また、頑なに1937年〜1945年までの8年間の大東亜戦争のみにこだわって、そこから一気に日本国の歴史全般や日本国民の国民性を肯定したり、否定したりすることなどできるわけがないであろう。
そのような態度をとる思想や哲学は、2670年に及ぶ日本国全体の歴史全体を、大東亜戦争の8年間という極めて微小な期間の日本国の歴史事実にすべて関連・関係させて拡大して歪曲する歴史解釈学であり、ヘーゲルやマルクスらの歴史解釈手法に近似していることは明白だ。
そのような解釈をすれば(学べば)、日本国民でありながら、日本国と日本国民を呪詛する反日日本人が生まれる。
ここでは、あまり詳しく触れないが、大東亜戦争からわれわれが学ぶべき事実は、以下のとおり。
- 1920年代から1940年代に日本国を支配していた思想は、共産主義〔マルクスレーニン主義〕であったという事実
- 政府や軍部〔特に陸軍〕はその思想に強度に汚染されていた事実〔コミュニストの近衛文麿内閣(第一次から三次)は日本国初の共産主義政権であった事実〕
- 第一次近衛内閣の時点では「国家総動員法」も「統制経済」も全く必要がなかったのに強引に日本国を社会主義経済国としようとした事実
- 統制経済政策によって多くの日本国民の経済的自由が拘束されたこと
- 第三次近衛内閣時に大政翼賛会が結成され、日本国の全体主義体制・軍国主義体制の条件が整ったという事実〔=明治憲法による立憲主義・法の支配の消滅〕
- 対英米戦争の開戦直前まで外交的・平和的解決を訴え続けられた昭和天皇の聖慮を無視して、御前会議において、政府と軍部が昭和天皇の聖慮を押し切る形で戦争開始準備の決定をしたという事実
- 対英米戦争の戦争計画の極度な杜撰性
- 帝国陸軍参謀本部総長、帝国海軍軍令部総長・帝国海軍司令長官、司令官らの戦術と戦略における知識の欠如
- 帝国海軍と朝日新聞などの報道機関による、戦果の虚偽(出鱈目)報道と昭和天皇への虚偽報告。
- 生還率0%という狂気の特攻攻撃の発案と命令の狂愚
- ポツダム宣言を受諾するか否かの御前会議において、政府と軍部は「即時停戦派」や「一憶総玉砕派」と「ソ連仲介頼み派(代わりに日本国領土の切り売りの土産付き)」などに分裂して紛糾し、結論が出ず、最終的には、これまで、その聖慮を一切無視して戦争を遂行してきたにも関わらず、いざ目の前まで敗戦の現実という恐怖が及んでくると一転して昭和天皇にすがりついて判断を仰いだ。
そして「場合によっては、天皇退位もやむをえず」の覚悟を決められた昭和天皇の「ポツダム宣言受諾」という“終戦の英断”に頼らざるを得なかった、日本国政府と軍部の無責任と卑怯と知的頽廃。
9の戦果の虚偽報道と虚偽報告の出鱈目さは凶悪である。例えば1943年末時点までに、帝国海軍が発表し、朝日新聞などの新聞紙上で報道された、帝国海軍による米海軍の正規空母の撃沈隻数の合計は26隻、巡洋艦の撃沈隻数は79隻である。
ところが、米国海軍の正規空母保有隻数は14隻、巡洋艦の保有隻数は56隻である。
つまり、帝国海軍は、米国の保有正規空母と保有巡洋艦をすべて撃沈した上に、さらに上乗せして幻の正規空母12隻、幻の巡洋艦23隻を撃沈したことになる。
しかも実際に日本が撃沈した隻数は正規空母4隻と巡洋艦8隻のみであった。〔中川八洋『山本五十六の大罪』、弓立社、128〜139頁〕
大東亜戦争が「侵略戦争であったか、自存自衛の戦争であったか」の議論は、自らの命を犠牲にしても祖国を守らんとして、散華した200万人以上の勇士達の英霊に哀悼の意を表する上で重要なことであるのは理解できる。しかし、上記の政府や軍部将官の悪行とそれを惹き起した当時の日本国で支配的であった腐敗精神・腐敗思想の根源は放置すべきでない。この悪行や腐敗に対し、現在世代の日本国民われわれ自身が裁きを下し、厳罰を与えることなく、大東亜戦争に正当性を附与してはならない。それは、逆に英霊の魂を逆撫でするのではなかろうか、と私は考える。
この腐敗思想〔=社会主義・共産主義(マルクス・レーニン主義)〕は、戦前から戦後の現在に至るまで、悪人として裁かれていない。それどころか、無罪放免されてきた。それゆえに、いまなお善人顔で勢いを増して、日本国及び日本国民の国民精神を腐敗させ続けている。
以上のことから、ヒュームのいましめを日本国民は拳々服膺すべきである。
“道徳”は決して「理性」から発するのではない。
ゆえに、合理的に設計された社会が、道徳の満ちる社会になるわけではない。
ゆえにマルクス主義によって合理的に制度設計されたはずの共産ソ連という科学的社会主義のユートピアは、現実には、空想であり(=理性の手に負えず)、無道徳の暗黒社会にならざるを得なかった。
やはり、次のヒュームの結論は正しいであろう。
難しいですね…。
今回も撃沈しました。(>_<)
勉強しなければ!
2010/7/5(月) 午後 10:53 [ - ]
なんだかなぁさん
哲学って頭が大きくなる気がしています^^。
2010/7/6(火) 午前 4:28