ずっとフィリピンで暮らすとは?

長らくぶりのブログ再開。このままここで続けようかどうか?

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子供の比

今日は「こどもの日」。それに合わせて総務省が子供(15歳未満)の推計人口を発表した(2010年4月1日現在)。1694万人(男子868万人、女子826万人)で、29年連続で減少しているという。総人口に占める子供の割合は13.3%で、36年連続で低下しているという(出所 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100504-00000059-jij-pol 2010年5月4日)。
 ふと、フィリピンの子供の数が気になった。ここで1995年の古いデータになってしまうが、フィリピンの国勢調査の結果を元に、フィリピンの子供の数をみてみたい(出所 National Statistics Office. 1997. 1995 Census of Population: Philippines.)。

・15歳未満の子供の数:26,295,462人(約2629万人)
・総人口(68,616,536人)に占める子供の割合:38.3%
※調査が10歳以上の男女しか対象としていないため、正確な子供の男女比については分からなかった。

 以上、単純に比較すると、日本とフィリピンの子供の数は現在では2倍は開きがあるだろう。子供の占める割合についてはフィリピンが3倍は勝る。

 フィリピンではどこに行っても子供がうじゃうじゃいるし、お腹の大きな女性もよくみかける。少子高齢化の日本との大きな違いをおぼえる。子供の数や国の人口が示す意味や背景は様々であるが、今後、上記正確な数字など色々調べてみたいと思う。


フィリピン大統領選が1週間後に迫り、毎日新聞5月3日の国際面は、現時点での候補者の勢力を伝えている。

 支持率39%で最も優勢なのは、ベニグノ・アキノ上院議員。クリーンな「イメージ」で支持を固める。
 次いで、20%で、エストラーダ前大統領とビリヤール上院議員が追う。ビリヤール氏は自らの汚職疑惑で選挙終盤で5%支持を落とした。
 現大統領のアロヨ氏も下院選に出馬し、権力への居残りを画策しているという。ただ、アメリカがこの動きを牽制している。
 経済界はアキノ氏支持にシフトし、アキノ氏の勝利が予想されるようである。
 公正で透明な選挙が期待される一方、史上初の電子投票のトラブルが懸念されている。

 以上、腐敗の一掃が選挙の争点とされるが、イメージ戦の様相を呈している。各候補者の腐敗対策の実績について記事は触れていない。以前テレビ朝日「ニュースステーション」の番組内で久米宏が、就任間近のフィリピン歴代大統領コラソン・アキノ〜ラモス〜エストラーダ〜アロヨ各氏に生中継でそれぞれの蓄財体質、土地解放への意欲について質したが、誰もが口を濁しただけで、腐敗の構造が本質的に変革されないことがほのめかされた。最近の記事で毎日新聞特集「虚構の民主主義」について紹介した。腐敗の一掃、常に争点は明らかであるが、それをさておいたまま1週間後にはおそらく民主主義の勝利が叫ばれ、虚構の民主主義は続く。

介護と日系人

  FTA締結後、インドネシア人とフィリピン人の看護士・介護士の日本への受け入れが行われるようになり、その受け入れ政策や実際面には様々な問題がつきまとうが、将来的な人材の確保が期待されている。
 そのことと関連して、今日(4月30日)の毎日新聞13面に、「介護現場 増える日系人」「NPOが転身後押し」という見出しで、ブラジル、ペルー、チリ国籍の人たちの介護分野への転身とその支援の取り組みが紹介されている。以下、要約すると;
 三重県のNPO法人が、県からの委託を受け、「外国人向けホームヘルパー2級養成講座」を開催したという。それは、世界同時不況のあおりで失業した、これまで日本の自動車産業などの製造業を下支えしてきた日系外国人の人たちを介護分野へと転身させようとする取り組みである。ハローワークでもこの講座が紹介されているという。
 このNPO法人の代表は、「日系人はコミュニケーション能力が高く、お年寄りを大切にする。介護に向いている」と話す。外国人看護士・介護士の受け入れに関してしばしば言葉や習慣などコミュニケーション不足の問題が指摘されるが、日系人を介護士として採用するある社会福祉法人は、「会話能力の問題は解決できる」とする。しかし、書類作りなど、介護記録の書面での引き継ぎなどの読み書きを日本人職員が補助しなければならない面に壁があるという。
 ただ、介護士として働ける外国人は、基本的に日系ブラジル人、ペルー人、日本人の配偶者に限られるといい、それ以外では就労ビザが認められないという。
 以上、おおまかに記事を紹介したが、古い言葉となったが3Kと呼ばれる日本人が就きたがらない仕事を支えることとなり、景気の都合で切り捨てられた日系人の、新たにきつい人手不足の分野への取り込みが始まっているようだ。インドネシア人、フィリピン人、そして日系人、日本の介護と看護を下支えする裾野が広がるが、日本の体力回復や福祉の受け易さの向上などの問題も払拭されないと不安が残る。そして、彼らに対する認識と付き合い方もまた。

底なしの汚職3

 「虚構の民主主義ーフィリピン大統領選(下)」(2010年4月25日 毎日新聞朝刊国際面)は、軍が選挙の鍵を握るとする予測を紹介している。
 
 アロヨ氏は、自らの政権基盤の強化に軍関係者を厚遇してきた。しかし、夫のマイク氏に忠誠を誓う将校の昇進、年功序列の慣例を破るなど、軍内部はアロヨ支持と反アロヨに分裂しているという。
 最新の世論調査では、アロヨ氏の支持率は86年以降の歴代大統領最低の16%に落ち込み、軍の最高司令官である大統領が国民に信頼されていないことが一番の問題だと、若手将校は不満に語る。
 それでも、アロヨ氏は今回の選挙後も権力に居座る布石を打っているという。特に初導入される電子投票が機能せず、選挙が無効になりうることに注意が注がれる。憲法には、無効が原因で大統領が選出されない場合の規定がなく、アロヨ氏が暫定大統領としてとどまる可能性もあるという。
 アロヨ氏が大統領として居座った場合、ピープルパワー3が起きると予測される。その鍵を握るのが若手将校だという。

 アロヨ氏が政権の座から降りるか降りないにせよ、選挙の混乱が予想される。軍の関与の仕方が注目される。

底なしの汚職2

 前回紹介した毎日新聞朝刊国際面掲載の「虚構の民主主義ーフィリピン大統領選(上)」という特集は、(中)、(下)と続く。(中)(2010年4月24日)では、「命懸けの出稼ぎ」という見出しで、リスクを圧してまでイラクに職を求める出稼ぎ者の事情と国内産業・政治問題の関係が取り上げられている。以下、かいつまんで紹介したい。

 マニラ近郊の農村の一角にコンクリート造りの豪邸「出稼ぎ御殿」が十数軒立ち並ぶ。これらは戦時下のイラクやアフガニスタンへの出稼者の「命の代償」だという。
 戦時下のイラクへのある出稼ぎ者は、国内の約4倍に相当する1500ドルの月給をアメリカの民間軍事会社から手にした。危険と隣り合わせで、いくつもの事故に遭遇したが高給が魅力だった。治安が悪化するほど給料が上がり、月給は8000ドルに達した。
 「海外出稼ぎ者はヒーローだ」とアロヨ大統領は絶賛する。2008年末時点でフィリピン人海外出稼ぎ者は362万人、送金額は164億ドルとGDPの1割を占める。アロヨ政権下で倍増した。一方でフィリピン国内の失業率は7%以上を推移し、ASEAN平均のほぼ倍である。これらは、出稼ぎ労働者が「政府にとって国内投資をせずに簡単に外貨を手に入れる手段」であり、「逆に国内の産業構造と政治システムの欠陥を証明している」。しかし、政府はこうした現状を放置したままである。
 2004年7月にはフィリピン人運転手が誘拐され、フィリピン政府はイラクへの出稼ぎを禁止した。しかし、国内にいても職がなくイラク行きは今なお解禁が期待されている。
 
 以上、国内事情への期待感が大きく薄れていることが伺える。金になる出稼ぎ者をヒーローと持ち上げ、国内事情の欠陥が増幅していく。アロヨ政権の無策あるいは策というものがあればそれが機能しなかった結果ではあるが、一方で誰が大統領になるかで国内事情が良くも悪くも、悪い方に陥りがちだが変化することをあらためてよく示してくれた。よりまともな大統領(首相)・政権選び、ただどこの国でもたいてい難しい。

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