絹子の創作物語

事実を参考にした創作です

SFグリーゼ 581 C 日記

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新天地をもとめて人類の運命は
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緑の恐怖

   * 始めはここから  http://blogs.yahoo.co.jp/okaikosanmau/4517809.html
   



 「ミュー大丈夫か」

「ええ、でも血清の入ったケースを彼らに奪われたわ」

高速宇宙船に乗りこんだモー達は、ナビゲイションルームに向かう通路で待ち伏せ
されていた。
たちどころに捕まり拘束されてしまった。

「でもどうしてショックガンが彼らに通じなかったのかしら」

「種が、神経をブロックしていて脳をとうさずに直に人間の体を支配しているんだ」

「神経を使わずにどうして体を動かせるの」

「それは」

モーは残酷な推測をみんなに話さなければならなかった。

「種は根を人間の体に張りめぐらしているんだ、神経の代わりに」

「でも、血清を撃てば助かるんでしょう」

「わからない、やってみなければ」

「ミュー僕に力を貸してくれ、僕の手錠をはずすんだ」

二人の合成されたサイコキネスであっという間に手錠はこわれる。

「みんな、彼らの足をショックガンで撃て、筋肉をまひさせればしばらくの間

 彼らを動けなくさせておける」

ドアのロックを外し通路に出ると奇妙な声を上げながら、種に支配された整備員達が
次々とおそってきた。
空気を振動させ衝撃音を残しながらショックガンが、襲ってくる種に支配された人間を
倒していく。

「血清をさがせ」

モーの声が響いていた。


緑の恐怖

 「キャプテン、血清ができました」

「よし、探査船に積み込み直ちに発信させろ」

「しかし、今からでは探査船のスピードではおいつきません」

「大丈夫、6次元レーダーを良く見てみろ」

レーダーに高速宇宙船の位置が点滅している。

「おや、まだいくらも進んでいません」

あらかじめ、高速宇宙船のプログラムを変え、宇宙船内の計器の表示は
実際のエンジン出力の10倍になっていた。

「やつらが気づく前に、高速船をとらえなくては」

全てはマモルの謀りごとである。

青い光跡を残し探査船がグリースから遠ざかる。

「ねえモー、種はどこに行こうとしているのかしら」

探査船の中では、モーとミューがレーダーを見ながら話していた。
二人の能力が役に立つとされ、乗り組んだのである。

「やつらは、じぶんでは動けない、だから人間を使って仲間の所に遺伝子を運ぼうとしているんだ」

「じゃあ私達って、花から花に飛ぶ蜂ってわけね」

「そうさ、やつらに仲間が吸収される前に助けださないとな」

「急減速するぞ、二人ともベルトを締めろ」

探査船は180度向きを変えるとエンジンが最大出力で減速し始めた。

緑の恐怖

 「キャプテン、医療室のドアを開けてくださいもう限界です」

モーの声でマモルは決心する。

「ドアを開けろ、やつらの進行のじゃまをするな」

ずるずると足を引きずりながら種に支配された整備員達が高速宇宙船のある格納室に
進んでいく。
宇宙船に乗り組むと発進の催促が来た。

「キャプテン、どうしますか」

「格納室のハッチを開けろ、発進の許可をだす」

高速宇宙船のロックが外れると、ゆっくりと宇宙船は浮上がり開き始めたハッチの
先に星の海が見えだした。
ゆるゆると宇宙船はグリーゼの船外に出ると、メインエンジンが赤く輝きだし
加速が始まった。

「キャプテン、行ってしまいます」

6次元レーダーをじっと見つめているマモル
点滅している光点がどんどんと離れて行った。

緑の恐怖

 ・・モー 彼らは繁殖のために高速で移動できる宇宙船をほしがっているの・・

モーは、キャプテン マモルにすぐに話をつたえた。
マモルには解析結果のデータも届いていた。

「やはり、宇宙植物の種が格納庫室の整備員に取り付き、血管を通じて脳にまで

 入り込んだらしい、血清が出来上がるまであとどの位かかるんだ」

「2時間かかります」

「モー、ミューに伝えてくれ、2時間の辛抱だと」

「了解、キャプテン」

医療室の中では、焦点の合わない目をした整備員たちがゾンビのようにうろうろして、
部屋の片隅に身を寄せ合って固まっているミュー達に近ずく。
グルグルと言葉にならないうめき声をあげると、ミュー達をドアのほうに押し出す。
どうやらまだ人間の動きは支配できても、高度な言語機能はうまくあやつれないようだ。

「やだ、いやらしいこの男むやみに私の体をさわるの」

若い女の看護師だけがさわられていた。
脳の本能の部分に種が刺激をあたえてるらしい。

「モー 医療室のドアを開けて、彼らは高速宇宙船のところに行きたがってるの、

 じゃまをすると、私たちなにをされるか分からないわ」

ミューからの助けを求める声がモーに響いて来た。



緑の恐怖

 マモルのいやな予感は現実のものとなった。
医療室が、格納室からきた患者達に占拠されたのだ、医者や看護師が人質となった。
看護師のなかに心療医療師として働いていたミューがいた、モーはテレパシーをつかい
医療室に監禁されているミューにコンタクトをとった。

・・ミュー大丈夫か、いっしょに監禁されている他の人達に被害はないか・・

・・・今のところ心配ないわ、みんな無事よ・・・

・・いったいなにが起きたんだ・・

・・・それが、よくわからないの病人がみんないっせいにベットから出て

   私達を捕まえたの・・・

・・必ず助けるからまっててくれ・・

ナビゲイションルームのマモルのところへ医療室から要求が入った。

「我々の脱出用に高速船をスタンバイさせろ」

グリーゼには、探査船の10倍のスピードの出る宇宙船が積んであり、
ただ惑星への離着陸は構造上出来なかった。

「高速船などおしくはないが、病人達もグリーゼの人間だ失うわけにはいかん」

「まだ、彼らの病気の原因はつかめないのか、免疫研究スタッフからの連絡はないのか」

「まだです、いまコンピューターが解析してます」

「よし、時間をかせぐんだ、理由をつけて出発を遅らせよう」

「いま燃料をいれている、3時間かかる」

マモルの声が医療室のモニターから聞こえていた。

・・・モー 分かったわ、彼らがなぜ高速船をほしがっているのか・・・


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