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「ねえねえjetだって」
僕は妻がハーディーのjetという竿を知らないという事を前提に聞いてみた。
「持っているでしょ?」
「へっ?」
(覚えていたか・・・)
僕がこのブログを始めたそもそものきっかけは、ジャックラッセルテリアのJET君と一緒にフライフィッシングに行く釣行記を書くということが当初の目的だったはずなのだが、、、
ここのところJET君と釣行を共にすることは極めて稀だ。
渓流に足が向かなくなった理由は自分で十分理解している。
僕もJET君も人生(犬生)の折り返し地点はきっと越えたことだろう。
「今年はもう少しJET君と一緒に釣りに行こう!」
そう思っていた矢先、突然目に飛び込んできた竿があった。
ハーディージェットセットのミッジ、6,3フィートの3,5番。
「こ こ こ これは・・・」
「まさしくJET君と一緒に釣りに行くための竿ではないか・・・」
僕が渓流で使う竿は6〜7フィートのグラスかバンブーの竿がほとんどだ。
6,3フィートの3,5番だなんて・・・
僕が行く渓流のほとんどは、木々や厚いブッシュに覆われたボサボサのボサ川だ。
「なんてドンズバな竿なんだろう!」
「欲しい 絶対欲しいっ!」
「jetを持ってJET君と釣りに行きたい・・・」
我が家の家計が火の車であることを承知で妻に問うてみたのだが、妻はしっかりと以前購入したjetのことを覚えていた。
それは9フィート6番のjetだ。
その竿はカサゴやナマズ、マルタウグイ、シーバスなどの万能竿にとJET君を餌に買ったものだった。
しかし、思いのほか出番はなかった。
というかまだ一度も使っていなかった。
「いや〜あの竿はさぁ〜名前こそjetだけど、JET君と一緒に釣りに行けないjetなんだよ・・・」
「は? わけわからないこと言わないでくれる?」
「jet持っているんでしょ?それでいいじゃない」
「いや、持っているといえば持っているけど・・・」
「その竿持ってジェっちゃんと釣り行けばいいでしょ?」
「あっ、いや、その あの竿では一緒に釣りいけ」
「いい加減にしてよ」
それでなくても長男の受験で妻はピリピリしていた。
「まずい、非常にまずい、今は非常に良くないタイミングだ」
しかし、竿は待っていてくれない。
どうしたら良いのだろう?
悶々とした日々が過ぎていく。
そのjetはオークションに出品されていたものだった。
1日1日とその落札日が近づいてくる。
もう二度と会えないかもしれない。
僕とほぼ同じ年の竿。
1時間、30分、10分、5分、3分、1分、
「もうダメだ、オークションが終わっちゃう」
妻は子供たちとテレビを見ていた。
20秒を切った。
「諦めるしかないか」
「買えば?」
「えっ?」
残り時間を見ると十何秒しかない。
大急ぎでログインして何も考えずに金額を入力した。
オークション終了の文字が一瞬出た後、画面が切り替わりまだオークションが続いていることがわかった。
後は自分が入れた金額を上回る入札者が出ないことを祈るのみ。
数日後・・・
我が家にjetが送られて来た。
JET君と一緒に釣りに行けるjet。
竿の良し悪しなんて僕にはほとんどわからないけど、その竿は僕好みのアクションだった。
40年以上前のグラスロッドだけど、バットがしっかりとしていてビックリした。
正直もう少しベナベナしているのかと思っていたのだ。
「満足満足」
これなら大きなエルクヘアカディスを狭いところにキャストできそうだ。
そして大きなイワナをグイグイと引っ張り出せるに違いない。
あ〜楽しみ楽しみっ!
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