ずっとフィリピンで暮らすとは?

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底なしの汚職

今日の毎日新聞朝刊国際面の紙面の4分の1を割いて、「虚構の民主主義ーフィリピン大統領選(上)」という特集が組まれている。これまでフィリピンに関わってきて、しばしば脱力感に陥ってしまうフィリピンの汚職の根深さをよく捉えた記事だと思うので、簡単に要約して紹介したい。詳しくは、直接記事にあたってほしい。

 フィリピンは86年のピープルパワー以来、東南アジアで最も民主化を進めた。しかし、汚職ははびこり、貧困も解決されず、真の民主主義とは程遠い「虚構の民主主義」国家であるという。
 例えば、民事訴訟や刑事事件は裁判長に金を渡せば勝訴するという。金を渡した弁護士は、裁判長から判決文の代筆を頼まれたという。金がある者がこの国では勝つという。
 世界各国の汚職状況を管理している国際NGOは、フィリピンの2009年度の「清潔度」を180カ国中139位と評定した。アロヨ大統領が2001年に就任した際は65位であり、大きく後退している。今やインドネシアやベトナムにも清潔度が劣るという。
 アロヨ政権の腐敗は、特に夫のマイク・アロヨ氏の関与が取りざたされている。政府ブロードバンド網構築事業を巡る疑惑にもマイク氏の関与があり、事業費の20%が賄賂に回るという証言がある。フィリピンで道路建設の受注を巡る談合に関わったとされる日本の土木業者は、マイク氏に金を渡さないと仕事が取れないと何度も聞いたという。この業者は、結局別の政治家に金を渡したが、金をむしり取られるだけの結果となり、数年でフィリピンでの事業から撤退したという。
 不正告発者が何者かに殺害されるケースも後を絶たない。大統領周辺の肥料納入疑惑を告発した女性記者や農務省職員も射殺されたという。議会で証言した政治家も空港で拉致され、死を覚悟したという。
 アロヨ政権関係者は、アロヨ氏は2004年の選挙で票を操作して就任したため、批判を抑えるため、権力基盤を固める必要があったと指摘する。そのためには、金が必要で、結果として汚職が広がったという。「金による独裁だ」と記事は結ぶ。

 以上、記事はフィリピンの「底なしの汚職」を問題点として挙げている。「汚職はフィリピンの文化」としばしば言われる。ネポティズム(身びいき主義)と金も大きく影響していることがこの記事でも示された。誰に取り入るかで、生活が大きく左右される。町役場などでも、町長が変わると、末端の人間まですべて入れ替わることがあるという。フィリピンの選挙活動が熱くなるゆえんである。ところで、記事内の汚職度の順位変化を見ると、エラップ政権下の方が汚職が進行していなかったようにも受け取れる(そのエラップも投獄されたものの、来月の大統領選の候補者である)。ある役人は、以前私に彼の福祉事業構想を説明し、事業費の10%は自分が受け取るべきものだと主張した。私が質すと、「10%なら健全なレベルだ」と反論された。賄賂や蓄財は当然の報酬なのか、程度の差に期待するしかないのであろうか。その「程度」を人びとは、後になってしるしかない。分かっているけど、仕方がないことなのだろうか。来月の大統領選に候補者は何を目論み、有権者はどういう選択を取るのだろうか。候補者は権力、有権者はそのおこぼれをどれだけ拾うことができるかに関心があるのかもしれないが、そうした中で有権者がいかに賢明な選択をするのだろうか注視したい。

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