ずっとフィリピンで暮らすとは?

長らくぶりのブログ再開。このままここで続けようかどうか?

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以下は、ある知り合いのフィリピン人女性とのチャットの記録である(英語から日本語に訳し、読み易いように若干修正してある)。日付は今日である。彼女はルソン島南部のレガスピ出身で、仕事を求めてマニラに出てきている。年齢は29歳で、レガスピの大学で教育学を修めたという。ぼくが彼女と知り合ったのは、昨年、マニラのクバオの長距離バスターミナルであった(そのときも、マニラに仕事を探しにきていると言っていた)。そこの食堂で席を一緒した際に、メールアドレスを交換した。彼女にはあまり良い印象を持たなかった。初めて会ったのに、交通費を貸してくれないかとか、チャットで話す機会があるごとに金の無心をされたからだ。このところは黙りを決め込んでいたが、今日少しばかり話を聞いてみようという気になった(以下の会話に対して、ぼく自身内省するところがあるが、ここでは敢えて放っておくことにする)。

彼女:私、今マニラにいるの。ねえ、私を助けて欲しいの。
ぼく:助けてってどういうこと?
彼女:マニラ、いいえドゥバイか香港とか外国で働きたいの。でも、手続きにたくさんお金が必要な
   の。少しの交通費や食費だけで構わないから助けて欲しいの。
ぼく:そうすれば、君は必ず仕事を見つけることができるの?
彼女:もちろん!だって生活を良い方向に持っていきたいもの。ちゃんと仕事を見つけるって約束する
   わ。
ぼく:このURLを見てごらんよ(フィリピンの日系企業の現地人向け求人に関する情報ページ)。
彼女:でも、私、日本語話せない。
ぼく:英語で大丈夫だから。けっこう色々な求人があるよ。
彼女:ドゥバイか香港の情報はないの?
ぼく:持ってない。
彼女:私には、どんな仕事ができるかしら。
ぼく:それは君次第だよ。
彼女:たぶん、ホテル管理か販売補助くらいならできると思う。販売コーディネーターでもいいわ。
ぼく:なら、このURLに君にふさわしいものがあるかどうか探してごらんよ。
彼女:わかった。でも、仕事を探すのに少々の交通費と食費が必要なの。
ぼく:インターネットで仕事を探すなら、君の故郷のレガスピからだってできるよ。
彼女:でも、私はもうマニラにいるの。ここの生活は苦しいの。
ぼく:自分でどうにかしないと道は拓けないよ。
彼女:私、お金がないの。
ぼく:レガスピに戻った方が君のためだと思うよ。
彼女:どうして?レガスピに戻った方がビジネスをしやすいけど、またすぐにお金が必要になるの。小
   さいビジネスでいいの。でも資本金がないの。
ぼく:去年会ったとき、君は今と同じことを言ってたじゃないか。でも、何ら進歩も努力の痕がないの
   はどうして?お金があるかないかの問題じゃないと思う。レガスピに戻って、静かな生活を送っ
   た方が良いと思うよ。飢えることはないだろうし、皆で助け合うことができるだろうから。それ
   がぼくは良いことだと思う。
彼女:私、泣きたい。どうしたら良いかわからないの。希望がないのよ。
ぼく:でも、十分な時間はあるし、インターネットをするお小遣いだってあるじゃない!レガスピに
   戻って、身の丈に合った生活を送った方が良いと思うよ。
彼女:インターネットをすれば、1分で20ペソかかるの(10分あるいは1時間あたり20ペソの誤り
   か)。でも、インターネットは必要なの。
ぼく:もし、20分間インターネットをしなければ、400ペソを稼げるよ。
彼女:私、そんなにいつもインターネットばかりしてるわけじゃない。
ぼく:でも、お金を貯めたいなら、そうした努力も必要なんじゃないの?
彼女:インターネットをするにも、充分お金があるわけじゃないの。でも、仕事を探すのに100ドル必
   要なの。香港で家政婦でも良いの。
ぼく:君はここでお金と時間を無駄にしているだけだと思うよ。レガスピに戻ることを心から勧めた
   い。
彼女:いやっ!無駄よそんなこと。
ぼく:じゃあ、どうしたら君はお金を貯めて、生活を向上させることができると思う?
彼女:レガスピに戻れですって?そこで何するのよ?雇用もないし、自分のビジネスだってないのよ!
ぼく:マニラにいたって仕事がないだろ?だから、レガスピに戻れって!
彼女:私、ビジネスを始めるためのお金がないの。
ぼく:お金の問題じゃないよ。
彼女:お金は仕事を探すうえで一番大切なの!だから、私はあなたなら貸してくれると思ったのに。お
   金なしには何も始まらないの!
ぼく:能力や適性だって大事だと思うよ。君はしっかりした計画や目的もなしにお金を失ったり浪費す
   るだけなんじゃないの?
彼女:もし私にレガスピに戻って欲しかったら、少しでもお金をちょうだい!そうすれば、小さなビジ
   ネスを始めて、私の頭も働くと思う。そして、退屈もしないと思う。
ぼく:だったら、手始めに、小さいサリサリストアを始めてごらんよ。もし、君に商才があるなら、す
   ぐにでも商売を大きくできるはずだよ。
彼女:私はすぐビジネスを始めたいの!でも、あなたは私を信用していない。私に賭けてみてよ!
ぼく:どうすれば君を信用できるか、ぼくにはわからない。
彼女:あなたは少しばかりのお金を失うだけよ。でも、あなたならそれができる!
ぼく:それは無駄なことだと思う。そして君のためにも良くない。
彼女:私を信用してみて!少し程度のお金を失うことって、あなたにはどうってことないでしょ!
ぼく:だから無駄だと言ってるんだ。君の今の考え方ではビジネスなんてできっこない。お願いだから
   ぼくを信じて、これまでぼくが言ったことをもう一度確認してみて!
彼女:いつか私がお金持ちになったら、貧しい人たちにお金を分け与えて助けてあげるの。
ぼく:それは良い考えだね。
彼女:以前お金を貸してくれと頼んだとき、あなたは非情にも断ったわよね。私がどれだけ傷ついた
   か!あなたの悪い考え方って大嫌い!わがままよ!去年、マニラで交通費を貸してくれないか
   頼んだときだって、貸してくれなかったじゃない!あなたって、すごく利己的!
ぼく:馬鹿げてるよ!「悪銭身につかず」だよ。
彼女:私を馬鹿扱いするつもり?
ぼく:君にお金をくれる人はみんな良い人なの?
彼女:だって、そうでしょ?
ぼく:それって、売春婦と同じ論理だよ。
彼女:自分自身の利益のためだけにやるならそれ(売春)は悪いこと。あなたがそんな考えならそれで
   良いわよ!そして助けてくれなくて結構!でも、誰もあなたの考え方を理解してくれないでしょ
   う。
ぼく:だったら、君の考え方を理解する人を見つけてきたら?誰かいる?
彼女:いるわよ!
ぼく:なら、その人たちにお金を借りればいいんじゃない?そして、レガスピに戻ったら?
彼女:あなたのような考え方でない人はたくさんいるわよ!いいえ、私はマニラにいたいの!そして売
   春婦になるの!それって良いことかも知れないわね。だって、あなたそう言ったでしょ?
ぼく:「売春婦になれ」でなく、「売春婦の論理」と言ったんだ。
彼女:私の生活は良くないの。お金は人の孤独を簡単に慰めてくれるの。私はお金が欲しいの!だか
   ら、今から私は罪を犯すことを始めるでしょう。
ぼく:その考えは麻薬と一緒だよ。お願いだから、レガスピに戻って、簡素な生活に落ち着いて欲し
   い。
彼女:わかったわよ。あなたの勝ちよ。でも私には手段がないの。希望もないの。
ぼく:希望だったら、ここにではなく、君の故郷にあるんじゃない?希望って、ささやかなものだと
   思うよ。
彼女:交通費だけでも良いからお願い!私、お金を持ってないの。わかった、もう行くわ。私のような
   良くない人間のことは忘れて!私はこれから悪い人間になるの。私の人生は悪い方向に向かい始
   めているわ。とにかく、時間を割いてくれてありがとう。私はあなたに近づきたい。でも、そ
   れって難しいこと。あなたの助言を聞けなくて、ごめんなさい。あなたの人生の中に私を刻んで
   くれてありがとう。とても感謝している。神のご加護がありますように。

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カールです。ご無沙汰しています。みんなこうやって強請ってきますね。私も何人かに強請られました。でもお金を貸したことはありません。この国では信用出来る人を探すのは大変ですよ。彼女のような子がどんどんマニラで悪の道に入っていくんでしょうね。

2006/9/20(水) 午後 6:59 [ kar*_n*da ]

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カールさん、長々綴ってしまいましたが、目をとおして下さりご苦労様です。この女性とぼくの会話はほとんどかみ合っていませんが、フィリピン人や現地に長く滞在されている日本人の方ってこうした要求にどう対処されているのでしょう。現地流の方法など、何か後腐れのないうまいあしらい方や言いくるめ方ってないでしょうか(願わくば、すんなり引き下がってくれて、二度と口にしなくなるような)。ぼく自身の経験では、こちら側に余裕がないとある程度理解してもらえれば、こうした要求はいくぶん減りましたが。でも、これがなかなかたいへんですし、内心では信用されているかどうかあやしいものです。フィリピンにいる限り、背負っていかなくてはならない一種ぬれぎぬのような課題なのでしょうが。

2006/9/21(木) 午後 6:58 [ oka**ki20*6 ]

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この国の住民はみんな日本人=金持ちと思っています。この金持ちの意味ですが彼等は自分達のレベルで考えていますから、お金を持っていれば全ての人が金持ちとなります。彼等は本当にお金を持っていない民族なんですよ。あなたの彼女以外は全て深入りせず、はっきり断った方が安心です。貸す=与える、がこの国の常識です。

2006/9/23(土) 午後 6:52 [ kar*_n*da ]

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これは私のブログにも載せていないのですが、先日私の知り合いの彼女が結婚しました。彼女は再三私に求婚していたのですが、私はガンとして受け付けませんでした。その彼女が結婚した相手は、同じフィリピン人ですが、54歳なんです。他の彼女にこの事を話したらみんなが口を揃えたように言うんですよ。彼女はお金と結婚したんだと。みんな余裕が無い生活していますから、お金が1番大事なんでしょうね。

2006/9/23(土) 午後 7:05 [ kar*_n*da ]

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断り方は大事な問題ですね。ぼくの場合、「あまりにも」はっきり断りすぎるきらいがあったので、フィリピン人の同僚や知り合いから「もっとやんわり(婉曲的に)断った方がフィリピンで生きていくうえで君自身にとっても良いことだよ」と何度か注意されたことがあります。今でもなかなか気を使いますが。

2006/9/23(土) 午後 7:51 [ oka**ki20*6 ]

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フィリピン人の間で、外国人と結婚するなら「金持ち(mayaman)で、年寄り(matanda)で、すぐ死ぬ(madaling mamatay)人と結婚しろ」と冗談めいて言われます。しかし、ぼくが現地で会ってきた年配の日本人の方たちの多くは、しっかり支えてくれる女性を選んでました。カールさんが最初に言われたように「信頼できる人を探す」努力がやはり大事なことなんでしょうね。日本でもどこでもそうなのでしょうが、フィリピンではとくにそれが重要な気がします。

2006/9/23(土) 午後 7:55 [ oka**ki20*6 ]


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