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予定していたマニラでのアポイントの1つが急にキャンセルになったため、時間がぽっかりと空いてしまった。さて、何をしようかと思ってぶらぶらしているとLA Cafeの前を通り過ぎた。
LA Cafeというと有名で、特に金銭的なサポートを目的とした交際の場として人気が高いということは周知のことだろう。ネット上で、当局の手入れがあり、閉鎖になったというような情報も確認していた。
実は、長年フィリピンに来ていて、このカフェに一度も入ったことがなかった。今回、そこがどんなところだろうかと入ってみたくなったのは、その入口のところで、ごく普通っぽい女の子たちがガードマンにIDを見せて中に入っていった光景にひかれたからだ。
午後3時頃だった。道を引き返し、カフェの入口に立つとノーチェックで中に通された。中はごく普通のバー風のカフェで、ユニフォームを着た女の子たちが注文をとっている。メニューにドリンクは記載されていないので、どんなドリンクがあるのかと確認すると何でもあるというので、ジントニックを注文する。1杯75ペソ。
客は、西洋人、東洋人さまざまだが、みな男性で、そのまわりを店員でない女の子たちが囲んでいる。男性より、女の子の数の方が多いようだ。
女の子たちは、やたらとこちらにちらちらと視線を送ってくる。中には、こうした場所にいるべきではないような清楚そうに見える子も確認できる。
ジントニックを飲んでいると、3人組の女の子が近付いてきた。そして日本語で話しかけてきた。日本に働きに行ったという子も含まれている。彼女たちはここで働いているという。働いているというよりは、ここで連れ出してくれる男を探しているのだろう。ここに来るのが初めてだと伝えると、彼女らは自分たちの中から好きなのを1人選べという。理性が十分に打ち勝つほど、彼女たちはこちらを惑わすような魅力を持ち備えていなかったが、とりあえず「じゃあ、あなた」というとそのうちの1人がテーブルの隣に座る。そして、「1回2000ペソで遊ばない?」と誘ってくる。
十分目的は果たしたので、ジントニックを飲み終え退散した。人間の望むもの、求めるものは所詮欲なのか、上っ面をはぎ取ってみるとそうなのかもしれない。彼女たちにとっては生活の手段の1つなのかもしれないが、そうした衝動がストレートに現れた空間がLA Cafeなのか、あるいは単なる頽廃なのか、何だか分からない。
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