ずっとフィリピンで暮らすとは?

長らくぶりのブログ再開。このままここで続けようかどうか?

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 先日、職場でちょっとした忘年会があった。上司がお酒のあてにチチャロンを持ってきた。Lapid Foodsブランドのものだ。このチチャロンの特徴は、脂肪部を残した皮(?)を揚げていることから、さくさくした皮部とやわらかくまったりした脂肪部が絶妙に重なり合った風味を持っている。パッケージには「チチャロンのロールス・ロイス」というキャッチフレーズが記されている。久々にこのタイプのチチャロンを食べて満足なのだが、油臭さが気になった。どうやら、フィリピン人の上司が日本人の上司にそれをわたしてから3ヶ月ほどが経過しているようだ。パッケージに賞味期限なんて記されていないし、密封もされていないのは、要は「早いうちに消費しなさい」ということだ。少しげんなりした気持ちになっているが、まだ余っているので全部食べるつもるだ。やはり、揚げたてのあつあつのものが一番。

 昨日、以前「あるフィリピン人女性の論理、そして僕の論理」の記事に書いたフィリピン人女性とメッセンジャーで会話した。前回僕が言ったことをなかなか理解してくれそうにないし、僕の方も理解に苦しんでいる。でも、僕も彼女のように楽天的でいられたらと、ちょっぴりうらやましく思ってしまう。今回は、会話内容全文をそのまま日本語にした上で、以下に示しておきたい(登録できない絵文字などは除く)。


彼女:ねえ、元気にしてる?今日があなたにとって素晴らしい日でありますように。
僕:ありがとう。やっと一つ重要な仕事が片付いたから、これから数日休みを取るところなんだ。
彼女:わかった。あなたはこのクリスマスに私にどんな贈り物をしてくれるの?
僕:ただ君の自立と幸運を祈るよ。
彼女:あのね、私の故郷のビコールは台風でたいへんだったの。家が傷んだし、とくに縄(?屋根か?)がなくなったの。あなたが助けてくれるといいんだけど。
僕:そのことなら知ってるよ。できれば、被害にあった人たちみんなを手助けしたい。
彼女:あなたっていっつもそうね!100ドルだけでいいから助けてくれない?
僕:君を助けるってこと?この前も言ったけど、それは君のためにならないし、なんの進歩ももたらさないよ。それに、君はそのお金を君の生活の向上のために正しく使わないだろうし、お金をどぶに捨てるようなもんだよ。
彼女:あなたは私を信用してないのね!
僕:とにかく、君は仕事がなくてもちゃんと生活してるんだし、それって素晴らしいことだよ。そこに助けてくれる人がいるからでしょ?
彼女:いいえ、いないわ。
僕:じゃあ、どうやって君はそこで生活できるの?ずっとそのことが不思議でたまらないんだ。
彼女:私は外国での仕事が欲しいの!でも、仕事を斡旋してもらうためのお金がないの。今、そのための頭金が欲しいの。私は少しでも生活の足しになるよう、パートでおばの仕事を手伝ってるの。
僕:どんな仕事で1日いくらもらってるの?そのことを知っておきたい。
彼女:1日200ペソで、おばの事務所のメッセンジャーとして働いてるの。
僕:それほど悪い金額じゃないね。それって毎日?
彼女:いいえ、不定期よ。
僕:てっきり、1日50ペソほどの稼ぎだと思ってたよ。
彼女:50ペソ?ときには無収入よ。
僕:わかった。とにかく君は飢えることなく生活できるんだね?
彼女:どうしようもないときは、おばか友達の家に行くの。そして食べさせてもらうの。その代わりに食器洗いをしたりするの。もしあなたが仕事の斡旋に必要なお金を貸してくれたら、外国に行く準備が整ったらすぐに返すわ。お願い、わかって!
僕:君のおばさんにお金を借りてみたら?
彼女:おばはいろいろ問題を抱えてるの!たくさんの子どもを大学に入れなきゃならないし、親族は支えなきゃいけないし。
僕:僕だってたくさん問題を抱えているんだよ。今の仕事は定職じゃないし、数百万円の借金だってあるし。そうした事情を君が理解してくれたらいいんだけど。信じてくれる?
彼女:ええ。もしよかったら、一緒に助け合いましょうよ。私が外国に行くためのお金をあなたがくれたら、外国で働いてたくさんお金を返してあげる!
ぼく:僕は現実的でいたいんだ。そろそろ21時だから返るよ。早く休みたいんだ。
彼女:もしよかったら、日本で介護士の仕事とか何でもいいから私のために探してほしいんだけど。それなら、あなたは私に会って、私がどれだけ良い働きぶりをするかわかるでしょ。
ぼく:それは難しいよ。そのために君は専門の学校に行かなくちゃならないだろうし、資格を取るために日本語だって覚えなきゃならないよ。ほとんど不可能だと思うよ。じゃあ、行くよ、元気でね。
彼女:あなたは私を信用していない!あなたは私を信用してない!それにあなたは私の仕事に対する人間性を信じていない!
ぼく:どうやって信じろって言うの?
彼女:あなたはいつだって否定的ね!うーむ。
僕:ただ慎重なだけだよ。じゃあ行くよ。
彼女:私をあなたの妹だと思ってよ。私は一生懸命働くでしょうし、あなたの利益だって考えるわ。ただ私を信じて!私は現実的な女性よ。寛容だし、けっして人をだましたりしない。たとえ私が貧しい生まれであるにしても...

言語と思考

 先日、フィリピンの病院で医者の秘書をしているというフィリピン人女性からチャットの誘いを受けた。ぼくのプロフィール欄はフィリピンにいたときの状態のままで、「Philippines」在住、使用言語「English」などとなっている。そのせいか、相手はぼくをフィリピン人と勘違いしたのか、タガログ語で話しかけてきた(ぶっきらぼうな話し方だった)。ぼくは少しタガログ語を勉強した過去があるので[「僕のタガログ語の先生」の記事参照]、それを思い出しながらタガログ語でぎこちなく返答した。会話を始めて少し経ってから相手はおかしいと感じたのだろう、「あなたってすごく疲れる話し方するわね」と言った。「あなた、フィリピン人なの?」とでも訊ねるわけでなく、ぼくがタガログ語の母語話者でないことに気づいていないかのようだった。自分のタガログ語が通じて(?)満更でもないのだが、「すごく疲れる話し方」と言われたのは初めてでショックだった。最近こうしてブログを書いているうちに、自分の日本語の堅苦しさを自覚しつつあるだけに、なおさら複雑な思いをしている。

クリスマス遅延?

今日、フィリピンの取引先から苦情を受けた。今月17日に郵便局から国際通常為替で送金した代金がまだ届かないという催促だった(事情があって銀行振込にできなかった)。たいてい5〜10日で届くというが、すでに12日が経過している。取引先が現地の郵便局で確認したところによれば、クリスマスに向けて郵便物が殺到しているせいだという。そして、馬鹿げたことに、到着は早くても来年の1月になるかも知れないという。もしそうなら、クリスマスの影響力は決してあなどれない。とにかく今は、着実に相手方に届くことを期待するしかない。

防げたはずの死

 今月16日、京都市に住む60歳代の男性がフィリピンで犬に噛まれ、帰国後に狂犬病を発症して意識不明の重体に陥った末、17日未明に死亡したというニュースを知った。
 狂犬病(rabies)に関する情報や対策については、「海外渡航者のための感染症情報」(http://www.forth.go.jp/tourist/kansen/20_rabies.html)が簡明に伝えているし、他にも情報はいろいろあるので、ここでかいつまんだことを述べるつもりはない。
 ただ、この死亡した男性の不幸な結果は残念であり、ぼく自身もフィリピンで狂犬病の不安にさらされただけにその気持ちがことさら強い。
 4年ほど前、フィリピンの片田舎で、ぼくは犬に集団で襲われた。犬たちは放し飼いで、まともに飼われているとは思えない粗野な風貌をしていたが、飼い主を認めてとにかく番犬としての役目は果たしていた。ぼくは、この犬たちにいつも激しく吠えられていたが、手荷物を持ち歩いていたので、犬は警戒してかそれ以上のことは何もなかった。
 しかし、ある日、たまたま手ぶらで歩いていると、その姿を無防備と判断したのであろう、どこからともなく7〜8匹の犬が一瞬にしてぼくを取り囲んだ。そして、威嚇しながら周りをぐるぐる回りはじめた。その地域では、犬が集団で猪を狩ることがあるというが、彼らが狩猟慣れしていることはそのときの行動からはっきり読み取れた。
 日本の猿山で「猿と目を合わせないでください。相手への威嚇や挑発となり、危険ですのでお止めください」といった注意書きを目にした憶えがある。確かに犬や猿はそうである。だが、このときぼくは犬たちをきつく睨みつけてしまった。そうすることで、相手が怖じ気づくと思ったからだ。
 でも、結果は違った。犬たちは牙を最大限に露出し、ぼくに対する敵意を剥き出しにした。とても彼らから逃げおおすことはできそうもないし、事実ぼくの行く手をしっかりふさいでいる。そして距離を詰めてくる。こうなったらやるしかない。
 ぼくは、少しばかり武術の心得がある。旋回する犬たちを見やりながら、リーダー格と思しき犬に目星をつけた。そいつは、まさにぼくに飛びかからんとしていた。そして、案の定、飛びかかってきたので、ぼくはそいつに注意を向けた。しかし、次の瞬間ふくらはぎに痛みを感じた。目をやると、ぼくの背後にいた犬が噛みついているのである。見事な狩りである。
 この状況からすると、ぼくも猪と同様、彼らの獲物となっていたであろう。ここで、遅すぎたが、運良く飼い主が現れ、犬たちを怒鳴り散らして、ほうきで叩いて追い払ってくれた。彼の一声で、犬たちはあちこちへ散っていった。
 噛まれた箇所に目をやると、犬の牙の形がくっきりと残って出血していた。ただ、長ズボンをはいていたのが幸いしてか、傷口は浅かった。犬の飼い主は、ニンニクをつぶして傷口に擦り込んでくれた。帰宅してから、傷口をアルコール消毒し、抗生物質の軟膏を患部に塗り、その錠剤を飲んだ。土地の診療所に狂犬病のワクチンがあるというが、一本あたり2,000ペソだったか4,000ペソだったか記憶が定かでないが、とにかくべらぼうに高かった。
 幸い狂犬病にはならなかった。今にして、本当に幸運だったと思う。そして、不用心だったと反省している。まず、犬に対して不用心であった。土地の人のなかに、大型のエイの尾ひれを乾燥させて作ったムチを持ち歩いている人がいた。このエイの尾ひれはざらざら、ごつごつしていて、これでぶたれたらひどい擦り傷になりそうだ。土地の市場でも売られていたようだ。何に使うのかとたずねると、「犬を追い払うためだ」という答えが返ってきた。しかし、ぼくはそのとき半信半疑で、犬の恐ろしさにまったく気づいていなかった。
 そして、患部の処置に対しても不用心だった。すぐにワクチンを打っておくべきだった。そのときは、ただ面倒だったのだ。おそらく、今回亡くなった男性もたいしたことではないと感じていたのであろう。しかし、最悪の結果がもたらされた。
 今回狂犬病で亡くなられた方の死は、不運な死であった。しかし、防げた死でもあったはずだ。ぼく自身の体験をここでしっかり反省しつつ、心よりご冥福をお祈りしたい。

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