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「ガーラと一緒の写真よろしくね?」
今回借りてきた高級ロッド、一応小ガーラと一緒の写真はマングローブで撮ったけど、きっとあのサイズでガーラとか言ったら怒られてしまうだろう。
ここはやはりサーフで大きなガーラを狙わなくてはならない。
仕事開始の13時までまだ時間はたっぷり?ある。
干潮が11時頃だったので、9時くらいからジワジワ沖に向かってウエ―ディングしていけば、きっと何か釣れるだろう。
ガーラとまではいかないまでも、大きなダツやヤガラなら長さも十分あるので、そこらで何とか許してもらうことにして、とにかくサーフではこのタイミングでしか釣りにならないような気がしたので、マングローブに後ろ髪を引かれながら、またイキヅーの浜に向かった。
前日の同じプライベートビーチの様にこじんまりとした白いビーチ。
園真ん中に大きな岩がポツンと波打ち際に飛び出している。
その岩に上ってリールからラインを引き出し、ラインバスケットに入れる。
白いビーチはワンド状になった一番奥まった場所なので、そこそこロングキャストしないと厳しそうだ。
バックの木に気を付けながら、目の前に広がる白い砂の中に点在する根目がけてキャストした。
フライは丸セイゴ針の14号に巻いたクレージーチャーリー。
着水後15秒くらい沈めてからゆっくりとリトリーブすると「モゾモゾ」っと海藻にでも引っかかったかの様な感触の後、「ゴンゴンゴン」っと竿が勢いよくお辞儀した。
「うわっ、いきなり来た」
前日同じところに何度もキャストしたのだが、やはり朝パワーなのだろうか?
島に来て一番強いアタリだ。
と言ってもラインが出されるようなこともなく、しばしやり取りの後白い砂の上に姿を見せた。
「クチナジ?だろうか」
とりあえず、竿と一緒に写真を撮る。
ガーラじゃないけど、前日のガーラの子供よりはまだましだ。
しかし、後が続かない。
思うように潮が引かず、波も高い。
仕方がないので、またナイフのようにとがった岩を越えワンドの外側の様子を見てみる。
時折アタリはあるが、中々乗らない。
やっと乗ったと思ったら、これまたクチナジの様な魚。
後で調べたら、どうもフエダイの仲間のようだ。
しかし、ここでタイムアウト。
今回この南の島に来た本来の目的である仕事に向かわなければならない。
まあ、もう一日あるしね・・・
で、明朝。
やっぱり朝一はマングローブ。
南東から北東に風向きが変わるはずだったのだが、まだ南東の強い風が吹いていたので、ここはお気軽マングローブの方がきっと楽しめると思ったのだ。
タックルの準備をしていていると、すでにマングローブの水面が騒がしい。
またこの日も同じタックル、同じフライ。
合計5本も竿を借りてきたのに、この段階でまだ1本の竿しか使っていなかった。
まあマングローブで大きな魚が釣れれば帳消しだ、なんてポジティブシンキングで釣りスタート。
開始早々「コココッ」っとアタるも中々乗らない。
フライのサイズを落としてようやくヒット。
なんと釣れたのはコトヒキ。
干潟で小さなサイズのものを見たことがあるが、東京湾では釣ったことがない。
確か以前屋久島出張の時に釣ったことがあったっけか?
その後も釣れるのはコトヒキばかり。
マイクロガーラも時々混ざるけど、まともなサイズはかからない。
少し焦ってきた。
というのも、この日が最終日。
帰りの飛行機は夕方だが、レンタカーを返したりお土産を買ったりしなければならないし、帰る前に仕事先の人とも一度会わなければならなかった。
「う〜む、やはりここはサーフでもう一勝負することにしよう」
やはり向かったのは池間島。
しかし、入ったポイントは前日より少し南に下った風裏になりそうなポイントにした。
潮が引くまでは岩上から狙うことにした。
フルキャストで届く辺りに深く切れ込んだブレイクが見える。
じっとそのブレイク辺りを見ていると、時折大きな魚が行ったり来たりしている。
きっと掛かっても取り込むことはできない(足場が高過ぎで下に降りられない)だろうか、やはり狙いたくなってしまう。
しかし、こんなこともあろうかと今回は8番ロッドを持ってきた。
オービスの超高級ロッドだ。
試しにラインを全部ラインバスケットに出して、そのブレイク目がけてキャストしてみる。
すると気持ちよく手元のラインがスルスルと放出されていく。
「すげえやこの竿」
しかし、ラインが出きってしまったところでもしあの大きな魚が掛かり、バッキングとの継ぎ目で切れでもしないかとヒヤヒヤしたが、残念ながらここではダツのバイトしか得ることはできなかった。
そうこうするうち潮位が下がってきたので、今度はウエ―ディングで狙うことに。
腰上ギリギリまで浸かってロングキャスト。
釣れなくてもこの環境の下、フライフィッシングができるなんて本当に幸せだ。
岩場にフライを沈めると「コココッ」っとアタり、イシミーバイが釣れる。
少し深いところでは、フエダイの仲間がまた釣れた。
しかし、ガーラはやはり釣れない。
ここで面白いな〜と思ったのはダツだ。
ダツがフライを見つけると、結構な距離のところからジャンプを繰り返してフライにアタックしてくるのだ。
そのジャンプする様がなんともダツが嬉しそうにしているように見えて微笑ましかった。
しかし、アタってもアタってもフッキングせずそこは全く微笑ましくなかったのだけれど・・・
「こんなもんかな?」
今回はあくまでも仕事で来たのだ。
釣りはその合間にもしできれば・・・ということだった。
でも、期待していたような大きな魚は釣れなかったけど、様々な魚が相手をしてくれた。
釣りしている時間をまとめたら1日にもならないかもしれないけど、これだけの魚種がフライフィッシングで楽しめたのだから、楽園と言っても過言ではないだろう。
でも、もしできることなら仕事じゃなくて遊び(釣り目的)でこの夢の島に来たいものある。
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