策があり、落合宿で一行を待ち伏せる。

三池作品としては「スキヤキウエスタン ジャンゴ」が何と言っても好きだったので、
(↑まあそれも世間的には変わってるらしいけど。爆)
それに比べるとあまりにも正統派時代劇な気もしないではないですが。
しかも男臭い(いい意味で)がプンプンする、今時にしては珍しい作品かも。
女優さんもちらっとは出てきますが(それが逆に印象深いけれど)、
全編、男!男!!男!!!ですね(笑)
かっこいいおじさんたちがたくさん見られますので、
今現在の元気がないといわれる男性たちはこれをどう見たのかってところも興味があります(爆)

目をそむけたくなるようなシーンも随所にあるので、
SMAPファンだからって観に行っちゃうような若い子にはキビシイかも。
音を聞くだけでもグロいと感じるシーンが多いです。

吾郎ちゃんは最初に出てきたシーンでは「スマスマのコントか?!」と突っ込みたくなりましたが、
冷酷な暴君、新境地かもしれません。憎らしいほどいやな奴。
最後には「よくこの役のオファーを受けて演じきったなあ」と感心しました。
自分の中でも何かを壊したかったのかな。
役所広司に勝るとも劣らぬぴったりなキャストでした。

13人の刺客たちはそれぞれで、丁寧に描かれる人物もあれば、
あまりにもさらっと流される扱いのキャラクターもあって残念ですが、
それをちゃんと描くと倍以上の長さになってしまいそうだから仕方のないことかも。
暴君の殿にさえ命をかけて忠義を尽くす半兵衛(市村正親)を見ると、
「侍」ってなんだろう?と思わされます。

宿場での戦闘シーンは迫力はあるもののちょっと長くて途中で飽きました。
「あずみ」の200人斬り(でしたっけ???)を思い出してしまいました。
セットもなんとなく雰囲気似てるし。
といってもあっちは女の子一人でこっちはおじさん13人なんだけど。
人を殺めることの善悪なんて言ったらチャンバラ映画は観られないでしょうが、
それでもこういうのって(迫力あるのは認めますが)なんだかなあ、という気もしてしまいます。
そのあとにおまけのようになぞの「よみがえり」シーンがあったりしたのは?でした。

まあそれでもなんでも映画館の大きいスクリーンで観るべき「映画」でしょうね。

「トイレット」

う〜ん、全編英語でもこの監督の映画の空気感って出るんですねえ。
「かもめ食堂」「めがね」の荻上監督の最新作です。
ほんわりして、ちょっと物悲しかったり、何も起こらないけど
(あ、この作品ではちょっと家庭内事件が起こるけど)
ゆ〜ったり流れながら人と人とが触れ合っていく感じが。
時間がたって、「ほどけていく」って感じがどの作品にも共通な気がします。

ロボットプラモデルオタクのレイ(アレックス・ハウス)、
引きこもりで内向的なピアニストの兄モーリー(デヴィッド・レンドル)、
ちょっと生意気で上から目線な大学生の妹リサ(タチアナ・マズラニー)の三兄弟は、
母が亡くなるまで、人生は退屈の繰り返しに耐えることだと信じて疑わなかった。
しかし生前母親が日本から呼んだばーちゃん(もたいまさこ)との日々を過ごす中で、
三兄弟の心に少しずつ変化が起こり始める。

クスクスしちゃう場面もたくさんあり、
最後は前向きになれるポジティブな作品でした!
好みが分かれるでしょうが、私的にはけっこう好きですね〜。

ラストのシーンがなんだか想像出来ちゃった通りだったことがちょっと残念ですが
(あと、リサのエアギターコンテストがどうなったか気になる)
もう一回見てもいいなあ、と思えましたし、
何より同じ日に「キャタピラー」観た後だったので、ホッコリできたというか。

「かもめ食堂」や「南極料理人」でも魅力的だったフードスタイリストの飯島さんのごはんは
今回あんまりいろいろ出てこなくて残念。
でも唯一のメニューが、作中いい仕事してるんですよねえ。
家族であることって、一緒にテーブルを囲むことなのかもしれません。

唯一の日本人キャストであるもたいまさこは魅力的でした!
だけど英語の作品ってことで海外で上映したりしたら、
ただのミステリアスな老女、になりそうだなあ。
他の作品での彼女を知ってるからこそ生きる存在感、みたいな気もしましたね。

エンドロールもかなり好きな感じでしたので、ぜひ最後まで席を立たないで〜♪
テアトル銀座での鑑賞でしたが、劇場内のトイレにも(ペーパーホルダーにまで!)
この映画の告知がされてました(笑)
だけどその劇場は作品中で取り上げられてた某TOTOのトイレではなかったような。。。(爆)

「キャタピラー」

ここ数カ月映画館で見たい作品がめぼしくなくってしばらく行かなかったのですが、
秋になってきた途端に興味のあるもの目白押しで、
今月は映画月間になりそうです。。。

9月になったというのにまとわりつくような暑さ。
その暑さをさらに重くするようなモッタリとした感じが後に残る作品でしたね。
まあ、戦争映画で爽快感てのもありえないので、こんなもんだとは思うんですが。
本来見に行きたいと思うタイプの作品ではないですが、
寺島しのぶが気になるのと、テレビなんかではまずやらないだろうと思ったので。

第2次世界大戦で出征していったシゲ子(寺島しのぶ)の夫、久蔵(大西信満)。
しかし戦地から帰ってきた久蔵は、顔面が焼けただれ、四肢を失った姿だった。
言葉も話せず、聴覚もやられてしまい、ただ生きているのみ。
多くの勲章を胸に、「生ける軍神」と祭り上げられる久蔵。
シゲ子は戸惑いつつも軍神の妻として自らを奮い立たせ、久蔵に尽くしていくが。

感想は…うーん…いろんな意味でアンバランスです…
良いところから箇条書きにするなら
役者さんたちはどのかたもものすごい圧倒されます。
真剣であるがゆえ現代から見れば滑稽な場面も、息苦しいほどの苦悶が伝わる場面も。

寺島しのぶはやっぱり圧倒的にすごい。
(戦争映画においてさえ)きれいな役しかやらない女優が多いなか、
言葉にすると平坦だけれど、この人は本物なのだなあ、と。
女から見ても覚悟の決まった女というのは、一目どころかもっと置くものです。
生まれついての女優であるのか、それとも女優に「なった」のか興味深いです。

夫の久蔵役の大西信満もものすごい。
篠原勝之の役もピリッと効いています。

ていうかこの作品の良さの9割以上は役者の演技ってことじゃないだろうかと思います。
12日で撮影した、というようなことだったけれど、そうとは思えない重さです。
しかも84分とは思えない重さです。

映画としての説得力は、実際の当時の映像に依っているところも多分にあるし、
明らかに左に傾いたメッセージ性に、諸手を挙げて賛成はしかねる感じ。

細かいことを挙げればあまりにも映像がチープなところや、
セックスシーンが多すぎてゲンナリ↓
シゲ子が作中で言う通り、「食べることと寝ることしかない」ので致し方ないし、
作品にとってもカギとなるシーンもあるのだけれど、それにしても食傷気味です。

久蔵は軍神と崇められながらも戦争の記憶がフラッシュバックして苦しむのですが、
手足を失ったはずの戦闘の場面よりも、
中国人女性を凌辱した場面ばかりがよみがえって苦しむって、
何しに中国行ったんじゃ〜って突っ込みたくもなりますよ。
こういう一軍人の活躍がこんなふうに新聞の一面に載るの?とかもね。

さらに字幕まで付けた玉音放送や戦時中のラジオニュースと、
東京大空襲、沖縄戦、広島長崎の原爆投下とかの場面があるゆえにテーマが散漫になった印象で、
もっとこの夫婦だけを描いた方がメッセージが伝わるのではないかと思いましたね。
(元ちとせの曲もいいのに、ここで出てくるのはなんだか合わない感じ…)

ちなみにわたくし1970年代生まれですが、
こういう傷痍軍人さん、小学生の頃はまだ街で見ることもありました。
今の人には信じられないでしょうが、
渋谷の駅前とか青山通りとかで足のない方とかが軍服着て
募金箱置いて軍歌流したりハーモニカ吹いたりしてるのが、
子供心に怖かったのを思い出しました。

戦争映画の形を借りて、この夫婦の葛藤を通しての
人間の内にある醜悪な欲を描き出した作品なのだろうか。
衝撃的なテーマであるけれども、作品としては秀作とは思えない、、、かな。
なんとも微妙な感じでした。。。

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