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最北の離島に・2

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「釣れました?」

宿に帰るなりおかみさんにそう聞かれた。


「ええ、海は魚だらけでした♪」



帰りしな旅館の目と鼻の先で足元にフライを落とすとクロソイが釣れた。

写真をと思ったが、18時半になろうとしていたので写真はスマホだけにして夕食をとった。

夕食はタコしゃぶに海鮮いろいろ。

あらためて礼文島に来れたことを感謝しつつ夕食を味わった。

一度大浴場で体を温めてから、夜の部にうつる。

礼文島はとても風が強いので、風を背負える堤防の先端に出た。

思っていたより気温が低く、薄着で来たことを後悔した。


まずは堤防の出口付近からキャスト。

30カウントほどしてからリトリーブすると、海藻がモゾモゾするあたりで「コココッ」っという小気味良いアタリが。

夕方よりサイズアップしたガヤだ。

それからもガヤ、ガヤ、ガヤ、ガヤ、ガヤ。

どこを投げてもガヤ。

どの層をトレースしてもガヤ。

昼間岸壁際や物陰に潜んでいたガヤが一斉に海の中に散らばった感じだ。

「これはひょっとすると朝マズメの方が良いかもしれないな?」

そう判断し、この日は22時くらいで釣りを終了し、翌朝に掛けることにした。

朝食は6時半から8時までだったので、かなり早く起きれば十分釣りができる。

宿に戻ってビールを一杯飲み翌朝に備える。

4時に目覚ましをかけたが3時半に起床。

すぐさま準備を済ませ港に向かった。

すでに明るくなっていた。

堤防の先端の途中でテトラの脇にフライを落とすと、やっぱりガヤ。

ガヤはすでに足元や物陰に身を潜めたようだ。


「ということは・・・」


早速堤防の先端に出てボトム付近の調査を始める。

Googleマップと目視で底付近の形状が何となくわかってきた。

水深はたぶん6〜8mといった感じ。

海藻が生い茂っているところはフライをボトムまで落とし込むことが難しい。

それでも、海藻に引っ掛けながら底を丹念に探っていくと・・・

「モコっ」

「?」

もうワンストロークすると「モコモコっ」

「?」

「このアタリはもしや?」

竿を立てると「ゴッゴッゴッ」っとお辞儀した。

すぐさま手元のラインを手繰り寄せると

「グングングングングン」っと、ガヤとはまるで違う下に下にもぐろうとする引き。

「アブラコ(アイナメ)だ!」


今回アブラコは釣れたら嬉しいけど、特に狙っていた魚ではない。

しかし、一度この引きを味わったらもう病みつきになるほど、良い引きを見せてくれるのだ。

「グングングングングン  ふっ」


「えっ!?」


しっかりフッキングしたと思っていたのだが、不意に外れてしまった。

「やれやれ、そういえば以前何度もこの経験をしていたな・・・」

アブラコはどういうわけか、よくバレてしまうのだ。

この話を、その後その日の仕事先ですると同じような話が帰ってきた。

「むむむ」


そうこうしているうちに朝食の時間になってしまった。

釣りは一度封印し、仕事モードに。

仕事先では、もう二度とこんなに大量に美味しいウニは食べられないのではないかと思えるほど、生ウニを堪能。

アザラシの群れも見たし、本当に礼文島は同じ日本とは思えないほど魅力が詰まっている。

とにかく、日中は仕事に集中。

そして、その日の夕方、また同じ堤防の先端に戻ってきた。

18時半の夕食まで1時間ほどの勝負。

前日の夕方は堤防の先端でやっていなかったので、夕マズメは堤防の先端に。

相変わらず風が強い。

ほどなくしてクロソイが釣れた。

そしてまたクロソイ。

とりあえず写真に収める。

今回クロソイは僕のメインターゲットの一つだからだ。

大きくはないけど、ガヤじゃないってことが最高にうれしい。(ガヤには悪いけど)

そしてすぐに夕食の時間に。

夕食をとりながら今後の作戦を考える。

夜はガヤ祭り確定なので、朝マズメに絞って仮眠するべきか否か。

ビールがまわってきて部屋でうつらうつらしていたが、急に「礼文島に来るのはこれが最後かもしれないよ」と頭の中で誰かがささやいた。

寝不足の頭に鞭打って釣り支度を整え堤防の先端に。

しかし、どういうわけかガヤのアタリがない。

「はて?何かどでかい魚でも回ってきたのだろうか?」

しかし、そんなうまい話はなく、しばらくしてからソイが釣れ始めた。

昨晩と同じキャスト方向、同じレンジだが、この日はどういうわけか釣れるのはソイばかり。

個人的にはガヤより嬉しいが、とにかく眠い。

「やっぱ宿に帰って寝よう」


最終日の朝にすべてをかけ、宿で寝落ちした。


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