|
講談社 KC412 つのだじろう著 その他くん1 1976.10.30 350円
この作品をご存知ですか。
私は少し前、正確に言うと1週間もまだ経ちません。作者はつのだじろう。
トキワ荘の仲間の話を語っている者として、つのだじろうの作品を知らなかったとは恥ずかしい次第です。
さて気を取り直して、この「その他くん」は週刊少年マガジンに1976年第5・6号から第52号まで連載されました。
1971年にマガジンに連載を開始した梶原一騎の原作「空手バカ一代」で全国的に有名になり、同時期少年チャンピョンでも「泣くな!十円」を連載します。両作品2年で終り、マガジンは「うしろの百太郎」、チャンピョンは「亡霊学級」「恐怖新聞」を76年まで連載し、いつのまにかオカルト研究家になってしまいます。
トキワ荘に居た寺田ヒロオ、藤子不二雄(安孫子素雄、藤本弘)、石森章太郎と通い組みのつのだじろう らは第2次新漫画党を結成します。1961年でした。
「その他君」は漫画家をめざす少年を主人公に描かれていますが、手塚治虫をはじめトキワ荘の仲間の話も加味され、描かれた作品と合わせて、なによりつのだの作品中に登場しているのが面白いです。いまなら肖像権や著作権で絶対無理でしょう。
ちばてつやはトキワ荘のメンバーではありませんでしたが、ある時ちばがケガをし、その代筆を石森、赤塚らがしていますので、仲はよかったですが。
スタジオ・ゼロについては、長谷邦夫の「赤塚不二夫天才ニャロメ伝」(マガジンハウス 2005.12 1300円税別)に詳しく載っています。
さて、「その他くん」では、中学3年生の主人公があこがれの手塚治虫と会い、少年が描いた作品の批評までしてくれるというマンガみたいな話しと展開します。
手塚先生曰く、「漫画家の勝負はアイディアです」
76年当時ジャングル大帝、はじめとする作品はもう古く、15歳の少年たちは見向きもしなかったでしょう。
70年には「あしたのジョー」と「巨人の星」150万部の新記録を打ち立てたマガジンは手塚治虫の作品は掲載されていませんでした。藤子不二雄も週刊少年サンデーの「おばけのQ太郎」以降、ヒットがなく藤子・F・不二雄(藤本弘)が学習誌でこつこつとドラえもん」を描き始めていましたが、大ブレークするのはもう少し後です。
皮肉にもトキワ荘のメンバーの中で一番出遅れた赤塚不二夫がサン・マガで所狭しと暴れまくっていました。
「もーれつア太郎」「天才バカボン」「レッッラゴン」…。
ちなみに76年マガジンのラインアップは
横山光輝 狼の星座(〜76.27号) 石ノ森章太郎 鉄面探偵ゲン(〜76.20号) かざま鋭二 海商王
ジョージ秋山 デロリンマン(〜76.13号) 里中満智子 さすらい麦子(76.1号〜31号)
あるぷす犬坊 山上たつひこ(76.16号〜20号) ガクエン遊び人 新田たつお(76.22号〜)
ふくしま政美 聖マッスル(76.32号〜) 本宮ひろ志(76年34号) 姿三四郎
永井豪 手天童子(76年36号〜) 坂本しゅうじ ドチョンボ軍団(76.37号)
野田たみ樹 忍旋風ザジ(76.41号)
家出した主人公の少年は石森章太郎の家を訪れます。この後どうなるでしょうか、乞うご期待!!
|
全体表示
[ リスト ]




あ〜この漫画読んでました、でもなぜか最終話の最後のページしか記憶にありません(笑)
「ルミちゃん教室」の2巻が家になぜか有ります、昭和38年発行、ハードカバー、当時200円貸本とは違うみたいです。
師匠は冒険ダン吉の島田啓三。
2010/9/30(木) 午後 9:00 [ 神領 ]
私もこの漫画、覚えています。つのだじろう氏の作品はオカルト系のものに目がいってしまいがちですが、そうでないものの方が好きでした。
将棋漫画の5五の龍とかが好きでした。
2010/10/1(金) 午後 11:59 [ katukam321 ]
神領さん
どの出版社か存じ上げませんが、レアものですので
つのだファンから見たら喉から手が出るくらい
素晴らしいものでしょう。
2010/10/2(土) 午前 7:55 [ 大川瀬萬画倶楽部 ]
katukam321 さん
つのだじろうが将棋の漫画を描いた初めての人です。
このその他くんを描いてからは、オカルト路線に転向しました。
2010/10/2(土) 午前 8:00 [ 大川瀬萬画倶楽部 ]